BIKEBIND自転車日記ブログ2

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AEROZINE 完成版

2010-05-08 05:07:00 | 自転車
AEROZINE TITANIUM

というのがこのブランドの正式名称です。
エアロジンチタニウム
と読むらしいです。チタニウムはわかりますが、エアロジンというのは……? ふむふむ、航空業界におけるロケット燃料を指す名前らしいです。

まだ日本には本格的に輸入している所はありません。ヘッドパーツやクランクなどが単発的に入ってきているだけのようです。

安いヤツはそれなりっぽいです。ですが注目すべきはそれらではありません。


X-11 Ti MTB-T3
44×32×22T
PCD 104/64ミリ
クランクアーム 6/4チタン
チェーンリング 6/4チタン
BBシャフト 6/4チタン
ALS(アジャスト・レングス・システム)
Qファクター168ミリ
重量962グラム(BB含む)

コイツです。ホローテック2と同じ2ピース構造ですがなんと! クランクアームもチェーンリングも全て6/4チタン製削りだしです!!

すげーーーー!!!!!


X11 Ti-A3
44×32×22T
PCD 104/64ミリ
クランクアーム 6/4チタン
チェーンリング アルミ
BBシャフト 6/4チタン
ALS
Qファクター168ミリ
重量 908グラム(BB含む)


X11 7N-A3
44×32×22T
PCD 104/64ミリ
クランクアーム 7050鍛造アルミ
チェーンリング アルミ
BBシャフト 6/4チタン
ALS
Qファクター168ミリ
重量 838グラム(BB含む)


X11 7N-A2G
32×22T
PCD 104/64ミリ
アルミニウムバッシュガード
クランクアーム 7050鍛造アルミ
チェーンリング アルミ
BBシャフト 7050-T6アルミ
ALS
Qファクター168ミリ
重量 838グラム(BB含む)


X12 FX-SA3
44×32×22T(プレス)
PCD 104/64ミリ
クランクアーム 7050鍛造アルミ
チェーンリング アルミ
BBシャフト クロモリ
ALS
Qファクター168ミリ
重量 818グラム(BB含む)



X12 FX-A3
44×32×22T
PCD 104/64ミリ
クランクアーム 7050鍛造アルミ
チェーンリング アルミ
BBシャフト クロモリ
ALS
Qファクター168ミリ
重量 802グラム(BB含む)

X12 FX-A3C
48×36×26T
PCD 104/64ミリ
クランクアーム 7050鍛造アルミ
チェーンリング アルミ
BBシャフト クロモリ
ALS
Qファクター168ミリ
重量 856グラム(BB含む)


X12 SL-A3
44×32×22T
PCD 104/64ミリ
クランクアーム 6066-T6鍛造アルミ
チェーンリング アルミ
BBシャフト 7050-T6アルミ
ALS
Qファクター168ミリ
重量 748グラム(BB含む)


X12 SL-A2
42×29 ro 42×27 or 40×27T
44×32×22T
PCD 94ミリ
クランクアーム 6066-T6鍛造アルミ
チェーンリング アルミ
BBシャフト 7050-T6アルミ
ALS
Qファクター168ミリ
重量 716グラム(BB含む)

2×9速対応


X12 SL-A3C
48×36×26T
PCD 104/64ミリ
クランクアーム 6066-T6鍛造アルミ
チェーンリング アルミ
BBシャフト 7050-T6アルミ
ALS
Qファクター168ミリ
重量 770グラム(BB含む)


X13 RL-110/130A2D
50×34、53×39T
PCD 110、130ミリ
クランクアーム 6066-T6鍛造アルミ
チェーンリング アルミ
BBシャフト 7050-T6アルミ
ALS
Qファクター152ミリ
重量 802グラム(110ミリ、BB含む)


X13 RD-110/130T2D
50×34、53×39T
PCD 110、130ミリ
クランクアーム 6066-T6鍛造アルミ
チェーンリング 6/4チタン
BBシャフト 6/4チタン
ALS
Qファクター152ミリ
重量 768グラム(110ミリ、BB含む)


X13 RD-110/130A2D
50×34、53×39T
PCD 110、130ミリ
クランクアーム 6066-T6鍛造アルミ
チェーンリング アルミ
BBシャフト 6/4チタン
ALS
Qファクター152ミリ
重量 772グラム(110ミリ、BB含む)




X13 AC-110/130A2D
50×34、53×39T
PCD 110、130ミリ
クランクアーム 6066-T6鍛造アルミ カーボンラップ
チェーンリング アルミ
BBシャフト 7050-T6アルミ
ALS
Qファクター152ミリ
重量 798グラム(110ミリ、BB含む)


ステム
用途 XC、オールマウンテン、ロードバイク
素材7050鍛造アルミ
チタンボルト
長さ 60、70、80、90、100、110、120、130ミリ
ハンドルクランプ径 31.8ミリ
角度 6、84度
重量 88グラム(80ミリ)



XB2.0(一番上)
用途 XC
素材 3/2.5チタン
幅 620ミリ
ライズ 7度
重量 188グラム

XB1.0(2と3番目)
用途 XC、オールマウンテン
素材 7050アルミ
幅 620ミリ
ライズ 15度
重量 256グラム


XB1.2
用途 ロードバイク
素材 7050アルミ
幅 420、440ミリ
重量 330グラム


XP2.0(左)
用途 XC、オールマウンテン、ロードバイク
素材 6/4チタン
径 27.2、31.6ミリ
長さ 350ミリ
重量 266グラム

XP1.2(右)
用途 XC、オールマウンテン、ロードバイク
素材 アルミ
径 27.2、31.6ミリ
長さ350ミリ
重量 266グラム


チタニウムボトムブラケット
用途 MTB、ロードバイク
素材 チタン削りだしカップ
セラミックベアリング
重量 118グラム


ボトムブラケット
用途 MTB、ロードバイク
素材 アルミ鍛造&削りだしカップ
セラミックベアリング
サイズ JIS、ITA
重量 94グラム


各種インテグラルヘッド


XH1.2
スレッドレスヘッドセット
重量 94グラム


XH2.0
チタニウムスレッドレスヘッドセット
重量 116グラム


チタンクイックリリース
レバー 削りだしアルミ
シャフト チタン
重量 46グラム


チェーンリング
44×32×22T
48×36×26T
50×34T
53×39T

http://www.aerozinebike.com/htm/index.htm



ALS(アジャスト・レングス・システム)
はご指摘があったように、どっかのメーカーと同じくクランク長を変えることが出来るシステムです。基本は170ミリと175ミリ。別パーツで175ミリにもできるようです。


さてさて、長かったですなあ……(苦笑)、自業自得とはいえ。


まず真っ先にクランクのバリエーションの多さが目に付くと思います。分かりやすく纏めると

クランクアーム チタン、7050アルミ、6066アルミ、アルミ×カーボン
チェーンリング チタン、アルミ削りだし、アルミプレス
BBシャフト チタン、アルミ、クロモリ

これらの組み合わせになります。同じアルミだな、と思っても実はシャフトがチタンだったり、チェーンリングが違ったりと、色々あります。

プレスのリングはそこまで期待できませんが、注目はチタンとアルミの削りだしモデルです。何処で見たか忘れてしまいましたが、他のメーカーよりシマノに近いような仕上がりでした。変速性能も、強度もかなり期待して良さそうです。

ロード用クランクは、は全てのモデルでノーマルとコンパクトドライブの2通りを用意しています。

チェーンリングも肉抜きのないデュラのデザインをそのまま踏襲しています(苦笑)。チタンもアルミもかなり作り込んであります。見た目だけだと、FSAあたりの性能は追い越しているような……。あくまで予想ですけどね(笑)。トゥルバティブなんかは平気で追い越していそうな感じです。良くできています。結局軽さだけを追ってしまうと、良いクランクセットは出来ませんから。

でもですね、チェーンリングって不思議だなあと思います。鍛造にも削り出しにも強度が高まる理由がありますが、ことチェーンリングのことではどうしても削り出しが良いみたいです。スパイク(リーディングティース)を打ち込んでもそれはフォローできないようなんです。鍛造ではどうしてもエッジが立たないのはしょうがないんですが。

ステムの重量こそかなりの軽さですが、ほかのパーツはある程度常識的な範囲で収められています。

実物を見たらアラもでてくるでしょう。でも昔の削りだし&アルマイトの時代のニオイがして、とても気に入ったブランドです。



カーボンに本気のシンクロス

2010-05-08 04:54:00 | 自転車


ここ1年ほどで開発が急ピッチで行われている
シンクロス

リッチーグループの吸収は完全にプラスに働いたようです。

しかもリッチーブランドはロードバイクとXC。シンクロスブランドはマラソン~DHと完全な棲み分けが出来ています。

カーボンレールサドル


カーボンレール対応カーボンピラー
210グラム(27.2ミリ 350ミリ)


カーボンステム(ベースはアルミでカーボンで補強。キャップ部分はアルミ)
70~130ミリ
130グラム




FL DS25カーボンリム
チューブレスレディ
1400グラム
ホイール


フリーライド用













http://www.bikerumor.com/2010/05/06/new-xc-and-freeride-wheelsets-from-syncros/#more-17600

http://www.bikerumor.com/2010/05/06/new-carbon-fiber-mountain-bike-saddle-stem-and-seatpost-from-syncros/#more-17585

ホイールは29erバージョンも準備されるようです。

ええとですね、フリーライド用のホイールは何が何だか……(汗)。

取りあえず、DS28(2232グラム)とDS32(2710グラム)らしいのですが。らしいのですが、よく分からないですよ? 困りました……。品番が見えない……。あ、こいつらはカーボンを使っていないので、今回はオマケです(笑)。

ハブは何となく、アメクラの匂いがしますねえ。大丈夫かな?




2011 ジップ・404 フルカーボンクリンチャー

2010-05-08 04:33:00 | 自転車

ジップ・404

同社の初めてとなる
フルカーボン
クリンチャー

となります。

















http://www.bikerumor.com/2010/05/07/zipp-unveils-first-full-carbon-clincher-wheelset-the-firecrest-404/#more-17652

http://www.bikeradar.com/news/article/zipps-404-firecrest-clincher-first-look-26060

リムハイト 58ミリ
スポーク サピム・CXレイストレートタイプ F16本 R20本
重量 1557グラム

意外かも知れませんが、これがジップの処女作なんです。

ずっとカーボンホイールのパイオニア的立場で来たんですけどね。しかしフルカーボンはチューブラーだけで、クリンチャーモデルはリム部分にアルミを使っていました。

すでに数多のメーカーがフルカーボンクリンチャーを作っていますから、技術的には問題なかったと思います。ですがジップが考えるような性能には至らなかったのでしょう。

重量はそんなに軽くありません。かといって重すぎるということもないですね。WH7850 TUが1469グラムですし、CLなら1695グラムですから。

ですが今回の目玉は重量ではないのです(もちろん軽いディープリムクリンチャーというのは十分価値がありますが)。断面図を見てもらうと分かるんですが、リムで25.5ミリ、エアロ部で27.5ミリと太くなっています。これにより剛性の向上もあるのですが、それ以上に

空力特性

が向上しているのです。実験でははるかにハイトの高い808に迫る値を叩き出したらしいです。うーん、すごいなあ。エアロダイナミックスは迂回路に見えるような方法が正しかったりするので、難しいですねえ。


あと面白いのがサーモプラスチックを使っていると言うこと。最近はリムに使ったという話しは聞かないですね。これはどうも放熱性の向上のために採用したようです。ここらへんの解消のために2万ドル! の熱測定カメラを購入したとのこと。カーボンリムの難点の一つとして、発熱が上げられます。ウソかホントか、360度まであがるとか……。

チューブラーでも面倒なのですが、クリンチャーはさらに面倒で、タイヤを痛めてしまう原因に成ってしまいます。そこを解消しているみたいです。

そしてハブ。オリジナルなんですけど、昔に比べて本当に良くなりました。10年前、ジップはただ単に軽いだけのホイールでした。なのでトライアスロンのようなイーブンペースユースでしか評価を得なかったのです。

この404は303と共にパリ~ルーベでも試されたました。ちょっと前までパヴェにはクラシックな手組のチューブラーというのがお約束でしたから、スゴイ技術の進歩ですねえ。


あ、ジップが出しているディンプル仕上げのタイヤを着けると、さらにぶつぶつ感が増しますから、嫌いな人は装備しないように(笑)。