2003年作品。千葉県市原市内のサラリーマンが書いた児童小説が原作の青春ドラマ。市原市が製作をバックアップしたという映画だ。
連戦連敗の少年野球チームに一人のオールマイティな選手が加わることによって全員が奮起し、快進撃が始まるという、スポーツ映画の常道を歩む筋書きだが、残念ながら出来はイマイチ。これが監督第一作となる瀧澤正治の腕は凡庸で、展開がぎこちないばかりか、肝心の子役の扱い方が上手くなく、ほぼ全員がセリフ棒読みになっているのは痛い。
終盤のストーリーの流れも釈然とせず、作り手はもっと努力が必要だった。布施博や藤田朋子、布川敏和といった大人の役者も“可も無く不可も無し”といったレベルでしかない(まあ、プリティ長嶋が出ていたのは個人的にウケたが ^^;)。
とはいえ、最初から“地方発信映画の意地を見せるぞ!”という肩に力の入った姿勢で結果的に作家性主体の高邁な失敗作(例:小栗康平監督の「眠る男」など)が出来上がってしまうより、こういった分かりやすい娯楽作品を目指す方が健全である。市原市にはこれからも映画製作を続けて欲しい。
連戦連敗の少年野球チームに一人のオールマイティな選手が加わることによって全員が奮起し、快進撃が始まるという、スポーツ映画の常道を歩む筋書きだが、残念ながら出来はイマイチ。これが監督第一作となる瀧澤正治の腕は凡庸で、展開がぎこちないばかりか、肝心の子役の扱い方が上手くなく、ほぼ全員がセリフ棒読みになっているのは痛い。
終盤のストーリーの流れも釈然とせず、作り手はもっと努力が必要だった。布施博や藤田朋子、布川敏和といった大人の役者も“可も無く不可も無し”といったレベルでしかない(まあ、プリティ長嶋が出ていたのは個人的にウケたが ^^;)。
とはいえ、最初から“地方発信映画の意地を見せるぞ!”という肩に力の入った姿勢で結果的に作家性主体の高邁な失敗作(例:小栗康平監督の「眠る男」など)が出来上がってしまうより、こういった分かりやすい娯楽作品を目指す方が健全である。市原市にはこれからも映画製作を続けて欲しい。



