バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

Horace Trahan 新作!

2014-04-01 | 音楽

中央線ザディコ化計画の流れに乗って?というか…
この機会に昨年末に購入したままになっていたホレス・タラハンの新作をご紹介いたします。
By_special_request_horace_trahan_2 『By Special Request / Horace Trahan』

白人でケイジャンミュージシャンの流れにありながらもザディコ道を進む彼の新作は今回もバイユーを楽しませてくれています!
今作は企画モノというかタイトルとジャケット写真から窺えるように、普段のショーでオーディエンスからリクエストされるザディコクラシックスを集めたカヴァーアルバムです。
以前ザデイコキックスのヨシタケくんから観せてもらった現地映像で垣間見た、ラフィエをはじめとする南西ルイジアナのザディコシーン。そこではいわゆるコンサート形式のLIVE、というよりは踊りに来た、レストランに食事に来たお客さんを前にしたショーが中心で…。必然的に、皆の良く知る楽曲が求められるということは想像に難くありません。ジャケットで手渡されているノートの切れ端。それに収録曲と時間を配した裏ジャケデザインはなかなか洒落が効いてます。
やっぱり配信じゃ駄目なのですよ。リクエストも手渡し!(笑)

1曲目からブーズー・チェイブス!僕でも知っているようなザディコメジャー曲が次々と繰り出されます。
実は、このアルバムをすぐに騒いで紹介しなかったのはこの「カヴァー企画モノである」ということが理由でした。
当然聴いて楽しいし、なんの問題もないのですが…前作『ALL THE WAY』があまりに素晴らしかったため、あの路線の「次」を聴くのを楽しみにしていた自分としては正直拍子抜けしてしまったところがあったのです。
土曜日、ヨシタケくんにその旨を正直に話すと(ホレスと個人的にお付き合いが有る)オリジナリティ追求路線としてはちょっと一休み的な作品かなという感想でした。そして「俺は大好き」と。
そう言われてみれば俺もこのサウンド、彼のアコーディオンと声大好きなのです。当たり前にさらっと楽しめば良かったのだ~。いや勿論楽しんではいたけど。

そして「ザディコスタンダードナンバー」なんてほとんど意味をなさない情報なのですよね!ニシダ先輩!!

もしかしたらこれこそ中央線ザディコ化計画にはうってつけの楽しいアルバムなのかもしれません。なので、これまで以上に楽しんでみることにします。皆さんも是非。