チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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ソロモンの偽証/本

2014年07月05日 | 
今回、カテゴリをもう一つ増やしました。
読んだ本の記録を、ちょっとした感想と共に残しておきたいと思ったからです。
記念すべき第1回は、私の大好きな作家 宮部みゆきさんの作品です。

著者:宮部みゆき (新潮社) 2012年
第1部 事件  第2部 決意  第3部 法廷

3巻、どれも700ページを超える大作。
クリスマスの朝、学校の屋上から落下したとみられる中学生の遺体が発見される。
自殺か、他殺か?
真相を解明すべく、中学生たちが学校内裁判を開廷する・・・


 幼さは、若さは、すべて同じ弱点を持っている。
 待てないという弱点を。
 事を起こせば、すぐに結果を見たがる。
 人生とは要するに待つことの連続なのだという教訓は、平均寿命の半分以上を生きてみなければ、体感できないものなのだ。
 そして、うんざりすることではあるけれど、その教訓は真実なのだと悟るには、たぶん、残りの人生すべてを費やすまでかかるのだ。



作品の中の一節です。
ここ、すごく共感できたので、残しておきます。
私は、この作品を読むために2年近く待ちました。
だってね、宮部作品は大人気だから、新刊が出ると図書館に予約が殺到して、なかなか借りられないんです。
3部続けて読みたかったから、ブームが去るまで待ちました。
つまりサ、私は歳とったってことですよ。

あ~、おもしろかった!