世界をスケッチ旅行してまわりたい絵描きの卵の備忘録と雑記
魔法の絨毯 -美術館めぐりとスケッチ旅行-
筋は通すためにある(続)
相棒の奴、怒る、怒る。
そんな、詐欺紛いのやり方で客を騙して平気なのか。自分でもおかしいと思うだろ。売り上げを伸ばしさえすれば、それでいいのか。それだって、あんたの売り上げじゃないだろう。
あんたの店は、家電リサイクル法で、不要家電を客からリサイクル料取って回収しておいて、メーカーには送らずに、東南アジアに転売して、二重に稼いで問題になったよな。廃家電の山で働いているフィリピンの子供たちを、ニュースで見たことがあるか? あんたらだって店頭で、客が払うリサイクル料を受け取ったことがあるだろう。そのとき良心は痛まなかったのか。
詐欺広告だって根は同じで、どっちも、儲かれば何をしても構わんと考える悪徳企業の体質から来てるんだよ。悪事の先棒担いで、あんた、人間としての誇りはないのか。
社会にはクビを覚悟で、不正を内部告発する社員だっているんだよ。そうやって社会は、悪徳企業を淘汰していくんだよ。日本社会は低水準だから、そういう悪徳企業がはびこってるが、だからって、企業の不正を、仕方のないことだと諦めて、容認してしまってもいいのか。不正を助長する側にまわるのか。
店員だって、安い給料でこき使われてるんだろ。客とか店員とかの立場はあるが、悪徳企業に喰い物にされてる点じゃ、客も店員も同じなんだよ。客だろうが店員だろうが、個人々々が自分で考え行動しなきゃならない問題なんだ。あんたら自身は、一個の人間として、こういう問題をどう考える気だ。
が、最後には、「いろいろ言ったが、あなた方個人を悪く思っているのではないので」と付け加えた。
ちなみに、店側のしかるべき尽力によって、例の特価品冷蔵庫は、1週間ほどで我が家にやって来ることになった。
店を出てから、セコい客だと思われてるだろうねえ、と言うと、「儲けるために、嘘偽り書いて釣るほうが、よっぽどセコいでしょ」という返事。
とにかく、次のバトルに期待大。
画像は、ブラウエル「怒れる一杯」。
アドリアーン・ブラウエル(Adriaen Brouwer, ca.1605-1638, Flemish)
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