70年代後半の話だが、20代の前半を茅ヶ崎で過ごした小生にとって、あまりお金がなかった時代によく訪れたのが『城門』というラーメン店だ。深夜に車で134号線沿いのお店によく入った。確か赤いプラスチックの容器を使っていたと思う。なんというかファースト・フード的なラーメン店のさきがけだった気がする。『シーフード・ラーメン』(青海苔がはいっていた塩ラーメン)や『ポークラーメン』をよく食べた記憶があるが、店の名前を冠した『城門ラーメン』も思い出される。
このお店は当時は辻堂海岸にもあったが、今ではもう無い。かっての『城門ラーメン』を再現した店が辻堂にできたと聞いて伊東の帰りにわざわざ辻堂で途中下車。30年ぶりに訪れた辻堂の駅前は当時の面影は全くない。豪雨のなかを『城門ラーメン』に入店。入り口の券売機で城門ラーメン750円也をセレクト。
城門ラーメンとはちょっとトロミのついた溶き玉子に豚のミンチがはいっていて、生姜が味のアクセントになっているのが特徴。ここの生姜は大きめにカットされていてピリっとくる。玉葱、ねぎ、ザーサイも加わっている。なかなか冷めにくいのがいい。
店も当時とは場所も趣も違うせいか正直、昔を思い起こすだけの感動が湧かなかったのは残念。また30年の間に世の中のラーメンのレベルもあがり、小生の舌も肥えてしまったようだ。
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