元・副会長のCinema Days

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NmodeのCDプレーヤーを購入した(その1)。

2021-10-08 06:20:31 | プア・オーディオへの招待
 保有していたCDプレーヤー、ROTELのRCD-1570は購入して7年以上になり、経年劣化の大きい回転メカとしてはさすがに動作に不安材料が出てくると思われたので、更改を決めた。しかし、ここで困ったことが発生。昨今のCD不況で、モデル数が極端に少なくなっている。しかも、10万円を超える機種は軒並みSACD兼用だ。

 私はSACDを所有しておらず今後も購入する気はない。だが、今や市場にはまともなCD専用機(特に30万円以下)はほとんど無いのだ。どうしたものかと思っていると、ショップのスタッフが奨めてくれたのがNmodeのX-CD3である(定価は16万8千円)。2020年11月に発売されたもので、新鋭モデルと言っても良い。また、同社の製品はプリメインアンプとD/Aコンバーター(DAC)を所持しており、信用のおけるブランドであることは確かだ。



 ところが、X-CD3は幅がわずか21cmのハーフサイズなのである。率直に言って、これはミニコンポと同じ寸法だ。幅40cm以上のフルサイズのCDプレーヤーしか使ったことが無かった私としては、導入に躊躇するところである。そもそも、使用しているアンプなどの他のコンポーネントがフルサイズであることを考えると、見た目がチグハグになることは避けがたい。

 それでも試聴の結果が良好だったこともあり、思い切って購入。特に、RCD-1570の後継機種であるRCD-1572との音質差が明らかだったことが決め手になった。さて、自宅のリスニングルームに持ち込んで既存のシステムと結線し音を出してみると、これがけっこう驚く事態になってしまった。

 前に使っていたRCD-1570とは、まるで次元の違う音である。とにかく、情報量と解像度が聴感上で1.5倍(?)ぐらいアップしている。レンジは広く、特定帯域での不自然な強調感は無い。それでいて躍動感や生々しさも十分表現されている。これは優れものだ。



 特筆すべきは、保有している同社のDACのX-DU1(定価9万円)を経由した音よりも、X-CD3から直接アンプに繋いだ方が音が良い(ように思える)ことだ。つまりは、X-CD3に内蔵されているDACはX-DU1と同等かそれ以上の性能を持っていることである。しかも、X-DU1からはXLRケーブルで(音質面で有利と言われる)バランス接続しているのに対し、X-CD3はアンバランス出力しかないので普通のRCAケーブルで繋げているにも関わらずである。

 このサウンドが20万円を大きく下回る価格で手に入るのは、かなりのお買い得商品と言って良いと思う。この機種より上質な音を出すCD専用機を探そうとするならば、ACCUPHASE社の40万円クラスのモデルになるのではないか(まあ、すべてのCD専用機を聴き比べたわけではないので断言は出来ないが ^^;)。

 ただし、X-CD3は使い勝手の面では万全とは言えない。そのことに関しては次のアーティクルで述べたいと思う。

(この項つづく)

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