油との相性(続)

 
 実は私は蕁麻疹体質で、カニのようないかにもそれらしい甲殻類を、しかも体調の優れないときに食べると、蕁麻疹が出る。で、蕁麻疹がひどいときには、喉の奥の食道や気管が圧迫されて、呼吸しづらくなる。これは、外側の皮膚が膨れ上がるのと同じく、内側の皮膚も膨れ上がるためらしい。 
 この独特の圧迫感から推して、その夜の息苦しさは蕁麻疹症状のものだと悟った。

 以前、油絵の揮発性オイルでアレルギー症状が出る場合がある、と、知人の絵描きから聞いたことがある。そう言えば私、油絵を描き始めた頃から、手や腕の皮膚のところどころが、じわりと赤く染まったり、ポツ、ポツ、と藪蚊に刺されたように腫れたりするようになったっけ。……妙に時期が符合している。
 なんでこうなるかなー。もう10年近く、蕁麻疹の症状なんて出なかったのに。

 まあ、アレルゲンがオイルとまだ決まったわけじゃない。それに、同じ時期に、暖房使うようになったし、食生活乱れたし、ストレス大きくなったし、云々と、誘発条件もいろいろ重なったもんね。
 が、とにかく、描き終えたばかりの、オイル臭のプンプンする絵をイーゼルに立てかけて、愛でつ乾かしつする同居生活は、やめることにした。今、キャンバスは玄関に置いてある。

 そういうこともあって、これからは、絵のレッスンには、水彩やパステルなんかも使おうと思ってる。
 でも、アレルゲンがオイルだったとしても、上手いこと付き合っていくつもり。そういう症状と付き合うのって、もうお手のものだし。やっぱり油絵、描きたいし。

 画像は、マイ・ルームのデスクの上。

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