チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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ボブ受難

2011年10月07日 | 
ヒロシの飼い猫ボブ♂は、この夏体調を崩していた。

エサも食べず、あきらかに具合の悪い様子で寝てばかりいる日が2日続いた後、ひどい下痢になった。
何か悪いものでも食べたのかもしれないと2~3日様子をみるも、一向に良くならないので、動物病院に連れていく。
病院から処方された薬を1週間投薬しても、改善の兆しがみられないので、もう一度病院へ。
そこで、医師はボブのレントゲン撮影と血液検査をした。
脾臓が腫れているということで、薬を替え、エサも治療用に変更した。
血液検査の結果は、赤血球の形に異常があるということであった。
動物病院の医師から、猫の病気の研究をしているエライ先生がいるのでデータを送ってもよいかと聞かれたヒロシは、ボブの病気が治るならと思い了承する。

投薬の甲斐あってか、9月中旬ごろ、ボブはやっと以前のように元気なった。
私たちは、あれは一体何が原因だったのだろうかと話し合っていた。
赤血球の形が違うくらいで、下痢をするのだろうか?
もしかしたら、キャシーが子供を産んだばかりだったので、ストレスではなかったのかと。
なにしろ、ボブときたら、子猫を我が子と認識していない。
エイリアンか、新種の生き物のように恐れている。
子猫たちが近づこうものなら、猫パンチを繰り出して追い払っていたのだ。

それから・・・、今週になり、動物病院の医師から電話があった。
ボブの赤血球の異常は、猫には症例のない珍しい病気なのだという。
それで、研究のためにボブを預かりたいと例のエライ先生が言っているというのだ。

そんなこと、できっこない! 
こんなに可愛いボブを檻の中の生活追いやるなんて・・・

そして、何より「ボブがいなくなったら、俺は生きてゆけない」などと のたまうヤツがいるのだから。