本日夕刻、総理は「2週間程度の延長」との決断をされた。
これ自体は評価すべきであるが、やはり、遅きに失した感じが強い。飲食業界や、旅行業界等々、混乱している模様。無論、この状態で緊急事態宣言が解除になると思う方が愚かともいえなくないが、一方で、予定通り解除された場合、今、この段階で予約等々入っていないと、解除されても閑古鳥ってことにもなりかねないし・・・
でも、これで、また関東圏は卒業式や卒業旅行は見送りですね・・・既に、母校の放送大学では式典の中止が決まっています。そう、私も、卒業式を諦めざるを得ない一人なのです。誰のせい?誰がコロナを蔓延させたの?きっと、昨年同様、卒業式が中止になった子供たちの悔し涙が放送されると想像されますが、政府に踊らされて、GoToに興じた人々は、この子供たちにどのように対峙するのでしょう。
そして、景気を高揚させるはずのGoToは、奇しくも緊急事態宣言を引き起こし、何十倍の景気のマイナスを招くこととなった・・・先見性のない施策は、「令和の大愚策」と言ってもおかしくない結果となった。
また、報道ステーションを見ていると、オリンピック中止を求める世論は7割以上。こんな状況でオリンピックができるわけがない。これも、コロナ対策を見誤った結果と思っている。
「日本人はコロナにならない遺伝子を持っている」とか、最初の頃は言われていたが、それって、第二次世界大戦中の「日本は負けない、きっと神風が吹くはず」って言うのとなんだか同じような気がする。そんなわけないじゃん。「死者8000人は諸外国と比較して少ない」という人もいるが、その話をニュージーランドや台湾で講演してほしい。きっと、失笑されてオシマイだろう。大切な人間の命を8000も失っておいて、それを「少ない」と言える神経が理解できない。
本当、「経済との両立」なんて言わずに、「コロナ感染者を限界まで減らす」って政策を打っていれば、死者も出ないし、早期に経済活動も再開されていたろうに・・・「経済重視」の結果が、2回にわたる緊急事態宣言と、更なる期限の延長なのだから。「生兵法は大怪我のもと」と言うが、その「生兵法」を弄した政治家や役人、有識者は、今、困窮している飲食業者、旅行業者、更に、命を失った8千人にも上る人々に謝罪すべきではないかと思っている。