マジョルカピンク

水曜どうでしょう。大泉洋。大谷翔平。大好き

朝ドラ考

2015-10-02 14:01:12 | Weblog
NHKの朝ドラ「まれ」が終了し今週から「あさがきた」が始まりました。
大好きな大泉さんが主要キャストで出ていたのでいい作品になることを期待していたのですが、世間の評判に迎合するわけではないのですが、自分的にはどうもこのドラマは今イチで最後まで乗り切れませんでした。
「あまちゃん」以来の現代ものなので「あまちゃん」と比較されがちだったのが大きな敗因の一つだったと思うんですよね…。最初は「あまちゃん」を意識した作品なのかなあと思っていたのですが、それにしては笑えないし。だんだん見ているうちに気付きました。意識するというよりも、あまちゃん以前の現代ものってそういえばだいたいみんなこういうテイストだったよな…別に「まれ」ばかりが特別なわけじゃなくて。「てっぱん」とか「つばさ」とか「瞳」とか「ウェルかめ」とか。
ここ数年(私は「ゲゲゲの女房」以降だと思う)朝ドラは傑作が多く、視聴率も良くて視聴者のハートをガッチリ掴んできました。「カーネーション」「梅ちゃん先生」「おひさま」「ごちそうさん」「花子とアン」「マッサン」
これらの作品は戦前から戦後が舞台です。激動の時代を健気に生きる女性の人生に心揺さぶられた朝ドラファンは多いことでしょう。背景に「戦争」という理不尽な運命があることも物語をドラマチックにしている所以です。ゲゲゲ、カーネーション、花子、マッサンは実在の人物がモデルなだけに説得力もありますし。こういうちょっと昔の時代が舞台だと、お年寄りは懐かしさを感じてシンパシーを持つし、若い視聴者から見れば新鮮かつちょっと「?」なシーンがあったとしてもこの時代はこんな感じだったのかしらでスルーされると思います。
それが現代劇だとそうはいかない。「ないわw」と呆れられちゃう。NHKって他の時間枠のドラマはそうでもないのに、朝ドラは色々制約があるのかなんか今どきそんなのないわ~的な展開が多いように思います。明るく前向きで元気なヒロインが定番ですが、このキャラもどうでしょう?古き良き時代が舞台なら違和感が無くても、現代のこのご時世には合わなくなっている気がします。なんかウザく感じてしまうんですよね…。
このセオリーを崩し見事に大成功した作品が「あまちゃん」であって、悪い方へいったのが「純と愛」だと思います。
「あまちゃん」は本当に特別な作品で、地方再生や昭和のアイドル文化の総括に東日本大震災の復興といった深く大きなテーマを爆笑とアイロニーのクドカンワールドで描き切った凄い傑作。ですが残念なことにその後遺症というべきか。今後現代を舞台にした朝ドラは「あまちゃん」との比較を余儀なくされると思います。あんな傑作はそうそう生まれるものではないでしょう。「まれ」の悲劇は「あまちゃん」の後の久々の現代ものというところにあったと思うんです。「あまちゃん」以前であったなら「まれ」はまあまあ普通の作品と評価されたと思う。
「あまちゃん」のようなエッジの効いたドラマを前にすると軽いコメディタッチの作品なんてどれもぬるく見えてしまうよね…。これは仕方ないことだと思うなあ。
新しい朝ドラは幕末から始まり、ヒロインにもモデルあり。これまでのセオリーでいくと当たりそうな予感です。今のところ評判も良く、こちらは大いに期待できると思います。


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