バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

The Fujii World 炸裂!!

2009-07-21 | ライヴ報告

3連休の真ん中は高知県本山町からやってきた著名な画家で写真家で音楽家の『The Fujii』藤島晃一さんのLIVE。真にオリジナルにぶっ飛んだブルースをプレイするミュージシャンでありながら、全国に多くのファンを持つ藤島さん。バイユーは早々と満員。立見も出るほどの盛況。諦めて帰る人も出ました(本当にすいませんでした)。

バイユーに着いて開口一番。「あんまり期待せんとってねぇ(ねぇは土佐弁で)」と笑顔の藤島さん。その言葉どおり普段着の、あくまで内面から自然に滲み出た音楽を弾き語り歌って下さいました。なんというかブルースをベースにしたオリジナルなジャンル?というほどのオルタネイティブさ加減。まさにFujii World。時間という概念が溶けていくような独特の間。喋り、歌、そしてギター。「どれっぱぁ演ったらえいかねぇ?」「そうですね。2部構成でそれぞれ3、40分~50分。後半は長くなってもまぁお任せします」という会話があったのがリハーサル時のこと。
さて、本番は…。定刻(8時)をほんの少しだけ過ぎて始まった1部はだいたい予定通り。20数分の休憩を挟んで行われた後半は…2時間以上は演ったでしょうか。。。まさに独特な世界観に彩られた濃密な時間でした。「眠とうなっちゅうひともおるみたいやきそろそろ終らんとね…」と言って終えたバイユーショウ!
でもね藤島さん、あれは退屈で寝よったがやのうて音世界に引きずり込まれて浮遊しよったがですよ多分。お客さんも時間軸や現実的想像力というところから少~し外れた海を漂いよったがです。その証拠に「ほんまにこれで終ります。ありがとうございました」と言った時の大きな拍手の熱かったこと。貴重な時間でした。
終演後カウンターにやって来て「おそい曲(静かな曲?どっちだったかな)ばっかりですまんかったねぇ」とニンヤリ笑った藤島さん。確固たる自分の世界を持っている人の穏やかな凄みを感じた一瞬でした。終ってみたらいつのまにかなんかすっかり土佐弁になってしまいました~。

♪今回のLIVEにご尽力頂いた Aベさん、そして藤島さん。どうもありがとうございました。またよろしく♪