バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

6・23慰霊の日。

2007-06-24 | 日記・エッセイ・コラム
昨日の昼前、新宿ネイキッドロフトで行なわれる『琉球魂 6・23沖縄慰霊の日LIVE』に向かう為に炎天下!の五日市街道に出て歩いて駅に向かっていた。昨夜、愛車を三鷹に置いて帰って来たので仕方がない…。と、目の前の信号に駅行きのバスが停車した。バス停からは発進して少し走っている。!…駄目かなぁと思いながらも軽く駆け寄ってお願いしてみるとなんと乗せてくれた。最近のバス事情の中では満点に近い。し・か・し、よく見ると若い運転手氏は明らかに嫌そ~うなカオで渋々ドアを開けている。そしてその動作がいかにも面倒くさそうだ。笑顔が足りない。減点対象。差引したら30点かな。笑顔の得点は高いのだ。

さてライヴ。当初の予定では佐渡山豊さんをメインにサポートギタリスト&シンガーとしてバイユー3大ミュージシャンの一人、ローリーさんが出演することになっていたが直前になって怪我の為、出演不可能となるという残念な非常事態となっていた…。暑さにフラフラしながら会場に着いてみると!その穴を埋めるべく玉城まさゆきさんが出演することになっていた。これは心強い。
午後2時からスタートしたライヴは制作者と出演者の気持ちを反映したコッテリと濃ゆい内容で、その上量もたっぷり。なんと3時間強!の魂のこもった熱演となりました。大満足、お腹いっぱいです。
自分はバイユーがあるため昼の部3時間だけで新宿を去ることになりましたが、この後更に?濃厚な夜の部が行われたことは各方面から報告が来ております。通して聴いた方は熱気でクラクラだったことでしょう。

さて、昨日6月23日は沖縄慰霊の日。沖縄では公休日であります。この6・23の存在を知らないという人もいるのではないかと思う。…と書いている自分だって昔々から知っていたというわけではない。学校では教わらず、社会に出てから知ったのだ。
6月23日は沖縄で第2次世界大戦の日本の組織的戦闘(沖縄地上戦)が終決した日です。同じ国家、といいながらも何故か沖縄以外では大きく語られることのないこの日は、終戦、広島・長崎原爆投下と並んで我々が知っておくべき、記憶しておくべき日付であります。
ライヴ『琉球魂・新宿』は東京でこの日付を知らしめるという意味だけでも開催意義がしっかりとあったと思う。その上、会場に足を運んだ方々には出演者、制作者から更なるメッセージが届けられた。それらには作り物ではないリアリティが感じられた。(恥ずかしながら勉強になったことも多々ありました)
そして困難さも予想された、音楽を聴かせる「ライヴ」としてのあり方と映像等を使って見せるメッセージとの繊細なバランスも"制作者の情熱と出演者のミュージシャンとしての力量"でしっかりととれていたと思う。

プロデューサー・上江洲氏や関係者の方々にはお疲れさまでしたとお伝えしたいです。
真夏のような一日でした!
琉球魂 -RYUKYUDAMASII-http://ryukyudamasii.com/