みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

明日は聖アンデレ

2006-11-29 16:36:42 | Everyday is special
明日は聖アンデレの祝日です。
ぼくの洗礼名のひとつのお祝い日。

ぼくの洗礼名は、使徒アンデレとヨハネ・ノイマンです。
ヨハネ・ノイマンは、叔父の西本至神父の所属するレデンプトール会の聖人で、アメリカのフィラデルフィアの司教だった方です。
ちなみに彼の記念日は1月5日。
ということで、ぼくには年に2回霊名の祝日があるわけです。

で、明日は聖アンデレ。

ヨハネの福音には3ヶ所に登場します。

1)ヨハネの言葉を聞いて、イエスに従った二人のうちの一人は、シモン・ペトロの兄弟アンデレであった。彼は、まず自分の兄弟シモンに会って、「わたしたちはメシア――『油を注がれた者』という意味――に出会った」と言った。そして、シモンをイエスのところに連れて行った。(ヨハネ1:40-42)

2)弟子の一人で、シモン・ペトロの兄弟アンデレが、イエスに言った。「ここに大麦のパン五つと魚二匹とを持っている少年がいます。けれども、こんなに大勢の人では、何の役にも立たないでしょう。」(ヨハネ6:8-9)

3)さて、祭りのとき礼拝するためにエルサレムに上って来た人々の中に、何人かのギリシア人がいた。彼らは、ガリラヤのベトサイダ出身のフィリポのもとへ来て、「お願いです。イエスにお目にかかりたいのです」と頼んだ。フィリポは行ってアンデレに話し、アンデレとフィリポは行って、イエスに話した。(ヨハネ12:20-22)

これらを読むとわかるように、アンデレは控え目ではあるけれども、自分の兄弟(ペトロ)や、イエスさまに会いたいと願う人の仲介役を果たしています。
そして、ひっそりと身を引く。

ぼくのアンデレの好きなところです。

さて、ふぉと日記一周年記念企画、「わたしが選んだこの一枚」、「わたしが選んだこのことば」は明日で終了です。
これまで、メールでくださった方も含めて多くの方にメッセージをいただきました。

詳しくは、あらためて報告させていただきたいと思います。

写真は、昨年9月7日に撮ったすばらしい夕焼け。ここまで燃えるような夕焼けは、なかなかお目にかかれません。

男はつらいよ 2

2006-11-27 21:52:55 | Everyday is special
すっかり日記を書くのが遅くなってしまいました。

ついさっき「男はつらいよ」の第40作、「寅次郎サラダ記念日」のビデオを見終えたところです。
マドンナは三田佳子さん。小諸の病院の女医役です。

信州小諸の秋の風景が美しかったなあ。

またまた帝釈天の御前さまがおっしゃいました。

「寅のような無欲な男と話していると、むしろほっとします。
あれはあのままでいい」

この映画が公開されたのが昭和から平成へのちょうど変わり目。
バブル最盛のころでしたでしょうか。

ぼくは、そのとき28歳。
翌年に神学校に入るための準備をしていた年でした。

そのときぼくは何を考えていたのかなあ、と、少し振り返ってみています。

写真はきょうの友部修道院。イチョウの落ち葉がきれいでした。

ダミアン神父巡礼ツアー

2006-11-24 09:18:37 | Everyday is special
これはお知らせです。

来年の2月にハワイのダミアン神父の記念の地を訪ねるツアーがあります。
以前にも紹介いたしましたが、12月29日が申し込み期限となっていますので、行かれる方は、どうぞよろしくお願いいたします。

写真は、聖堂裏のユズ。
今年もたくさんなりました。




男はつらいよ

2006-11-22 18:51:50 | Everyday is special
「男はつらいよ」という映画が大好き、と書きましたら、いろいろと反響がありましたので、少し書いてみましょう。

いま、NHKのBSで毎週土曜日の夜9時から放送されていて、全48作のうち、すでに40作まで放映されました。

ぼくは、この時間帯は見ることができないので、ビデオに撮って、友部の修道院で他の神父さま方と見ています。

ぼくが、初めてこの映画を見たのは小学生の、たしか5年生位の夏休み。ということは、いまから35年前の夏、当時大学生の上の兄に連れて行ってもらいました。

ストーリーはまったく覚えていませんが、帰り道にかき氷を食べたことだけが記憶にあります。あの、「かき氷」という昔ながらのノボリがぶら下がっている、いかにも昭和らしい、寅さんの映画に出てくるような食堂でした。

さすがに48作となると、初期の頃と中期から後期にかけて、味がかなり異なってきますが、寅さんの魅力は、いつの時代も常識にとらわれることなく、自由に人間らしい生き方を謳歌しているところにあると思います。

11月17日のコメントにも書かせていただきましたが、先週の寅さんで、帝釈天の御前さまが、寅さんの妹のさくらとの会話の中で、

「仏さまは愚者を愛しておられます。私のような中途半端な坊主よりも、寅の方を愛しておられると思いますよ」

と言われた台詞にグッときてしまいました。

ぼくは、その中途半端なカトリックの坊主だなあ、と、しみじみ思わされました。

寅さんが「人間ってどうして生きてるのかなあ」という高校生の甥っ子(ミツオ)の問いかけに「そんなむずかしいこと聞くなよ」と戸惑いながらも、

「生きててよかったって思えるときがあるからじゃねぇのかなあ」

って、笑顔でこたえていたのもよかったなあ。

下手な説教を聞くよりも、寅さんの映画を見た方がよっぽどいいんじゃないかと思うこの頃です。

写真は、きのうの友部の紅葉。やっぱり青空が似合いますね。そろそろ最後の見頃でした。



教会の七五三

2006-11-20 21:47:34 | Everyday is special
きのうは、取手教会で七五三の子どもの祝福がありました。

エッ?カトリックで七五三??とお思いの方も、このブログを見られる方の中にはいらっしゃると思いますが、やるんですよー。

きのうの一人の男の子は、立派な紋付ハカマを着てきました。

カトリック教会では、その土地々々の習慣を大切にして、教会の祈りの中にも積極的に取り入れています。

地鎮祭や棟上式などのお祈りもあるんですよ。

というわけでして、きのうは着飾った子どもたちとその家族が集まって、とても華やかな中にも、ほのぼのとした雰囲気のミサとなりました。

この日の典礼のテーマは、希望とよろこび。

大人になると、とかく夢や希望を語るのがむずかしくなりますが、集まった子どもたちから、たくさんの夢と希望をいただきました。

写真は、聖堂裏のサザンカ。たくさんつぼみが付いているので、しばらく楽しませてくれそうです。

野菊

2006-11-17 15:15:00 | Everyday is special
聖堂裏のフェンス越しに野菊が咲いています。
これは、おそらく関東嫁菜(カントウヨメナ)でしょうと、信徒の方に教えていただきました。

野菊といえば、伊藤左千夫の『野菊の墓』を思い出します。

「野菊」という花はないそうで、その小説の野菊が関東嫁菜であったのではないかと言われているそうです。

松戸の江戸川の土手沿いに、矢切の渡しがありますが、そのそばに野菊の墓の文学碑があって、小学生の頃行った記憶があります。

ちょうど、矢切の近くの栗山坂下というところに親戚があって、何度か遊びに行ったことがあるからです。

ぼくの大好きな映画「男はつらいよ」の帝釈天は、矢切の反対側に位置します。

野菊の墓は、いま「青空文庫」に入っていて無料で読めるので、久しぶりに昔の日本の原風景を思い浮かべながら読んでみたいと思います。

でも、この話、なんとも悲しいんですよねぇ。

青空文庫の『野菊の墓』はこちらから。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000058/files/647_20406.html

三位一体の聖体宣教女会

2006-11-15 15:55:00 | Everyday is special
きのうは、三位一体の聖体宣教女会の東村山修道院(本部)で、シスター方の一日静修があり、お話に行ってきました。

このシスター方は、茨城県内で修道院を持っている女子修道会としては唯一の会で、水戸に修道院があります。
もう、水戸に来られてから45年とお聞きしましたので、茨城県内ではたらく司祭たちは皆たいへんお世話になっています。

中には、水戸出身の司祭方の子ども時代をよくご存知のシスターが何人もいらっしゃって、当時のことをなつかしくお話くださいます。

国内では、東京、茨城の他に下関と福岡に修道院があります。
もともとは、メキシコで生まれた宣教会です。

エウカリスチア(聖体)の会ということで、毎日決まった時間に聖体礼拝を行っています。
エウカリスチア、ということは、やはり神への「感謝」の会でもありますね。

東村山修道院では、祈りの家もやっていて、黙想もできますので、お近くの方はぜひ寄ってみてくださいね。

ちなみに、そこの修道院のシスター山田は、あの山田耕作の娘さんです。
81歳になられたとお聞きしましたが、たいへん元気でご活躍で(同会の日本の地区長さん)、その笑顔に出会うたびにぼくも元気をいただきます。

写真は、長い時間をかけて色づいてきた友部修道院のもみじ。





シスター・リーズのお話

2006-11-13 14:22:15 | Everyday is special
きのうは、オタワ愛徳修道女会の横浜の修道院から、シスター・リーズに来ていただいて、病者との関わり方についての講話をいただきました。

シスターは、35年前にカナダから来日し、長年仙台のスペルマン病院で働かれ、ホスピスでも活躍された看護師です。
現在は、カリタス学園の短大でキリスト教と人間学を教えておられるとのこと。

同じ修道院の3名のシスター方もいっしょに来てくださいました。

さて、シスター・リーズの実体験にもとづくお話は、たいへんこころにしみるものばかりで、自分のこころもいやされる思いがしました。

「聴くことの大切さ」をお話されながら、じつは自分自身にさまざまな問いが発せられていること、そして、そういう自分自身に聴くことのうちに、力が生まれてくる、と話してくださいました。

シスターの澄み切った真っ直ぐな目で語られることばは、大きな信頼とやさしさに満ちたものでした。

皆さんも、とても感激していらっしゃいました。

そして、参加された皆さんとの分かち合いも、こころに響きあうものがありました。

シスター、どうもありがとうございました。

写真は、昨日ある信者さんをお見舞いに行ったあと通った小貝川の土手から見えた富士山。
けっこう大きく見えて、感激しました。

ふぉと日記一周年!

2006-11-10 15:44:45 | Everyday is special
昨年の11月11日から書き始めたふぉと日記。
明日でちょうど一周年です。

日記と名のつくものや、からだにいいと言われるエクササイズなどは、それこそ三日坊主で、人生これまで続いたためしがなかったので、これは大きなお祝いです。

これも、このブログを訪れてくださる皆さんのおかげです。
どうもありがとうございます。こころから感謝です。

そして、写真というメディアが、自分にとってはよい表現形式だったのでしょう。
カメラ好きも手伝って、楽しみながら続けられました。

日記の内容も、リラックスして書くことをこころがけ、堅苦しい話はひとまず置いといたので、続いたのかもしれません。
しかし、カトリック司祭としての社会的責務も忘れて書いたので、物足りないと感じられた方もいらっしゃるのではないかと思います。
それでも、このふぉと日記を開けて読んでくださる皆さんが、ホッと一息つけるようなことを、これからも続けていきたいと思っています。

****************************
「すべて真実なこと、すべて気高いこと、すべて正しいこと、すべて清いこと、すべて愛すべきこと、すべて名誉なことを、また、徳や称賛に値することがあれば、それを心に留めなさい。」
(フィリピの信徒への手紙4章8節)
****************************

この聖書の一節を、このブログのモットーとしたいと、あらためて思います。

というわけでして、「みちあき神父のふぉと日記一周年記念」として、この一年間の写真や記事の中で、「わたしが選んだこの一枚」、「わたしが選んだこのことば」を募集したいと思います。

きょうのコメント欄でも、メールでも受けつけたいと思います。
お選びになったブログの月日とご感想を一言いただければと思います。
〆切は11月30日です。

皆さんへのプレゼントは、「聖母マリアへの祈り」を一回ずつ、こころを込めて唱えさせていただきます。

どうぞよろしくお願いします。

写真は、友部修道院の今年植えられた小さなしだれ桜。
この陽気で可愛く咲きました(11月6日)。

昨日が立冬

2006-11-08 14:20:36 | Everyday is special
暦の上では、もう冬。
きょうの素晴らしい快晴も、「秋晴れ」とは言えずになんと呼べばよいのやら。

街中や店などは、もうクリスマスの飾りになってきてしまいました。
(司祭にとっては、ため息、かな。だって、本当のクリスマスの始まりは12月24日の夜ですから!ちょっと早すぎます!!)

きょうのような日は、筑波山にでも登って、遠くの景色を見たくなります。
きっと富士山が夕焼けのシルエットになってきれいに見えるだろうなあ。

が、明日は小教区の財務委員会があるので、これから資料(会計報告)を作らなければ。
これも大切な仕事。

筑波山は、あとの楽しみに取っておきましょう。

写真は、苗名(ナエナ)滝。揺れるつり橋の上からの一枚。
新潟県と長野県のほぼ県境にある滝です。今回初めて行きましたが、紅葉真っ盛りでした。