チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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勝ってくるぞと勇ましく

2020年10月05日 | お母さん
NHK朝ドラを楽しみにしている母です。特に、今回は福島市出身の古関裕而さんがモデルということもあって、気合を入れて観ています。
今週はいよいよ戦争が厳しくなってきたようで、裕一に招集令状が届きました。
それを観ていた母が思い出話を・・・

わだしが学校に通ってる間、日本はず~っと戦争やってだのな。
毎日、朝は愛宕(神社の)下のバス停で出征する兵隊さんを見送ったのよ。

♪勝ってくるぞと勇ましく 誓って故郷をでたからは~
(おお!正しく、古関裕而の「露営の歌」!)

って、うだって、旗振ってな。兵隊さんもバスの中がら手振ってなぁ。
ほんだがら、勉強なんてちっともやんねがったのよ。
それが、終わったら、勤労奉仕。
兵隊さんに行ってる人の家に、みんなして手伝いに行ぐのさ。
よおぐ桑の葉っぱ摘みに行ったな。(この辺りは養蚕が盛んだった)
子どもだがら飽ぎっちまって、友達と寝転んでだら、いづの間にが眠っちまって、「コラ!お前ら、何さぼってんだ!」なんて、おごらっちなぁ。
弁当持って行ぐんだげんちょも、その(手伝いに行った)家ではお汁くらいは出してくれるのな。ありがたがったな。
ほんだげんと、台の政造さん家では、ちゃあんとお膳を作ってごちそうしてくっちゃんだよ。
たいしたご馳走でもないんだげんちょも、子どもにまでお膳出してくっち、あれはうれしがったなあ。
まったぐ、全然勉強もしねえで、ほんなごどばっかりしてだのさ。

※『お母さん』のカテゴリは、チエちゃんのお母さんが語る思い出
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