バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

長かった3月。

2011-04-02 | ある日の出来事

いつしか4月になってしまいました。
昔からよく言われることですが、歳をとるにつれて時間の過ぎるのが早くなる。
本当にその通りで、子どもの頃あんなにも長かった1年が今ではあっという間に過ぎていってしまいます。過去の濃密だった時間を振り返ると、それが僅か1、2年の間に起こったことであったりして驚いたりするものです。時間のスピード感、それは年齢を重ねる毎に加速してゆくとのことで…バイユーのカウンターでは日々「おいおいもう1年の半分過ぎたよ~」「あれって去年だったっけ?」「3年前ですよ」という会話が繰り返されるのでした。

でも終わったばかりの3月は長かった。

こんなに速度の遅い時間を経験したことは記憶にないくらいに。本当に長かった。しかも長かったのは3月11日からの20日程だ。なんと長い20日間だったのでしょう。先の予定を何気なく話していた3月10日が、11日の朝が遥か彼方のことに思えます。

時間の概念、速度ってこういうことなのかと理解したような気がします。
阪神淡路大震災を経験した方が「今度こそ死んだ」と思ったほどの揺れを被災地と共に味わった東京近郊の人々は、平時を装った胸の奥に被災地で過酷な現状を生きる方々の姿を映し、そして未来への漠然とした不安を抱き暮らしているようです。想像力が乏しい僕らにだって、震源から遠く離れて感じたあの揺れから様々なことが想像ができるのです。

そんなところに「花見するな」と上から押し付けるイシハラに悲しいほどの違和感を覚えます。言ってることの是非じゃないのです。

そんなん自分で決めるわ!

今夜のバイユーはライヴのない土曜日、通常営業です。お待ちしております。