元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

NmodeのCDプレーヤーを購入した(その2)。

2021-10-09 06:59:16 | プア・オーディオへの招待
 先日購入した新しいCDプレーヤー、NmodeのX-CD3は、音質は優秀ながら使い勝手に関しては留意点が少なくない。まず、前のアーティクルでも述べたが、バランス出力が無いことである。つまりはXLRケーブルが使えない。音質が良いと言われるバランス接続が不可である点は、マニアにとっては納得出来ないかもしれない。

 本機は幅が21cmのハーフサイズで、パッと見た感じはミニコンポの構成品だ。トレイの材質も上等ではない。しかしながら、言い換えると寸法が小さいからこそ高音質を実現したとも考えられる。内部配線が短くて済む分、音の劣化が抑えられているのかもしれない(もちろん、真相は分からないが ^^;)。



 事実、Nmodeは最近はハーフサイズのモデルが目立ち、フルサイズはプリメインアンプのX-PM7MKIIぐらいしかない。小振りな筐体でこれだけ良いものが出来ると、大きいサイズでの音質の練り上げが難しくなっているのかもしれない。

 そして、最大の懸念材料がリモコンである。実に簡易なものだが、困ったことにテンキーが無い。任意の曲目を選ぼうとすると、スキップキーを曲順の数だけ連打しなければならないのだ。曲数がやたら多いディスクを再生する際は不便であり、もうちょっと何とかならなかったのかと思う。

 さらに、本機は電源がACアダプターだ。電源ケーブルの換装により音質アップを狙うという方法論は無効になる。もっとも、同社からはX-PS3というハーフサイズシリーズの音質を更に改善する電源システムもリリースされているのだが、けっこう値が張るので(定価は約9万円)、導入には二の足を踏む。他社から出ている電源アタッチメントの購入を検討すべきかもしれない。

 なお、この機器は新世代のハイレゾ音源と言われるMQA-CDが再生可能だ。このタイプのディスクはまだ所有していないが、機会があれば購入するかもしれない。もっとも、通常CDでこれだけクォリティの高い再生音を聴かせているので、別仕様のソフトを買う必要があるのかどうか疑問ではある。



 結論としては、X-CD3は見た目と多機能と使い勝手の良さを重要視するユーザーには向かない商品かと思う。だが、音質だけに着目すれば、倍のプライスタグが付いていても全くおかしくない内容だ。また、本機はメイド・イン・ジャパンである。国内製造だから良いとは限らないが、上級機種でも中国をはじめとするアジア諸国に製造を任せているメーカーも珍しくない昨今、貴重ではある。

 今のところ、アンプとの接続に使っているRCAケーブルは手持ちのグッズの中からMOGAMIの2534をチョイスしているが、久々に新たに別のRCAケーブルを調達してみたくなった。何やら“電線病”が再発しそうで、実に気になるところだ(苦笑)。

(この項おわり)

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