goo blog サービス終了のお知らせ 

ギリシャ神話あれこれ:テセウスの冥府降り

 
 考えてみると私には、同性の親友というものが、今まで一人もいなかった。大抵の同性からは敬遠されてきた。そうでない同性も稀にいたけれど、彼女らは私を一種、特別視していた。けれども私を、そういう人間なんだと認め、私に対して気取らず、気持ちもよかった。
 今でも私には、同性の友人がほとんどいない。ちょっと淋しいかも。

 テセウスと盟友ペイリトオスは、 お互いの妻が亡くなったら、今度はゼウスの娘と結婚しよう、なんてことまで誓い合っていた。
 で、やがて、妻パイドラとヒッポダメイアが死ぬと、二人は新しい妻を求めることにする。

 テセウスは、後にトロイア戦争の引き金ともなった絶世の美女、スパルタの王女ヘレネを選ぶ。と言っても、ヘレネはこのときわずか12歳。もともと浮気性だったテセウスだけれど、ここまでくるともう、色情ボケした狒々爺い、としか思えない。
 とにかく彼はペイリトオスの助けを借りて、スパルタの神殿からヘレネを強奪。母アイトラに世話を頼んで、自分は、ペイリトオスが妻に選んだ女を、彼とともに強奪しに行く。

 さて、ペイリトオスが選んだのは、冥王の妃ペルセフォネ。二人は冥界に降り、ともかくステュクスを渡り、ケルベロスもやり過ごして、冥王の宮殿へと赴く。

 To be continued...

 画像は、ポリティ「トロイのヘレネとサイコロ遊びをするテセウスとペイリトオス」。
  オドリコ・ポリティ(Odorico Politi, 1785-1846, Italian)

     Next
     Related Entries :
       テセウスの物語
       ラピタイ族の戦い
       ハデス
       ペルセフォネ
       トロイア戦争譚―ヘレネ
       カストルとポリュデウケス
       ヘラクレスの第12の難業


     Bear's Paw -ギリシャ神話あれこれ-
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ノルウェーの... ギリシャ神話... »