広域指定爆笑団・全日本茨咲連合会

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「瞽女(ごぜ)さん」を巡る旅 【3度にわたる「偶然」と「幸運」が導いた先】

2016年10月16日 | 瞽女部
「9年11か月記念」旅行時の、偶然に偶然が重なったサイドストーリーを以下に・・・
ってかこっちがメインのような充実感がありました。



さて、「瞽女(ごぜ)さん」とは?Wikiによれば・・・
<「盲御前(めくらごぜん)」という敬称に由来する日本の女性の盲人芸能者。
近世までにはほぼ全国的に活躍し、20世紀には新潟県を中心に北陸地方などを転々としながら
三味線、ときには胡弓を弾き唄い、門付巡業を主として生業とした旅芸人である。>


・・・つ・あは読み方さえ知りませんでしたとさ(^^;)


<~往路~ 偶然が重なって「高田瞽女」を知る>
能登に向かう途中に越前高田(新潟・上越市)にて昼食を摂り、
その後腹ごなしにと趣のある城下町の街中を散策していた時偶然<瞽女ミュージアム高田>の存在を発見!(一度目の幸運♪
以前より瞽女さんには大いに興味があったので予定変更し速攻で訪問。

雁木作りの旧商家建屋(これ自体も文化財)内にあるこちらは通常土日のみ開館。
だが偶然にも今月は企画展期間中で本日開館しておるとのこと!(二度目の幸運♪)
案内人・Wさんのフルアテンドで見学させていただく。




瞽女さんの中でも一大勢力であった「高田瞽女」は最盛期(明治後半)には17軒89人を数えたそうで、
彼女たちは親方を中心とした座元制のもと「瞽女式目」の定めに従い集団での規則正しい生活を送り
これを破ると追放(はなれ瞽女)されることもある厳しさをもっていた。
年300日以上を巡業し、その範囲は広く越後はもちろん信州一円にまで及び
各地では「瞽女宿」などを提供しながら瞽女さんの来訪を喜んだ。。。。

高田瞽女最後の親方となった杉本キクイ。
彼女の人間性に感銘を受けた画家・斉藤真一の展示作品の数々もあり「瞽女さん」の生きざま・境遇を描き出している。



更に杉本と2人の弟子が最後の巡業に出た様子を記録したVTRの上映もあり、
旅姿の3人が山深い集落を訪れる様子、昼の門付け、夜の宴席での瞽女唄披露までのドキュメントが鑑賞可能。
これには大感激!

瞽女さんに関する書籍や資料も豊富にありここで合宿を張らなければならないくらいw

wさんの説明がなければここまで深く理解できることはなかったです、こちらも大感謝。



いやーいい寄り道したなあ♪
(これのおかげで一泊目の「ふらっと」さんにはギリギリ着になったんですわ、ハイ(^^;))

でも、そもそもなんで高田でメシ食うことになったんだっけ?
あ、つ・あの「食欲ネットワークw」情報でいいうどん店(つるこし)があったからだった・・・
それが無かったら立ち寄ることもなかったなあ(これは「0度目の偶然」か?)
ま、たまにはホメておこう(^^😉



<~復路~ 「お春瞽女」のお導き?で長岡瞽女の継承者に巡り合う!>
行きの高田ですっかり「瞽女さん」に興味を持ってしまったつ・あ。(その直前まで読み方も知らんかったクセに・・・w)
「どうせなら帰り道に「お春瞽女之碑」にも立ち寄りたい!」と。
この碑は前述の画家・斉藤真一さんが伝説の瞽女・お春を顕彰して建てたもので、
新潟・出雲崎町と長岡市寺泊の境にある落水(おちみず)の横にある。


揮毫はなんと今東光。時代ですなあ。。。

日本海を望む断崖のようなこの地にはかつてお春もお世話になっていた宿があったそうな。
過酷な境遇で逞しく懸命に生きた瞽女さんの碑にはある意味ふさわしい場所かもしれない。

さらに「瞽女さん」への興味は増し・・・
帰路長岡を通るならかつてそこに存在していた長岡瞽女さんの拠点「瞽女屋通り」(大工町裏(現・日赤町一丁目)))を見ていこう!と寄り道。
こちらは戦争中の空襲で当時の建屋は焼失しそれによって瞽女さんも四散してしまったそうだが
かつての城下町下とあって風情が残ってるなあ。。。


せっかくなので近くにあるcafé&雑貨屋さん<たつまき堂>さんに立ち寄り、
この地で生まれ育ったオーナーIさんに街の歴史などについて興味深いお話を多数伺う。
瞽女さんについても知識豊富な方で「地元では音楽関連のイベントなどでも瞽女唄の伝承者が披露されることもある」そうな、
へええ~!
と、そんな会話を興奮気味にさせてもらっていたら・・・
「瞽女さんに興味があるんですか?」とこちらで買い物中だった気品ある奥様から声が。
その声の主・Sさんはなんと瞽女唄を伝承する「越後瞽女唄・葛の葉会」の中心メンバーのお一人で、
最後の瞽女・小林ハルさんに直接演奏指導もうけたことのあるお方!
なんたる「偶然」かつこれがこの旅3度目の大幸運

この後しっかりSさんより高田瞽女と長岡瞽女の芸風・組織の違いや、
瞽女さんに関するもろもろ、そして「瞽女唄の版権はBookoffが持っている」なる都市伝説の真相w
更にはこちら「たつまき堂」さんでの瞽女唄ライブ開催のお約束?!
までと大いに盛り上がらせていただいたのでした。
・・・立ち話で長々とスミマセン・・・(^^😉

Sさん、Iさん>
本当に偶然ながらお会いできた上に、たくさんの興味あるお話ありがとうございました。
長岡、今度はじっくり訪問します!



とまあ、偶然と幸運のおかげもあっ予期せぬ展開で大充実だった「瞽女さん」巡り。

かつて神の使いとも称され「目明き」以上の生きざまを見せた彼女たちに導かれるような旅路でもありました。


越後にもしっかりハマってしまいそうです(^^)


<参考サイト>
○高田瞽女の文化を保存・発信する会
http://www.takadagoze.info/


○瞽女唄ネットワーク
http://goze.holy.jp/