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311 [ドキュメンタリー映画]

2012年04月20日 | 映画部
某日。

東日本大震災直後の東北各地を「現認」というスタンスで取材して回った、
4人のフリージャーナリストによるドキュメンタリー映画『311』を鑑賞。
http://docs311.jp/index.html

オ―ディトリウム渋谷にて。




・・・被災地でボラ活動してる時に、この映画の製作者たちと似たような人を見かけた記憶がある。
特に用があるわけでもないのに被害のひどかった地域にクルマで乗り付け、
きょりろきょろ周囲を見まわし写真をバンバン撮る。
そして地元の人等が近づくと逃げるように去っていく。。。
「悲惨な現場を、この目で見てみたい」なヤジ馬目的で来てたんだろうな。

もちろんそれを否定はしない。
オイラだってボラに行く動機の中にそんな気持ちがあったのは否定しないし、
現地に赴いた際にはせっかくとばかりに被災地をいろいろ見て回ったり、
地元の方々に話を聞いたりしたし。

だけどこの映画の製作者達は、それをジャーナリズムの名の元に「表現」の手段に使っちゃったんだな。
『ジャーナリズムの下劣さを見せる』がテーマだそうだけれど、
それが被災者の遺体まで映そうとしてトラブルになってもいいという理由になるのかな?
(そのシーンもこうやって公開されてるんだから、関係者の了解は取れてんだろうけど)


他にも
「原発事故による立入禁止区域に完全防備で入るも、タイヤがパンクして立ち往生」
→結局、どしゃぶりの雨が降る中外に出てびしょぬれでタイヤ交換(一体どれだけ被ばくしたんだろう?)

「同立ち入り禁止区域内の避難所を訪問する際、防護用のレインコート脱ぎ棄ててそのまま放置」
→後処理のコトをなにも考えてない。
 しかも同避難所については事故直後からETVが密着取材中。とっくに放映済。

な、「・・・」なシーンも。

さらに、被災者へのインタビューでは『今のお気持ちは?』な、
あまりにも紋切り型の質問の連続。


後半は見てて、苦笑すら出た。



うーん。
この映画、この大震災・原発事故をテーマとしてるのでなければ
懐かしの「電波少年」若しくは「ワイドショー番組の突撃インタビュー企画」のパクリに
見えてきたぞ(笑)



制作者の一人でもある「A」の森達也監督、前から好きだったんだけどなあ。
今回はあまりにも、手法がチープ。
そして「お手軽」に作っちゃってる感がある。

なんなんだ、これは。


うーん、残念。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あらま・・・ (ミスター)
2012-04-20 11:42:08
まだ観てないんですけど、そんな残念な作品になっちゃってますか・・・
花と兵隊の松林要樹監督も名を連ねているのにねえ。
う~ん、観るべきか観ざるべきか・・・
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お返事 (いばさく)
2012-04-20 11:55:45
みすた師匠>
これはあくまでオイラの感想です。
「賛否」で大いに揺れている(批判の方がおおいそうですが)作品でもありますので、もし気になるようならぜひご覧ください!

・・・でも、ホントいい方々が作ってる作品なんですよねえ。
それだけに、なおさら残念(-.-)
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Unknown (ゆーたん)
2012-04-20 22:28:46
そ、そうなんですか。

「A」シリーズもCXのノンフィクションでも
ユニークで骨太な作品が多い方ですよね。
Pは「ゆきゆきて神軍」助監だった安岡さん。

ある意味、気になりますね。
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お返事Ⅱ ()
2012-04-23 17:56:43
ゆーたん>
いやいや、これはあくまでワタクシの感想ですから。

気になってるなら大いに見るべし!ですよ(^。^)

「ゆきゆきて神軍」も衝撃的な作品だったねえ。安岡さんってその助監だったんだ!
主人公の奥崎謙三と原一男監督の出演したロフトでのトークショー、見に行ったなあ・・・(
懐)
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