ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

暑気払いに冬瓜(トウガン)が効くかどうか。 コブシは実がげん骨のようになっていました。

2015-08-13 06:49:36 | 草花
残暑のお見舞いを申し上げます。

こんなときに今日・明日と雨の予報が出ていて、三河では昨夜から雨が降り出して、未明には雷がなったりしました。
そのために気温はやや下がり、朝雨戸を開けると、涼しい風が吹き込んできました。

今日はお盆の迎え火でも有りましたね。

トウガン ↓




牧野先生の図鑑では、トウガンの原産はインドネシアとされていますが、実際はもう少し広いようです。

ウリ科のつる性の一年草で、雌雄同株の植物であります。

漢名が「冬瓜」で、音読みは「トウガ」・・・・、それが訛って「トウガン」になったという説があります。

皮付きの丸のままなら、冷暗所保管で、冬まで日持ちすることから、冬瓜と呼んだとあります。

野菜としての歴史は古くて、奈良時代、正倉院文書では漢名の「冬瓜」の名前が載っているそうですし、長屋王木簡には、万葉仮名で、この食材の記載が見られるそうです。

成分的には95%以上が水分で、栄養価は高くないので、ダイエット食として最適であるというようになってきているようですから、逆転発想ですね。

味は控えめでクセがないので、煮物、汁物、漬物、酢の物、和え物、あんかけ、など様々な具に使われます。

トウガンには身体を冷やしたり、排泄を強める作用があるため、下痢や頻尿の起きやすい人は食べ過ぎに注意が必要だということです。
逆に、のぼせ症や膀胱炎の解消に役立つともされているようです。
もしかすると、これは暑気払いに効果があるかもしれませんね。


種子を乾燥したものは生薬の冬瓜子(とうかし)といい、鎮咳、去疾、排膿、消炎性利尿の効果があるとされています。

小生はトウガン料理では、あんかけにして、おろし生姜を入れて食するのが好物です。




コブシ ↓




コブシ(辛夷) (Magnolia kobus)・・・・これもマグノリアだったのですね。

コブシはモクレン科モクレン属の落葉広葉樹で、高木になります。
早春に白い花を咲かせますが、千昌夫の「北国の春」に歌われるふるさとの丘ばかりではなく、最近は品種改良がされ、どんどん都会に植栽されてきています。

果実は集合果であり、げん骨状のデコボコがありますが、この果実の形状がコブシの名前の由来になっています。

秋に果皮が弾けて、中の真っ赤な種が見えますが、その頃には果皮が干からびて黒変していることもあり、種のとび出した実全体の姿は、ややグロテスク気味に感じられます。
コメント (6)
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