バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

Bob Dylanの『Tempest』にひれ伏す。

2012-10-10 | 音楽

Tempest

デビュー50周年、71歳通算35 作目となるオリジナルアルバムだそうです。「いいぞ!」との評判は聞いていたのですが、少し経って運転中にラジオで聴き即購入。

アコースティックスウィング?ラグタイム?オールドアメリカン云々とのウワサでしたが、冒頭の曲以外はあたりまえにボブ・ディラン。だけどあたりまえにとどまらない濃厚でハイクオリティな楽曲が(近年顕著な)別人のようにしわがれた声で奏でられる。バンドメンバーほぼ固定でプロデュースがJack Frost(ボブの変名)というもう誰も手が出せない孤高の充実作。
結局何をやってもボブ・ディラン。軟弱にも駄目になったりもしない。うーんこの人、なんとも自由だ。かないません。
だってなにをどうやってもロック!してるのだ。ロックの権化。どんなに頑張っても頑張れば頑張るほどロック的じゃない、底を見せてしまう諸々のミュージシャンからすると理解不能のロック度数。
思えば東京で初めて観たLIVEがディランとハートブレイカーズの武道館でした。長~いイントロをステージ奥でキーボードを弾いて過ごしていたディランがおもむろにストラトを手に取りマイクに向かい歩き出し、ドン&デューイの『ジャスティン』を歌いだした時のロックンロール具合!あまりの濃厚さで田舎育ちの19歳には理解不能でした。そんな19歳が46歳になるほどの時間が経ってもいまだロックの塊。この人ムチャクチャです。

巷ではジョン・レノンに捧げられた曲が収録されたことが話題になってます。なんと、数年前ボブはリバプールのジョンの生家などを巡るバスツアーに16ドル払い一般客に混じって参加したとのこと。エージェントから参加を告げられ困惑していた?主催者側だったものの、ツアーの他の参加観光客は誰もボブ・ディランだと気づかなかったそうです。まぁそりゃそうだ!!!

とにかく訳のわからないくらいに濃厚な歌の力にひれ伏してしまう強力盤です。70代で新曲並べてこんなアルバム作るなんて凄いのひと言。近年の彼の作品でも屈指の出来ではないでしょうか。

…「ロックしてる」ってどういうことだよ!という質問には答えられないね。


高円寺NIGHT LIFE…

2012-10-10 | ある日の出来事

昨夜は閉店後電車に飛び乗って高円寺へ。27年来の友人、元バンド仲間、現同業者・阿佐ヶ『大須や』のSモトと深夜飲み。いろいろと積もる話があったのだ。
連休明けゆえか休業の多い高円寺、目当ての店はお休み。で、昔仲間が長いこと働いていた店の場所にある飲み屋に入る。明け方久しぶりの『ENTA巣』に移動。ヘロヘロになりつつ楽しい時間を過ごす。ヘロヘロを優しく迎えてくれたエンタさんに感謝。偶然出会ったヤスくん。そしてドラマー松本照夫さんと下北時代以来にお話しできたのがなんとも高円寺の深夜でした。店を出たあとはまぁいろいろと大変(笑)完全な、本当の朝の中、ふたり共にフラフラの帰宅となったのでした。バカバカしく楽しかったけどやりすぎた~