AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

1080iのドーピング(2)

2013-10-10 23:33:37 | 世界標準の消費価値






日本の家電メーカー、特にテレビの悲劇は「エコポイント」が大きな原因の1つだと思います。アナログから地デジ移行の需要をみこしたエコポイントだったと思います。
アベノミクスではなくしてドーピングによる景気刺激策により、需要が急増し、それに伴い生産拡張し、供給過剰そして価格下落という本当に誰でもわかるような結末だったと考えております。日本と真逆な市場形成をしていった韓国サムソンは元々自国での需要が少ないために、海外での販売拡大を狙って製品企画していました。 特に米国 NYに拠点を置いたのが成功の鍵でした。
これって似ていませんか?そう「ガラパゴス携帯」事情と、、、。
ガラパゴス携帯からスマートフォンに移った携帯電話市場と同じです。ご存知の通り、世界の市場を席巻しているのはiPhone土建業みたいに、自国だけで完全に閉じている市場と違い、製造業は輸出によって貿易黒字を稼いできた業界です。
そういう業界に、単純なバラマキ政策で需要を喚起してもその時はいいのですが、反動があまりにも大きいのです。製造業は原材料、部品等を購入し、製造し(電気等を使用して、人件費を掛けて)そして在庫(棚卸し在庫)を持つ。それが売れないで工場倉庫に残れば、それはそのまま損に繋がるわけです。それに続いて店頭に並んだのが「3D TV」でした。あれは今は何処に?
この事はとても「恐い事です。」技術者指導で、消費者達が求める物を忘れてしまったのです。このことは、自分達が携わっている、もしくは開発している商品が「果たして機能価値のスパイラル、創造的なイノベーションではなく、破壊的イノベーションではないだろうか?」その事を全く考えていなかったのです。
建設業のようにそこで利益を確実に確保できるわけでなく、価格競争等により利益も減る、在庫も増えるというリスキーなビジネス。あれだけ需要の先食いだと言われながら、結局、政府に働きかけて、トップは大きな利益を役員報酬で得て、景気が悪くなると、工場閉鎖、リストラしてしまう。もう、政治家と経団連のやることはろくな事を考えておりません。