元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「リトル・ニッキー」

2010-11-28 06:50:25 | 映画の感想(ら行)
 (原題:Little Nicky)2000年作品。米国で大人気のコメディ役者アダム・サンドラー主演のドラマだが、彼は日本ではまったく(と言っていいほど)人気がない。けっこう出演作も公開されているのだが、あの垢抜けない容姿のせいか(爆)ほとんど二線級扱いだ。やはり喜劇を得意とする俳優にとって言葉と国民性の壁は乗り越えられないようである。

 さて、本作はサンドラー扮する魔王の末息子が、地上侵略を企む二人の兄を追って地獄から現世に出てきて大暴れするという活劇編だ。監督は後に「トレジャー・ハンターズ」などを撮るスティーヴン・ブリル。

 予想通りの大味なギャグの連続で、質としてはC級映画以外の何物でもないのだが、最後までマアマア観ていられるのは豪華キャストと気の利いたSFXのせいである。魔王役のハーヴェイ・カイテルをはじめ、ほぼ全員が嬉々としてコスプレを演じているのには実に微笑ましい。セントラルパークに“地獄”が出現するというアイデアも悪くない。

 ただし、一番笑ったのは、クライマックスで“あの人”が登場する場面だろう。ロックファンしか理解できないギャグを性懲りもなくカマすあたりに、作者のこだわりが感じられる(笑)。
コメント
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