咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

人の命の重さ分かっていない・・・

2016-03-10 22:22:30 | 報道・ニュース

[ポチッとお願いします]
人気ブログランキングへ

 広島県府中町立府中緑ケ丘中学1年生の時、万引きをした少年がいたとか。
 学校側で記録を残す際に、教諭が口頭で「○○」と、姓のみを生活指導担当教諭に伝えたとか。

 普通は1年△組▲番、○○□□とフルネームで伝えるべき事実と思われる。
 あるいは、書面で間違いのないよう伝えるべきことと思う。
 こんなこと、一般常識の範疇。

 生活指導担当教諭は、姓の「○○」を聞いて誤った生徒のフルネームを記録。

 その後、職員会議でその生徒は、万引きをしておらず、別の「○○□□」に訂正するよう指摘があったらしい。
 ところが、その指摘事項を受けてキチンと訂正できていなかったらしい。

 学校側にこのような2つの間違いの事実があったと、府中緑ケ丘中学の校長が記者会見で説明。
 
 担当教諭の進路指導を兼ねた指導では、1年生の時の誤った記録を基に「万引き生徒」と決めつけた指導がなされたらしい。
 上から目線で決めつけられた指導。

 指導の相手は、思い詰めて自殺をしてしまった真面目な生徒と思われる。
 それゆえに、万引きしたかのように問い詰められると、していなくても思わず動揺し、返事も曖昧になったのだろう。

 当該生徒が、心外なことと反発するような子であれば、自殺の心配はないであろう。
 その指導も廊下の立ち話程度でなされていたとの報道。
 この1つをとっても、実にいい加減なやり方で驚きを隠せない。

 万一、外部から疑いをもたれても、生徒を守るべき教諭が「物事を決めつけた」態度で対応をすること自体、教諭としての資格が疑われる。

 一方、1人の尊い命が失われた時点から、3ヶ月も経過している。
 記録に過ちがあったとのこと、その生徒が自殺をした時点で学校側も気が付いていたと思う。
 教育委員会を含め、この問題をどのように対応しようと考えていたのであろうか。
 隠蔽しようとでも思っていたのか。

 ちなみに、全校生徒には自殺した生徒を病死と説明していたとか。
 世継ぎ問題などの武士社会ではあるまいに、体面を取り繕うとしたのか・・・?
 賠償問題がでないよう画策したのか、いささか腑に落ちない。
 
 3ヶ月も経過してからの公表、これは余りにも遅いと思われる。
 一昨夜、緊急の保護者会。
 昨日になって、全校生徒の説明会があったとのこと。
 人の命の重さをあまりにも軽々しく考えており、生徒を指導し育てるべき人間が実に情けない話である。(咲・夫)
 
[追 記1]~高校への振り分け機関~
 作家の菊池寛の人生を語るとき、必ず持ち出される一高時代のエピソードである。ある日、頼まれて友人のマントを質屋に持ち込んだ。実は、マントは友人が他の学生から盗んだもので、盗難届が出ていた。

 ▼菊池はなぜか、盗癖のあった友人の罪をかぶる。卒業間際になって退学処分を受けた。のちに事件をモデルにした小説のなかで、「一人の親友を救うという英雄的行動を、あえてなした勇士のごとき心持」と、その時の心情を説明している。実際は、別の理由があったとの説もある。

 ▼高校受験を目前にひかえた、広島県府中町の中学3年の男子生徒(15)に、そんな複雑な事情があったとは思えない。1年生の時に万引しているという、まったく身に覚えのない記録を突きつけられて、どれほどの衝撃を受けたことだろう。実は、学校側が別の生徒の行為と取り違える、考えられないミスを犯していた。

 ▼誤った記録は訂正されないまま、電子データに残された。担任教師はそれを理由にして、志望校への校長の推薦を出せないと生徒に告げていたという。生徒は昨年12月、親と担任の三者面談が行われるはずだった当日に、自宅で自殺した。

 ▼学校側が記録の誤りに気づいたのは、生徒の自殺の後である。それから3カ月、自殺の事実も含めて学校は一切公表してこなかった。責任逃れにきゅうきゅうとしているような、印象を受ける。データに残された生活歴が、校長推薦の基準になっている事実にも驚いた。中学校が生徒を各高校に振り分ける、単なる機関になりさがっているかのようである。

 ▼菊池は別の友人の父親の援助を受けて、京都大学への入学を果たす。生徒は学校で、誰からも救援の手をさしのべられることはなかった。
(出典:産経新聞ニュース ”産経抄”抜粋)

[追 記2]~広島・教諭指導を立ち話で~
 広島県府中町立府中緑ケ丘中3年の男子生徒(当時15歳)が誤った万引き記録に基づく進路指導を受けた後に自殺した問題で、自殺した生徒の担任教諭が生徒から万引きの事実を確認した際、廊下でいずれも5~15分程度の立ち話で済ませていたと説明していることが9日分かった。こうした対応に学校側も「重要な指導が廊下で行われたことは問題」と認めており、指導方法を改めるとしている。

 同校の坂元弘校長によると、自殺した生徒の担任教諭は昨年11月16日から男子生徒が自殺した12月8日までの計5回、進路指導の面談の場で男子生徒に万引きの事実を確認した、という。その際、「生徒の返事が曖昧で明確な否定もなく、確認がとれたと判断した」と釈明しているという。

 ただ、この面談はいずれも廊下で、5~15分程度だったという。立ち話程度の会話を進路指導とカウントしていることになる。坂元校長によると、担任は今月7日から体調不良を理由に学校を休んでいるという。同校へは全国から「なぜこうした事態が起きたのか」「人の命をどう考えているのか」という電話が途切れなくかかっているという。

 坂元校長は教諭の対応について「生徒の非行歴を含む重要な進路指導が廊下で行われたことは非常に問題。来年度から準備室のような場での指導を教員に指示していく」としており、「組織体制の見直しが最優先。それができなければ学校再生はあり得ない」と話した。
(出典:Yahoo!ニュース 抜粋)

下記のバナーへのクリックをお願いします。ご協力、ありがとうございます

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする