元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「スペース カウボーイ」

2011-09-30 06:58:50 | 映画の感想(さ行)
 (原題:Space Cowboys )2000年作品。1950年代にアメリカ初の宇宙飛行士になる予定だった空軍のチームの元メンバーに、NASAから人工衛星の修理依頼が舞い込んでくる。70歳にもなる彼らが老骨にムチ打って宇宙への夢に挑む姿を追うクリント・イーストウッド監督作。

 何より飛行士訓練のくだりが興味深く、イーストウッド嫌いの私でも中盤まではマアマア我慢できた(少々長ったるいけどね)。でも、肝心の宇宙空間のシーンはまるでダメだ。非常に演出の段取りが悪く、特にパニック場面の内容は何がどうなっているのかさっぱりわからない。

 こんな欠陥だらけのクライマックスを延々見せられたあと、ラストの「男のロマン漂う幕切れ」(?)に感心しろと言われても、そうはいかない。要するに凡作。主演も兼ねるイーストウッドをはじめ、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナーと、なかなか濃い顔ぶれを揃えているのにもったいない話だ。
コメント
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