みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

明日からフィリピン

2007-04-30 09:50:50 | Everyday is special
明日からフィリピンに3週間行ってまいります。
5、6年ぶりになるかと思います。
司祭として30数年フィリピンで働いている叔父に久しぶりに会えるのも楽しみにしています。

今年は、自分から志願したわけではないのに、すでに3回目の海外。

今回は、イエズス・マリアの聖心会の修練者の黙想会の指導のためで、まず今度初誓願を立てるグループ。そして、後半は今度新しく入る修練者のグループです。

初誓願準備の黙想会には、男子7名、女子4名のすべてインドネシア人が参加します。

また、新しい修練者は全員男子で、インド、インドネシア、フィリピン、そしてトンガからの修練者たちです(多分12名)。

これだけ若い修道者の卵たちに囲まれるのは、本当にしあわせです。

黙想の家は、今回はラグナという湖の近くとか。マニラから南へ車で1時間半くらいのところと思います。

いまフィリピンは一年でもっとも暑い季節。現地の夏休みです(4、5月)。
最高気温も36度とか。きっと、部屋に冷房もないだろうし、黙想中は冷たいビールも飲めないだろうしなあ。

黙想会の主役は聖霊ですから、黙想の話の内容はあまり心配していないのですが、まずは体調を崩さないように気をつけなければなと思います。

明日は、出発が早いので、きょう成田のホテルに泊まる予定。

そして、ぼくは明日、新たな10年へと飛び立ちます。

というわけでして、しばらくブログの更新やメールのチェックができなくなると思います。また、コメントのお返事もできなくなりますので、しばらくコメント欄もお休みにさせてください(アシカラズ)。

皆さまも、どうぞお元気でお過ごしくださいますように。

写真は、友部修道院の新緑。

おかげ様で

2007-04-27 21:43:10 | Everyday is special
あさって29日は、ぼくの司祭叙階記念日。ちょうど10年になります。

たったの10年。されど10年。

まあ、10才と考えれば、まだ小学4年生。ひよっこです。トサカも生えていません。(でも、髪は薄くなるばかり。。。)

通常の司祭叙階のお祝いは、25周年の銀祝とか、50周年の金祝とかになりますので、10周年では何もしないはず。それでもすでに、あちこちからお祝いのメッセージをいただきました。

取手でも、なにやら日曜日にお祝いしてくださるとのこと。

振り返ってみれば、なんとも密度の濃い10年でした。もう、20年も30年も経験させていただいたような気分です。

それにしても、神さまのご計画は人間にはわからないものです。

叙階式のときに皆さんの前で言わせていただいた、「人のこころの痛みのわかる司祭になりたい」との願いを、神さまは、じつにさまざまな手段で、かなえてきてくださいました(ちょっと、その願いを取り消したくなるほど)。

25周年をお祝いするときには、もう61才になってしまいますけど、そんな先のことまでわかるわけはありません。

しかし、少なくともこれまでやってこられたのは、神さまの助けと、皆さまの祈りのおかげです。これからも、そう思います。

carpe diem (ラテン語で「今日を楽しめ」の意)

これは、今年の初め、ぼくがクリスマス・プレゼントに差し上げた聖書のお返しにと、ひろさちやさんが彼の新著『「狂い」のすすめ』(集英社新書)を送ってくださったのですが、その頁の始めに署名とともに手書きで書き入れてくださった言葉です(ちなみに、とてもよい本です)。

その日、楽しいこともつらいことも、何が起ころうとも、それを十分に生きよ、との教え。

そのような境地に至るには、まだまだと思います。が、日々感謝とよろこびを忘れないように、こころがけていきたいと思います。

これからもどうぞよろしくお願いいいたします。

写真は、きのうの風景。ホトケノザの花々が、手を合わせて祈ってくれているように見えました。

聖マルコ福音記者

2007-04-25 21:20:00 | Everyday is special
きょうは聖マルコ福音記者の祝日。

彼の名は、使徒言行録に4回、パウロの手紙に3回登場します。

以下、パウロの手紙に出てくる箇所を挙げてみます。

**********************
「わたしと一緒に捕らわれの身となっているアリスタルコが、そしてバルナバのいとこマルコが、あなたがたによろしくと言っています。このマルコについては、もしそちらに行ったら迎えるようにとの指示を、あなたがたは受けているはずです。」
(コロサイ人への手紙4章10節)

「ルカだけがわたしのところにいます。マルコを連れて来てください。彼はわたしの務めをよく助けてくれるからです。」
(テモテへの第2の手紙4章11節)

「わたしの協力者たち、マルコ、アリスタルコ、デマス、ルカからもよろしくとのことです。」
(フィレモンへの手紙1章24節)
**********************

こうしてみると、マルコはバルナバのいとこで、パウロのよき協力者であったことがわかります。

また、マルコのことをよく知っていたと思われるルカが、彼の著である使徒言行録12章11-12節で、

「ペトロは我に返って言った。『今、初めて本当のことが分かった。主が天使を遣わして、ヘロデの手から、またユダヤ民衆のあらゆるもくろみから、わたしを救い出してくださったのだ。』こう分かるとペトロは、マルコと呼ばれていたヨハネの母マリアの家に行った。そこには、大勢の人が集まって祈っていた。」

とあり、マルコはペトロとも大きな接点があったことがわかります。

じっさいにこの世に生きられたイエスに出会っていなくても、あれだけの福音を書くことができたのは、こうした使徒たちとの親しい交わりがあったからなのでしょうね。

写真は、母子草(ハハコグサ)。友部修道院の台所の脇に咲いていました。





もみじの花はもみじ色

2007-04-23 21:30:00 | Everyday is special
きょうは、なんだか3月に戻ったような肌寒さ。
皆さまいかがお過ごしでしたでしょうか?

さて、友部修道院の庭にはもみじの木が何本かありますが、先週から花が咲いています。
(写真は、先週の土曜日の朝。)

もみじの花はやはり紅葉(もみじ)色。

このあとプロペラのような種ができて風に乗っていくとのこと。それも紅葉色なんですね。

その種が地に落ちて、芽を出して大きな木になるのは、どれくらいの確率なのだろうかと思ってしまいます。

秋に鮮やかに映えるもみじが、いまから目に浮かびます。


姫女苑

2007-04-20 21:10:00 | Everyday is special
一昨日の「ヒメジョオン」の花はハルジオンではないか、とのメールをいただきました。ご指摘ありがとうございます。

一般に、ハルジオンは、つぼみが下に垂れていることでヒメジョオンと見分けられるのですが、一昨日の写真は、なかなかビミョーな垂れ方でして、ぼくにはよくわかりません。

上の写真は2003年6月13日に米沢で撮ったものですが、これはあきらかにヒメジョオンですね。

ちなみに、昨年のブログからのハルジオンの写真は以下をご参照ください。

昨年のハルジオン1(5月5日の日記より)

昨年のハルジオン2(5月17日の日記より)

ところで、ヒメジョオンは「姫女苑」(「苑」は略字で、本当は草かんむりに宛の「菀」)と漢字で書くそうですが、明治期の外来の花につけた名としては、とても可愛らしい名前。

ちなみにハルジオンは「春紫苑」と書くそうで、こちらは大正期に外来したらしいとのこと。

両者の区別は、やはりなかなか難しいようで、いちばん確実なのは「茎を折ってみることで、ヒメジョオンの茎には空洞がない。ハルジオンの茎には真ん中に空洞がある」とのこと(ウィキペディア「ヒメジョオン」参照ください)。

いずれも、それこそ雑草のような花ですが、ぼくは大好きです。田舎の単線の列車の窓から見えるのが、またいいですよね。

そこで一句。

「単線の汽車に手を振る姫女苑」

(雅号はまだありませんけど。)

特製カレンダー

2007-04-18 21:25:00 | Everyday is special
きょうは一足早く、「みちあき神父特製カレンダー」(2007年5,6月版)を皆さまにお届けいたします。

カレンダーの写真に使ったのは、山形市村木沢の「あじさい参道」で知られる文殊堂。梅雨の合間に行ったときのものです。

あじさいの季節はまだまだですが、どうぞ。

なお、上の写真は、2003年6月4日、山形市の野草園で撮ったヒメジョオン。このつぼみが愛らしくて、ぼくは好きなのです。今回は正方形にトリミングしてみました。



上のカレンダー見本の画像をクリックするとPDFがダウンロードされて、お手もとのプリンターでA4サイズに印刷ができます(クリックしてからPDFが表示されるまで多少の時間がかかります。また、各種プリンター用の上質紙を使うと、より一層きれいに印刷できます)。

今週は会議づくし

2007-04-16 19:00:00 | Everyday is special
イエズス・マリアの聖心会の日本管区の会議が今週あります。

いつもだと、復活祭明けの週にやるのですが、今年は幼稚園の入園式などの行事が重なり、今週になりました。

今年の会議も、これからのみこころ会のアジアでの宣教活動を見直し、将来への方向性を決めていく大切な議題が山積みです。その中で、日本での活動も位置づけられていきます。

とかく、活動(何をやったかということ・・・Doing)とその結果ばかりに目が行ってしまうのが人間ですが、その根本的なあり方(Being)が問われているのだと思います。

聖霊に導かれて、よい実りをもたらすことができますようにと願っています。

写真は、2003年4月11日に長野県のある山村で撮ったもの。遠くには残雪の白馬連峰が見えていました。

桜のうつくしさ

2007-04-13 10:10:00 | Everyday is special
桜の美しさはどこからくるのか。

そんなことを、先日の復活の主日ミサの説教の導入として話させていただきました。

桜の花は、一年365日あるうちの、たった一週間か10日ほど。あとの350日ほどは、誰もじっくりと見ることはありません。

けれども、桜の木にとっては、花の時季は、木の生の中の(これを「桜の人生」と呼べるなら、その中の)ほんの一時。

桜には、新緑の季節があり、青々と茂る葉の季節があり、また紅色に染まって、葉を落とすときがあり、そして、雪の重さに耐えるときがある。

そんな人生の季節を、何年も積み重ねていきます。

そのことに目を向けなければ、本当の桜のうつくしさはわからないのではないかと気づいてきたのは、米沢教会時代、巡回教会の長井教会に通う途中の「久保の桜」を、通り越しに年中見ていたときでした。

この桜は、エドヒガンザクラで、樹齢1200年と言われ、国の天然記念物になっています。花の季節には、多くの人々が訪れます。が、花が終わると、もう誰も見る人はいなくなります。

桜の花は、写真に撮るのがどの花よりも難しいです。それは、桜の本当のうつくしさの、ほんの一瞬しか見ていないからかもしれないと思っています。

復活のイエスも同じ。人も同じ。

写真は、きのう撮ったばかりの桜。一瞬の出会いでしたが、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

千住明さんの曲

2007-04-11 10:15:00 | Everyday is special
例年だと、復活祭明けの週は、友部で修道会の会議が行われるのですが、今年は幼稚園の入園式などの行事が重なり、来週になりました。

それで、今週はぽっかりと空白の時間ができたので、とある黙想の家に来てゆっくり休みながら、次回の黙想会の準備をしています。

そこで、2枚のCDを(ウクレレの他に)持ってきたのですが、そのうちの一枚が、この3月に出たばかりの千住明さんの『サウントトラックスII 1998-2006』というアルバムです。

千住さんは、じつにたくさんの曲を映画やテレビドラマ、CMなどのために作っていますが、ぼくは、彼の作る曲が大好きで、じっさいそれらを見ていなくても、立派なアルバムとなっています。

今回のアルバムにも、どこかで聞いたことのあるものや、初めて聴くものもあり、こころをなごませてくれています。

彼は作曲するとき、道に座っている普通のおじさんに聴いてもらって、ああ、いい曲だ、と言ってもらえるように心がけていると、聞いたことがあります。

やさしさに満ちていて、とても澄んでいて、本当にいい曲ばかりです。

妹さんは有名なバイオリニストの真理子さん。お兄さんの博さんは、ニューヨークを中心に活躍中の日本画家。よくもまあ、これだけの芸術家を生み出した家族だなあと思います。

ちなみにお父さんは工学博士。長年慶応大学で教鞭をとられました。

明さんは、最初は慶応大学工学部に入りますが、中退して、2浪ののち東京芸術学部の作曲科に入り、同大学院を首席で卒業。

すごいなあと思います。

ちなみにぼくは明さんと同い年。それだけで親しみを感じてしまいます。

写真は、先日の、守谷市みずき野に向かう道。ここを、車で通るときも、いい音楽を聴きながらゆっくりと走らせると、窓から見える景色が3次元映像空間の動画のように美しく見えます(って、じっさい、3次元なのですけどねー)。

HAPPY EATSER!!

2007-04-09 11:02:20 | Everyday is special
皆さん、復活祭おめでとうございます!

取手では、復活徹夜祭で8名の方が洗礼を受けられました。
皆さん、本当におめでとうございました。

そして、きのうの復活の主日では、青空が出て、とてもすがすがしいお祝いの日となりました。

キリスト教では、一年でいちばんおめでたい日です。

今週もミサの中で、毎日が復活の祭日として栄光の賛歌が歌われます(「復活の八日間」Octave of Easterといって、とくべつな8日間のお祝いが続きます。)

どうぞ、みなさんもよい一週間をお過ごしくださいね。

写真は、先週の聖木曜日に撮った桜。場所は、教会からそんなに遠くない守谷市みずき野の「さくらの杜公園」にて。
花見の予約のブルーシートは、残念ながら自分のためではありませんでしたけど、きちんと座布団が並べられ、きっと近所の子ども連れの家族がくるのかな、と想像しました。