サーベロ・R5ca
アンダー700グラムという超軽量フレームが実戦投入されたようです。
http://www.bikeradar.com/news/article/first-look-cervelos-ultralight-r5ca-frame-26360
プロジェクト・カリフォルニアと名付けられたサーベロ新型カーボンフレームが名前をR5caとなり、姿を現し始めました。名前からすると快適系のRシリーズの系譜なようです。
このフレーム、ショーモデルやスピン、axライトネスと同じように軽さだけの色物かな?と思いきや、結構な意欲作のようです。
まずはヘッドチューブ。
下ワンがワンポイントファイブタイプのテーパーコラムも試したらしいのですが、サーベロが望む剛性より強すぎたらしく、1-1/4インチから1-3/8という特殊なテーパーヘッドチューブを採用しているようです。フロントフォークも最近は3T社製を採用していましたが、今回はドイツ・THM社製に切り替えたようです。
そしてBB。
いわく、BBライト。
BB30をベースに、Qファクターを狭めたオリジナルボトムブラケットです。シャフト径は30ミリ。ライトはRIGHTで適正という意味です。狭すぎず、広すぎず。そして画像でも分かるようにたっぷりと容積を持っています。これはBBを揺らさないための軽さと剛性を両立した近代バイク必須の設計です。
特殊なので対応製品が心配ですが、カンパニョーロ、スラム、FSA、ローターなどが用意するようです。シマノにはアダプターで対応するみたいですね。写真はローター・3D30クランクが着いています。この規格自体はまだ何とも言えませんが、ローターのクランクは良い感じです。ガタ取りにウェーブワッシャーではなく、XTRのようなネジ式です。なので左クランク側に見えるスペーサーに見えるキザキザの部品は、BBでもなんでもありません。
チェーンステーは大径四角断面。コルナゴ・C59と同じく縦つぶしの剛性重視に見えます。シートステーはお約束の極細です。
ジオメトリーもリファインした新設計を採用したようです。
この軽さには様々な意見があると思いますが、サーベロは単純な軽量モデルを作ってきたのではないようです。やはり注目すべきはQファクターを狭く設計したBBライトでしょう。狭い分にはワッシャーでも挟めばいいのですから。
フィル・ホワイトが放つ新作はただの野心作に留まらない可能性を秘めています。独りよがりのゲテモノで終わるか、歴史に残るマイルストーンとなるか……。
さて、どちらでしょう?
追記
http://www.roadbikeaction.com/Tech-Features/content/67/3190/Cervelos-Project-California-Ready-to-Rock-and-Roll.html
ジオメトリーに関する情報があったので。
すべてではないでしょうが、この写真のサイズでシートアングルが72度! という寝かせっぷりです。
これは寝てますねえ。ここまで寝ていればダイレクトクランプタイプのシートポストでも問題ないでしょうが……。今はこれくらいのサイズだと73.5度近辺が多いですけど、ジオメトリーを変えたというのはこういうことだったんですね。
エッジのフロントフォークはテーパーコラムでありながら、267グラムだとか……。
おそろしい!