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元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「ソウル」

2011-08-01 06:29:17 | 映画の感想(さ行)
 2001年作品。警視庁の新米刑事の早瀬は、韓国人の容疑者を本国に無事送り届け、土産のキムチを手に帰国の途に着こうとしていた矢先、現金輸送車強奪事件に巻き込まれてしまう。さらに、彼は犯人の唯一の目撃者としてソウル警察に捜査協力を要請され、現地に足止めを食ってしまうハメに・・・・。監督は長澤雅彦。

 アジア首脳会議の開催を阻止しようとするテログループの暗躍や、それを隠れ蓑にして不正をはたらく金融機関の幹部など、大きなヤマのように見えて実はチマチマとした捜査で解決してしまうあたりは脱力もの。主人公とソウル警察の部長刑事の過去にまつわる因縁ドラマなんかは、まるで取って付けたようだ。

 当時“初の日韓合作”と鳴り物入りで公開された割には、斯様に可もなく不可もなしの出来である。プロット的にはひねりが全然なく、アクション・シーンも特筆すべきところはない。でも、それほどストーリーが破綻している箇所もないので、割り切って観る分にはまあいいのかもしれない。

 主演の長瀬智也は相変わらずアホっぽいが、相棒役のチェ・ミンスが渋いから許そう(笑)。通訳役の女刑事は地味な顔立ち。もっとも、これが絵に描いたような美女だったらかえってウソっぽくなったのは確実だから、これで良かったのかな。しかし赤いスポーツカーは似合わんな(^^;)。
コメント
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