元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「ホワット・ライズ・ビニース」

2011-09-20 06:27:37 | 映画の感想(は行)
 (原題:What lies Beneath )2000年作品。娘が大学進学で独立したことを契機に、ヴァーモント州の湖のそばにある家に引っ越してきた中年夫婦。しかし、その家の中で正体不明の音が鳴り始める等、怪異現象が起こってくる。さらに隣家に住む夫婦はしょっちゅう喧嘩をしていて、刃傷沙汰になるのではないかと思わせるほどだ。やがて妻は意外な真相を知ることになる・・・・というのが粗筋。

 序盤は「裏窓」もどき、中盤は「サイコ」もどき、しかし結局は三流ホラーに帰着するという、まことに芸のない映画。30分で終わるネタを2時間10分にも引き延ばし、結果ドラマの焦点が定まらず、出るのはアクビばかり。ただ単にデカい音を出して脅かそうとする手法もレベルが低い。

 困ったことに本作は監督がロバート・ゼメキス、音楽がアラン・シルヴェストリ、出演がハリソン・フォードとミシェル・ファイファーという、名の知れたスタッフ・キャストを揃えていることだ。特にゼメキスにとっては、90年代までの輝かしい実績から近年の不調ぶりに転換するきっかけになった映画と言えるかもしれない。
コメント
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