前から場所と名前だけは知っていたが、初めて訪れたのが人形町にあるおでんの『ナポリ』。(おでんもあるイタリア料理店ではありません。)店主がひとりでやっている店内は入り口付近が居酒屋風、奥はスナック風になっている。カウンターにTVがあり、ひとりでも入りやすい。
スナック席に陣取ってまずは飲み物を注文。レモンハイとレモンサワーが両方あったが違いをご存知だろうか。ハイは焼酎、サワーはスピリッツという違いがある。レモンサワーを注文。連れはホッピーを注文したが、運ばれてきたジョッキにはほぼ4分の3程度まで焼酎が入っていた。普通はホッピーは中いれといって焼酎は2度に分けていれるのだが、ここでは店主がひとりなので、ホッピーを足しながら上澄みだけを飲んで調整していくスタイルのようだ。まぁ濃い分は良心的とも言えるが。
『えーと、おでんは』と言いかけると『こちらにまかせてくれる』とのこと。22時を過ぎてネタも限られているようだ。郷に入りてはということで、お任せして届いた盛り合わせは写真のような感じ。これすべて110円のネタのようです。220円の種類は既に売り切れのようでした。
(三つ目の提灯が裸電球だけになった店内にはひとりオヤジが。) (大理石チックなテーブルとレモンサワー)
(110円均一のネタ)
練り物は独特の感もあった。だいこんは苦く辛くて、汁の味も支配するほどだ。店主は落ち着くと近くの客席に座って一緒にやっていたようだった。
しめてふたりで2200円也とこれは安い。
ところで、なぜおでん屋の名前がナポリなのか気になりますね。店内にはナポリを連想させるものは見あたりません。もう70歳代と思われるご主人が商社マン時代に昔イタリアのナポリに赴任されていた事に由来しているというウソみたいな話があります。脱サラで屋台時代を経て店を持たれたようです。
例の格言がこの店にも当てはまるだろうか。。。『Vedi Napoli e poi muori!(ナポリをみて死ね!)』