粋なオヤジになりたくて

♪一日おきにリリースしています。アップされるのは約5ヶ月遅れです。♪

京都音楽喫茶紀行 - 名曲喫茶『フランソワ』 

2007-06-01 | 音楽喫茶紀行
 
 翌日は朝からドシャぶりだった。家を空けて一人で遊んでいるのを快く思わない妻の呪いだろうか。フロントに荷物をあずけて、まずはモーニング・コーヒーを飲みに四条木屋町の裏通りにひっそりたたずむ11時開店の名曲喫茶の『フランソワ』へ。1934年にオープンした京都の名曲喫茶フランソワは落穂拾いで有名な画家、フランソワ・ミレーの名前からとったとか。

 モーツァルトの交響曲が流れる店内にはカップルが一組。修道女のようなグレイ一色のコスチュームの店員さんに『カフェオレ』600円也を注文。フランス流に大きめのカップにたっぷりの量が運ばれてきた。



 ここは文化財というのも頷ける驚愕の内装だ。昭和の初期によくここまで造ったと思えるイタリアバロック調の建造物で、天井にはドームまで。赤いビロードの張られたイスも調和が取れている。それらが長年のタバコのヤニ等で茶けて年代を感じさせる。貝殻をかたどった間接照明がやさしく、内装はあくまでも優雅でゴテゴテしていない。




(貝殻のランプ・シェードが美しい)

 2枚目のCDは『ためいき』から始まるフジコ・ヘミングのリストだった。ここのオーナーはグールド好きと聞いたことがあるが、ピアノがお好きなようだ。帰るころには店内には他に中年のひとり客ばかり3人が入店していた。朝のひとときをクラシック音楽を聴きながら静かな気持ちで迎えたい人にオススメ。こんなほっとする場所で学生時代を過ごしたかったなぁ。。。
コメント
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