バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

ビリー・ブレムナーのアンソロジーアルバム。とても良いです!

2019-02-11 | 音楽
バイユー少し前からヘヴィロテ中ながら本欄で紹介していなかった盤。
ロックパイルのギタリストとして知られるBILLY BREMNERの未発表音源や貴重な初期シングル、そして最新シングルまでを収めたアンソロジーアルバム『SINGLED OUT』をこっそりと?お薦めします。
このアルバム、自分は久しぶりの新作!?と思って購入。届いて肩透かしを食った感があったのでなんとなく勢いよく「推薦!」とならなかったのですが、やはりイイものはイイ!

バイユーでよく言うことなのですが、ロックパイルってビリー・ブレムナーの色が濃いバンドだったと思う。もちろん皆で作り上げたあの「ロックパイルサウンド」なんだろうけど解散後ロックパイルの音を今に伝えているのは彼、ビリー・ブレムナーだけだなのは間違いない。
解散後の活動も完全にロックパイルだ。
他のメンバーが同じ場所にとどまっていないのにビリーだけが同じ音楽をリメイクし続けている、と言う見方があるかもしれないがそれは違うんじゃないかと思う。
だってリメイク心だけでこれほど長く、かつての在籍バンドの音やメロディをどの作品でも奏で続けられるとはとても思えない。
ロックパイルにはビリーの音楽的影響が色濃く出ていた、と考えるのが正しいと思います。
とそんな、ビリーがデイヴ・エドモンズやニック・ロウよりもバンドを主導していたかどうかと言う正解不明の問題よりも、はっきりしているのは「ロックパイルを愛する人にとってはビリーの解散後の音源はどれも楽しく聴ける素晴らしいものである」ということです。
僕は彼のアルバムを全部揃えているわけではなかったので今回のアンソロジーで持っていない時期の音源を聴き、やっぱり全部聴きたいなと思ってしまいました。ポップでロックンロールで捻りが入っててとにかく素晴らしい!

もし、ロックパイル好きで解散後の彼の活動を追いかけていないと言う方がいたら
本作を入り口にビリーブレムナーワールドへ踏み込んで見てください。サイコーです。

LONESOME SWAMP DOGS!要注目です!!

2019-02-11 | ライヴ報告

土曜日はBad Looserzのドラムとベースが交代して新バンドとして生まれ変わった形となった(実際はしっかり解散しているのですが後継バンドということで)『ロンサムスワンプドッグス』のお披露目LIVEシリーズの第2弾でした。

素晴らしいリズム隊に、弾けるヒロナリのギター!そして甘く囁きスウィングしそして叫ぶもっちんの歌声!!
とにかく素晴らしいビート感。参りました!カッチョイイのひとこと。
以前のリズム隊ももちろん素晴らしかったのだけれどもっちんの歌声とそのビートには今回のサウンドの方がよりマッチしているように感じました。もっちんの歌が凄いタイヤ履いてグングンドライブする感じ。グルーヴィ!ファンキー!!だけど押し付けがましくない絶妙の匙加減。最高でした。お客さんも大興奮。そりゃぁそうだ!

始めたばっかりでこれってことはこれからが更に楽しみです。
この日はもっちんの51歳の生誕祭を兼ねていました。素晴らしや。
もっちんおめでとう!!新バンド、これから是非是非よろしくお願いいたします。

井上民雄とリトルキヨシ!店主は好きなふたりを一緒に聴けて満足、の夜。

2019-02-11 | ライヴ報告
7日木曜日のLIVEは井上民雄とリトルキヨシでした。
私店主は民雄くんとは付き合い深く、キヨシくんとは付き合い長く
そしてふたりの音楽をとても好ましく思っているので
最初から最後まで非常に楽しい時間を過ごしました。

井上民雄のブルースルーツのフォークロック弾き語りは身体に染み入るような素晴らしさ

リトルキヨシがエレキギターで奏でるロックンロールは今回も胸を熱くしてくれました。


宮下広輔のペダルスティールも心地よく、良き夜でした。


お客さんの反応も暖かく良い感じでした。
また聴きたい!

木下隼バンド&双六亭!凄かった!!最高でした。

2019-02-11 | ライヴ報告
6日水曜日は木下隼バンドと双六亭という個人的に非常に期待度の高い組み合わせのライブでした。
隼くんの父親、藤井裕さんの縁という括りでしたブッキング。
音楽的にも相性の良い2組、だとは思っていましたが思った以上に素晴らしかった!

リハーサルの時点ではある意味そつのない準備をした隼バンドに対し、色々と探っている感のあった双六亭、と行った風情でしたが…。
両バンドとも本番はその印象を覆すプレイで驚かせてくれました。

まずは木下隼バンド。

前回も書いたけれど隼くんの声は印象に残る。人を振り向かせる声だ。決してワイルドではないし、熱くソウルフル!というタイプではないのだけれど胸に届く、刺さる声の持ち主だ。そんな歌声の持ち主が本番で歌と向き合うとなかなかに凄い。柔らかで爽やか、とすら言われそうな声なのにエモーショナル。裕さんとは全く違うタイプなのにエモーショナルなところは通じるところがあるように思う。そして歌われる裕さんの楽曲。なかなかグッとくるものがあります。

豪華メンバーによるバンドサウンドはパーマネントなバンドではないためセッション的な匂いは隠せないものの木下隼の歌声に惹かれて集まったメンバーによる「隼の歌をよりよく聴かせたい」という共通の思いが強く感じられ一体感溢れるバンドサウンドを生み出していました。カッコイイ!の一言。

そんな演奏を受けての後攻の双六亭。

半分近くの楽曲のリードボーカルを担っていたギタリストの脱退から新ベーシストを加えてのトリオ編成へと。過渡期的な時期を過ごしている彼ら。果たして今日はどうか…と思っていたのですが。

素晴らしかった!!!音の隙間やリズムのふくよかさやコーラスの色、今の3人ならではの方向性が感じられて新生双六亭の感性的なものが感じられる良いライブでした。新生ではありつつ、本来の双六亭のテイストはしっかりと有り、新バンドではなく新しい双六亭であることがとても良かったように思います。過渡期の森を抜ける明かりが見えてきたのではないでしょうか?グレイトバンドサウンド!でした。

木下隼バンドのバンマス、優三くんが熱く褒めていたようにバンドってこうじゃなきゃ!と思わされる演奏でした。
でも双六亭は双六亭で隼バンドのグルーヴィな演奏や隼の歌声に感激していたようで、お互いが感銘を受けた終演後の交流はなかなか見ない感じの良い雰囲気でした。
この組み合わせ!またやります!!