世界をスケッチ旅行してまわりたい絵描きの卵の備忘録と雑記
魔法の絨毯 -美術館めぐりとスケッチ旅行-
ドナウの源流
黒い森地方のホテルに泊まると、黒い森地方のローカル線がタダになるらしい。で、黒い森の裾野にあるドナウエッシンゲンまで行き、そこから切符を買うことに。
ドナウエッシンゲン(Donaueschingen)と言えば、ドナウ川の源流の町として有名。が、地理上は支流であるらしい。
でもまあ、ドナウエッシンゲンで下車したからには、ミーハーな観光客よろしく、ドナウの源泉を一目見るべく歩き始める。
高台の教会横に、彫刻を施した石で円形に飾られた小さな泉がある。ここがドナウの源泉。
すぐそばに城館と庭園があって、泉自体もこの庭園にあるらしいのだが、オープンにされている。庭園には入れないので、小市民的にちょこっと覗くだけで諦める。
泉の周りを一周し、石の彫刻をしげしげと眺め、泉のなかを覗き込む。本当に、コポコポと水が湧き上がっている。泉の水って、キレイだなー。
……でも、これでお終い。名残惜しいので、ベンチに座ってお弁当のサンドイッチを食べる。
この泉が源流かどうか異論のあるところにせよ、ドナウ川はここドイツを水源とし、東へ東へと流れつつ、オーストリア、スロバキア、ハンガリー、クロアチア、セルビア、ブルガリア、ルーマニアなど、実に十ヶ国以上を貫流して黒海に注ぐ。全長2850キロ。
こんな大陸の大河、小さな島国に住む日本人にはピンとこないけど、ヨーロッパの人々には感慨深いものがあるんだろうな。なんて思いつつ、再び泉のコポコポを眺めていると、観光にやって来たヨーロッパ人たちもやっぱり、泉を一周し、覗き込み、写真を撮って、それだけで帰っていく。
そんなもんか。
To be continued...
画像は、ドナウエッシンゲン、ドナウの泉。
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Bear's Paw -ドイツ&オーストリア-
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