さそりのらびりんす~たわごと~

慢性膵炎持ちのあゆが気ままに書く、たわごと日記です。

ごあいさつ

ようこそ、いらっしゃいました。あゆと申します。
2005年に慢性膵炎を発症いたしました。
闘病記録に日々のあれこれ、趣味のこと。
たわごとに寝言、なんでもありの内容となっております。
時折現れる、さそりの毒にはご注意を。(^_-)-☆

慢性膵炎の経緯はこちら。重症急性膵炎の闘病記はこちら
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膵臓に関する記事は、あくまで素人の作った内容です。
間違いが含まれている可能性はありますので、あくまで自己責任ということで情報を利用してください。

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極北クレイマー

2010年08月25日 21時25分45秒 | 読書
なこさんからお借りした「極北クレイマー」を読了いたしました。



タイトルから勝手に
モンスターペイシェントがテーマかと思いこんでいましたが、
夕張市民病院と大野病院事件を絡めた
「医療崩壊」がテーマでした。
ただ、医療崩壊の現状を描くにしては
少々物足りない印象でした。
もっと鋭くつっこんで欲しい。
現場はもっと疲弊してるはず。
(患者の目でも感じます)

大野病院事件が刑事事件として取り上げられた背景はよくわかりました。
福島県が医賠責保険で遺族への補償支払をしようとするために
医師の過失ということに勝手にしていたとは。
この事件はとても興味を持って見守っていたのに
肝心なところがすっぽ抜けていたようです。

どんなに毎日必死で医療にあたっていても
一つの不幸な事例で逮捕される産婦人科医の悲哀。
医局からはじき出された主人公でさえ
再び医局に呼び戻されるようになる医者不足の現状。
切り捨てられていく地方医療。
何も勉強しなくてもチヤホヤされるお客様研修医。

やる気のない後藤(お客様研修医)のその後がちょっと気になった私です。
挿管も出来なくてどうすんの?ってところですが
世の中には先端恐怖症で
注射をさわることもできないDrもいるそうなので
(実話です
健康診断で心臓の音を聞くぐらいなら出来そう。(笑)

三枝先生のその後が描かれず、尻切れトンボっぽい印象ですが
裁判は終わっているので、あえて省略ということでしょうか。
寝る暇もなく患者のために尽くして、
その結果が逮捕じゃやりきれませんね。。。