南無煩悩大菩薩

今日是好日也

さりながら御免蒙らず

2020-05-19 | 酔唄抄。
/カフェライオン鼻つまみ番付)

しかるに御免蒙りたい人たちには、

村松正俊、一日に八遍も来るから。
辻潤、酔うと女に抱きつくから。
松崎天民、あいも変わらず偉そうなホラばかり吹くから。
千田是也、肩ばかり怒らせているから。
英百合子、卑猥な顔をしているから。
プラウデ、鮭みたいな顔をして、色男ぶるから。
山田耕作、金もないくせに特別室へ入るから。
尾崎士郎、宇野千代に呑み代を貰ってくるから。
吉井勇、エッヘエッヘと笑うから。
近衛秀麿、毛虫眉毛をピリピリさせるから。
菊池寛、たまにきて女給を張るから。
宇野浩二、ハゲかくしに帽子をとらないから。
エトセトラ・エトセトラ・・、とそうそうたる人たちも目くそ鼻くそでおらっしゃる。

ご同輩諸氏、斯くの如し、世の酒飲みはどこぞにかでも世間にて酔う限り身に覚えあるものと、思し召しくだされ。

さりながら、ところが、鼻つまみもんでこその愛嬌、連れ合い好き合い嫌い合いなりにまた杯を勧むということも無きにしも非ず。

さればこそ、この世の名残酒の名残と申すものであります。

まつのき小唄
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