愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

第1回中間発表会 at AGU

2010年06月27日 | 名古屋マーケティング・インカレ
昨日、名古屋マーケティング・インカレ第1回中間発表会が愛知学院大学で行われました。今回は総勢90名20チーム(愛知大、名古屋学院大、名城大、愛知学院大から)が参加しました。参加人数やチーム数は例年通りです。これを5ブロックに分けて発表してもらいました。

発表時間は15分間、それに質疑応答が5分間つきます。発表を見ていて感じたのは、発表内容自体のレベルは例年通りです。1回目の中間発表会なので、皆まだ具体的な主張を展開できるには至っていません。「今後このようなことを調査研究していきます」という決意を表明するにとどまっているチームもありました。

ただし、全般的に質疑応答のレベルが上がっていました。ロジックのおかしさ、議論の前提条件、主張のあいまいさを問うような、いわば研究の根本を問うような質問が続出しました。例年、初回の中間発表会では重箱の隅をつつくような(細かな言葉の確認やその間違いを問う)質問で終始するのですが、今年は様子が違っていたのでした。そのため、質疑応答時間が発表時間よりも長引いたチームがいくつもあったようです。

各ブロックでの発表が終了後、全体会を行いました。自分の属しているブロック以外の研究にも触れてもらう目的から、そこで、いくつかのチームに自分たちの発表の要約を全員に報告してもらいました。ランダムに、いきなり当ててやってもらうので、うまく説明できないだろうし、質疑応答もきちんとできないだろうとたかをくくっていたのですが、それなりにこなしてくれました。プレゼン能力も昨年度より上昇していたように感じました。

しかしながら、大きく改善しなければならない点が見受けられました。全体会の締めくくりに愛知淑徳大学の大塚先生に講評を述べて頂いたのですが、きちんとメモを取ってその講評を聞いていたのは一部の学生だけでした。うちのゼミ生(3年生)では、メモを取っているのはほんの2,3人で、残りはぼおっと眺めているだけでした。10分近い講評の内容をすべて記憶できるほどの力はないはずなので、メモを取らなくては、後に講評を自分たちの問題に当てはめて検討することができなくなります。他人から学ぶ姿勢が不十分であるといわざるをえません。これが大きな改善点です。

中間発表会前のゼミで、他のチームの発表を全然聞かない学生がいて、上級生が叱る場面がありました。また、メモを取ることが質疑応答の質を高めるという指摘をした上級生もいました。うちのゼミ生はまだまだ意識が低いようです。

メモを取ることと学力とが相関することを、わずか15年ほどではありますが、学生指導を行うなかで確認してきました。日経新聞6月26日の日経プラス1の記事に先輩社員に聞いた気になる新人の言動ランキングが載っていました。だんとつ1位が「メモを取らずに同じことを何度も聞く」です。職場でも重要視されているのです。メモという些細なことが、実際には研究発表や仕事の質を高めるのです。ゼミ生はじめ学生の皆さんは行動を見直して欲しいと思います。
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