みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

麦秋

2009-05-27 21:21:21 | Everyday is special
先日は竹秋について書きましたが、この時季の「秋」としては、やはり麦秋でしょうね。同時に、冷たいビールが美味しい季節になってきました。

ところで、最近、アルコール度数が0.00%という、ノンアルコール・ビールテイスト飲料なるものが出まして、我が修道院でも、少し流行っています。

これまでも同様のものがありましたが、0.3%とか0.1%とか、微量ながらアルコールが入っていました。10本20本も飲めば、酔っ払うかもしれません。が、この新製品は、アルコールがほぼ入っていないといってもよい位の数値です。

これは、絶対にアルコールを飲んではいけない人にはかなりの朗報ではないかと思います。じっさい、病気でお酒をやめておられた神父さんが、これは美味いと、うれしそうに飲んでおられるのを見て、よかったなあと思います。
これなら、病院に置いても大丈夫じゃないか、と素人目には思ってしまいますが、どうなのでしょうね(不安な方は、ぜひ専門医にお尋ねくださいね)。

それから、飲みたいけれど運転しなければいけないときもいいですね。麦芽飲料ですから、アルコールが入っていなくても気が紛れるものです。

と、いうわけでして、まずは乾杯!(と、何かに理由をつけては飲んでしまいます。)

写真は、ちょっと見、北海道のようにも見える筑波山東側の麦畑にて。

竹秋

2009-05-22 20:30:40 | Everyday is special
この時季、竹林の色が黄葉しているのをご存知でしたか?
「竹の秋」とか「竹秋」は晩春の季語ですが、茨城では今頃がその季節のようです。

これは、竹の子が出てから葉を生やして自分で生きるようになるまで、いわば親の竹が、その栄養分をすべて与えているからだと聞いたことがあります。

たしかに、近所の竹林をよく見ると、葉だけではなく竹の幹も黄色くなっています。

竹の落葉もありますが、すべてが落ちるわけではなく、竹の子が成長して大きくなると、まわりの竹も、また青々とした竹になっていきます。竹の子の育つスピードは、すごいです。

竹の生命力の力強さと、細やかな息づかいが感じられるように思います。

写真は、修道院から歩いて30分ほどのところにある小さな竹林。田植えが終わったばかりのたんぼに映えていました。

それから、きょうは、自分の中では小さな記念日になりました。それは、修道院のものですが、山形教会時代から使わせていただいている車が今日20万キロを超えたこと(下の写真)。ちょうど9年かかりました。

地球の1周は、約4万キロ。とすると、5周分。ちなみに地球から月までは、約38万キロ。
月までは届かないにしても、地球はもう5周もしてしまった距離なのですね。

それにしても、よく走ったものだなあ。

いちばん多かったのは、やはり山形と茨城の往復だったと思います。あとは、県内での移動が主。年に2度の帰省も車がほとんどでした。
この9年間、自分のもっともたいへんだった時期に、本当によく支えてくれました。ほとんど車を擬人化して語ってしまいますが、20万キロ分の時間も、いっしょに走ってくれたわけですから。

ありがとう。神に感謝。これからも、よろしく。


米沢殉教者列福感謝ミサ

2009-05-19 20:00:00 | Everyday is special
先日の5月16日土曜日、昨年列福された188名殉教者のうちの53名の米沢の殉教者の列福感謝ミサが、米沢の北山原(当時の処刑地)で行われ、ぼくも参加してきました。

主司式は、新潟教区の菊地功司教、共同司式は、ローマ教皇庁大使のカステッロ大司教、仙台教区の平賀司教、さいたま教区の谷司教のほかに司祭団約40名という豪華版。参加した人々は、800用意してあったホスチアがかなりの数が足らず、しかも、諸宗教の方々や一般の方々も多く参列されていたので、おそらく1000人は超えていたであろうとのこと。じっさい翌日の山形新聞も、参加者は1000人以上と書いていました。

すでに、菊地司教さまが、彼のブログ「司教の日記」に書いていらっしゃいますので、ぜひ読んでいただきたいと思いますが、素晴らしいお祝いだったと思います。彼の説教も、とても力強く、心に残るものでした(当日の説教はこちらから読めます)。

十字架の前には大きくて立派な天然岩の祭壇ができていました(上の写真)。

それから、市内のホテルに移って大祝賀会。こちらの規模もすごかったです。

1階のロビーには、『サムライたちの殉教』の絵本の原画展もあり、筆遣いを目の当たりに見ることができ感激しました。もちろん作者の神保さんも来ておられました。

それから、この日のために、楠神父さまの詩に新垣先生が作曲してくださった米沢の殉教者の歌も、とてもよかったです。

米沢教会は、お隣の長井教会の信者さんを含めても本当に小さな共同体です。この日のために3年間も準備に費やしてこられたそうですが、本当によくやったと思います。

心からおめでとうと申し上げたいと思います。

下の写真は、前回行ったフィリピンの黙想の家にて。小さな花束としてどうぞ。












無事帰国

2009-05-14 21:00:00 | Everyday is special
たいへん長らくご無沙汰いたしました。
無事、フィリピンより戻ってまいりました。
お祈りくださった皆さん、どうもありがとうございました。

フィリピンでの最初の5日間は、マニラの南、タガイタイという高原の「聖スコラスチカ黙想の家」で会議がありました。

聖スコラスチカは、5世紀から6世紀にかけて活躍した聖ベネディクトの妹。聖ベネディクトは、西欧の修道院の父とも呼ばれる聖人で、「ベネディクトの戒律」が有名です。ベネディクト会を始め、トラピスト会(女子はトラピスチン)が有名ですが、ぼくの所属するイエズス・マリアの聖心会も、ベネディクトの戒律をもとに会憲が定められていて、ベネディクト・ファミリーの一員でもあります。

この黙想の家は、女子のベネディクト修道会が開いているところで、とても落ち着いていて、よいところです。

庭には、聖ベネディクトと聖スコラスチカの像があり、聖堂正面のステンドグラスも、仲良く並んでいます(写真)。

ここで会議が行われた後、4つの共同体を訪問し、また12名の初誓願式に参加してきました(インドネシア人、インド人、そしてフィリピン人)。

約2週間、毎日休みなしだったので、さすがに疲れましたが、生まれたばかりの若い兄弟たちに囲まれて、大きな希望に満たされてきました。

神に感謝。