名古屋に888日もいれば、それなりに名古屋飯は食べてしまうものだ。
「味噌カツ」「櫃まぶし」「きしめん」「味噌煮込みうどん」「カレーうどん」「台湾ラーメン」「手羽先」「名古屋コーチン」「エビフライ」「あんかけスパ」「小倉トースト」「天むす」「ういろう」「どて煮」「モーニング」等々。
無論、普通すぎて見送ってしまった豊川のいなり寿司、鮎料理や、あまりにニッチなベトコンラーメン、台湾まぜそば、トンちゃん、へぼ飯なんかもあるのだが、主要なものは押さえていると思っている。
これからのステージは、同じ味噌カツでも幅広く別の店を押さえる段階にきていると感じている。「美味しければいいや~」ではなく、もう少し、それぞれのお店の個性を把握することが肝要であろう。
味噌カツも、ワンコインで食べることができる店がある一方、その何倍も出さないと食べれない店もある。高い店が必ずしも美味しいわけではないが、名古屋人と同化し、それを凌駕するには、できるだけ多くの実践とデータが必要となる。
名古屋への単身赴任に意味を感じず、名古屋城すら行かずに東京に戻って行った人もいる。そんな単身赴任もありかもしれない。しかし、私は、中国に長期出張に行ったときも「あなたの先祖は中国人だ」とネイティブに言わしめるくらい現地と同化する。
そのことの良し悪しより、その方が楽しいと思うのだ。現地の人と同じ物を食べ、現地の人と同じ場所に行く。時には現地の人ですら食べない物を食べ、現地の人が躊躇するような場所に行く。現地の人の言葉をまねて、現地の人と同じ格好をする。そうすることで何かが見えてくる。それこそが、ある意味、消費型の生涯学習の典型的形態なのかもしれない。
投資型とは違い、いくらお金を投下しても元は取れない。ある意味消費するだけで、一見無駄遣い。しかし、今まで知らなかったことやできなかったことができるようになり、何より、現地の人々との交流がはかどることで生活が豊かになる。これこそ一つの生きがいなのであろう。
「生涯学習インストラクター」かつ「健康生きがいづくりアドバイザー」の有資格者としても、有意義なことだと思うのだが・・・如何?