国鉄時代の現役蒸機が1975年に引退、そして4年後の1979年に山口線に復活したC571によるSL「やまぐち」号。以来今日まで、全国各地で蒸気機関車の運転が行われている。現役時代を知らないアントンKは、C571の山口号も印象的だったが、やはり忘れもしない1988年のオリエント急行来日時に合わせて復活を遂げたD51498のインパクトは未だに大きい。あの当日は、平日であり思うように撮影など出来ていないが、ゴハチとの重連で北を目指すD51498は美しかった。また同じ時期に復活したC623「SLニセコ」は、それまでの蒸機の印象を変えるほど衝撃を受けたものだった。大地を揺るがす轟音と凄まじい煙で迫る迫力はシロクニならではであり、その場に居合わせることができて幸せに感じた。
あれから30年以上の月日が流れ、世の中も大きく変化した。若い頃から復活蒸機は自分たちより長生きに違いないと言われてきたが、色々な原因で存続問題が問われてきている蒸機も多いと聞く。いよいよ令和の時代がそこまで来ているが、大きな変化を受けることなく、まだまだ我々を楽しませてくれることを祈りたい。
掲載写真は、春の山里を重連で行くSLもうか号。現役時代には、C11とC12の重連は見られなかったらしいが、こんなのんびりほっこりする光景がいつまでも続くことを願いたい。
2000-05-05 6001ㇾ C11325+C1266 真岡鐡道:益子付近にて
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