元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

中洲ジャズ2011

2011-08-30 19:43:35 | 音楽ネタ

 去る8月26日と27日、福岡市博多区の中洲地区で、音楽イベント「中洲ジャズ2011」が開催された。2009年から始まり、今回で3回目になる。5,6か所の舞台でジャズのプレーヤーが演奏を披露し、多数の観客を集めたようだ。

 とはいえ、私は当日別に予定があり、わずかに見られたのはキャナルシティ博多のステージに出演した2組のミュージシャンのみである。ひとつはピアニストの立花洋一率いるTAKINGJAZZ(テイキングジャズ)。ジャズというよりはフュージョン系のポップスだ。オリジナル・ナンバーを中心にした展開だったが、残念ながら曲のクォリティはさほど高くない。客の反応もイマイチだ。

 しかし、ゲストでタップダンサーの中野章三が出てくると大いに盛り上がった。彼は中野ブラザーズの片割れだが、兄の啓介が亡くなったあとも現役ダンサーとして活躍している。すでに70歳を超えているにもかかわらず驚くべき身体のキレを見せ、観客を魅了。年を取ってもこれだけ踊れるのは素晴らしいことだ。

 もうひとつは女性ヴォーカルのSHANTI(シャンティ)。彼女はゴダイゴのトミー・スナイダーの娘で、2009年にメジャーデビューしている。オリジナル曲とカバー曲とを取り混ぜた展開だが、ストレートなジャズではなく“ジャズ風のポップス”と言うべきだろう。

 正直な話、彼女の歌声は心地良いが大向こうを唸らせるような厚みや深さはない。たぶん最初から“軽めの線”を狙っているのだろう。ただし今後はどう化けるか分からないが・・・・。それよりも、彼女のバックでギターを弾いていたオッサンのテクニックには感服した。

 他に日野皓正やフライド・プライド、ケイコ・リーといった有名どころも出場していたようだが、時間が無くて見られなかったのは残念だ。

 とはいえ、中洲地区でこのような催しがあること自体は評価して良いだろう。中洲は西日本有数の歓楽街だが、長引く不況で低落傾向が続いている。かくいう私もここ10年間中洲で飲んだことはない。イメージアップのためのイベントはどしどしやるべきだ。次回からは開催期日や演奏時間を拡大してほしいと思う。
コメント
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