みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

今年もお世話になりました

2008-12-31 09:30:00 | Everyday is special
というわけでして、今年も大晦日となりました。

今年は、世界を見ても、教会や修道会を見ても、あるいは自分自身のことでも、激動の年だったように思います。

この一年間、多くの皆さまにお世話になりました。
本当に感謝いたします。

今年は、犬のマリちゃんは米沢にいるので、友部で会うことがかないません。
かなりの年だけど(17歳以上)、きっと元気でしょう。
マリちゃんの写真は、去年とおととしの大晦日の写真を見ていただくこととして、今年は、アッシジ巡礼の写真から、聖キアラ(クララ)教会の風景をどうぞ。

以前から、なぜイタリア語の「Chiaraキアラ」が英語のClare(クレアー)とか、他の言語のClara(クララ)になるのかと疑問でしたが、教えていただきました。
イタリア語の「キアラ」は、英語で言えばClearと同じ語だそうで、澄んでいる、とか、きれいに晴れ渡っている、というような意味になるそうです。
聖クララは、あえて日本語の名前にすれば「澄子さん」とか「晴美さん」とかになるでしょうね。

ちなみにぼくの苗字を英語風に書くとChiharaになりますが、これはイタリア語風に読むとChiaraと同じ発音「キアラ」になります。

なぜか聖キアラに親しみを覚えたぼくは、彼女の墓前で静かに祈ってきました。

神に感謝。



聖キアラ教会正面


聖キアラ教会前広場。


聖キアラ教会前広場よりの眺め。真ん中の聖堂はサンタ・マリア・マジョーレ教会。その右上に向かって、ちっちゃい丸い屋根がサン・アントニオ教会、少し大きなドーム型の屋根がキエサ・ヌオヴァ(新しい教会という意味)、そのすぐ隣、一番右上の四角いのがサンタ・マリア・ソプラ・ミネヴァ教会。手前の緑はオリーブの木々。


聖キアラ教会の側面。


聖キアラ教会を出たところの城門から中を見たところ。

MERRY CHRISTMAS!

2008-12-24 11:00:00 | Everyday is special
主イエス・キリストのご降誕、おめでとうございます。

私たちとすべての人の心に、隣人を思いやる愛が誕生しますように祈ります。
そして、すべての人が、家族が、子どもたちが、暖かく冬を過ごせますように。
仕事を失った人々に、よい仕事が与えられますように。
また食べ物や飲み水のない人々に、必要な糧ときれいな水が与えられますように。

写真は、アッシジの町並みから。いちばん下の写真は、ぼくの泊まった小さなホテル。客室は10室ほど。小さな、でも暖かい部屋でした。ご主人のフランコさんと奥さまの笑顔とおもてなしがうれしかったです。






無事帰国

2008-12-20 21:39:39 | Everyday is special
友部から、こんにちは!
お陰さまにて、今週無事に元気に帰国いたしました。
多くの皆さんにお祈りいただき、本当にありがとうございました。

しばらく時差ボケで、何となく調子が戻りませんでしたが、ようやくこちらの時間帯に戻ってきました。

今回の旅の目的は修道会の本部での会議でしたが、ローマとアッシジでの巡礼もさせていただいて、本当に感謝しています。

アッシジでの2日目の朝は、ミサ後すぐ、また丘の上にのぼってきました。朝日をどうしても見たかったのです。
アッシジのこの町は、東側に山があるので、日の出からしばらくしないと町に陽が射しません。逆に、ちょうど間に合いました。
写真は、雲海の上に浮かび上がる聖フランシスコ大聖堂です。
観光シーズンでもなく、平日だったので、まったく一人占めの空間でした。

写真をたくさん撮ったので、整理がたいへんです。でも、これが楽しみなのです。
これから時間はかかると思いますが、ゆっくりと整理していきたいと思います。

というわけでして、まずは、聖フランシスコ教会は町の西端にありますが、その向こう側の風景と、この写真を撮ったところの城塞です。





小さな巡礼2

2008-12-15 18:00:00 | Everyday is special
ローマからボン・ジョルノ。

こちらは、記録的な大雨が続いてローマ市内のテヴェレ川の水位がかなり上がり洪水が心配されましたが、この土日は晴れて少し落ち着いたようです。

さて、アッシジに着いてから、まずは丘に登って景色を見ましたので、聖フランシスコの大聖堂に着く頃は、すっかり暗くなっていました。

この大聖堂は大きく二重の構造になっていて、下部聖堂が、1230年までに建った古い聖堂で、上部がその直後から1239年に建てられた聖堂です。有名なジョットによる聖フランシスコの小鳥たちへの説教のフレスコ画(壁画)は、上の聖堂にあります。また下部聖堂の地下は、聖フランシスコの墓のある小さな聖堂になっています。

午後6時半には聖堂が閉まってしまうので、この日は少しの時間しか入れませんでした。

泊まりは、小さな宿に部屋を取ってありました。中世からの家を利用した客室10室ほどの小さなホテルです。
聖フランシスコ大聖堂からは、坂をくだって3分程度のところ。ここから毎朝大聖堂のミサに与りました。

それから正味2日間半、とてもぜいたくな時間を持たせていただきました。
写真は、夕方の霧の中にそびえる聖フランシスコ大聖堂の上の部分。

小さな巡礼

2008-12-12 15:00:00 | Everyday is special
ローマからボン・ジョルノ。

おかげ様で会議は順調に進み、先週土曜日に終了しました。それからたくさんの宿題もいただいたのですが一段落したので、日曜日はローマ市内の小さな巡礼に連れて行っていただきました。
ローマは、どこに行っても歴史があり、そのスケールの大きさに圧倒されます。(ローマの巡礼については、また後日。)

そして、月曜日の午後からは、先に日本に帰られた管区長に許しをいただいて、ぼくはアッシジに一人で3泊4日の巡礼をしてきました。

ローマからは電車で2時間あまり。着いたときはちょうど夕暮れで、何とか日の入りに間に合いました。

アッシジのこの町は、それほど標高は高くないはずですが(400メートル台)、小高い丘の上に立つ町は雲海の上にありました。

それでは、アッシジの町のいちばん高いところにある城塞の脇からの一枚をどうぞ。
左の聖堂は、カテドラルの聖ルフィーノ教会。右側の聖堂は、聖キアラ(クララ)教会。この地下聖堂で聖クララのご遺体に会えます。

「今日のみことば」

2008-12-07 07:00:00 | Everyday is special
ローマからボン・ジョルノ。

こちらの天気は、雨の季節のようで、雨の日が続いたり、晴れの日が2、3日あったりします。今週は、散歩と言っても近所を30分くらい歩く程度でした。

さて、先週の日曜日から始まった新しい典礼歴年に合わせて、カトリックの真生会館聖書センターから新しい刊行物「今日のみことば」が出されました。

これは、これまでの毎日のミサの朗読を解説した「ゼーヘル」に代わるもので、「今日一日を支えるみことばに出会い、その語りかけに心を開くためのヒントを聖書本文にそって探すための冊子」で、言うならば、毎日のミサの説教が読めるわけです。

「ゼーヘル」では、もっぱら雨宮慧神父さまが書かれていたと思いますが、今回は雨宮神父さまを中心に複数名の執筆陣が担当して書いていくことになり、恐れながらぼくも、その執筆陣の中に加えられることになりました。

9月中頃、真生会館に雨宮神父さまを訪ねたとき、若きイエズス会士の山中神父さまもいらっしゃったのですが、執筆をいっしょに打診されました。ぼくは表紙の写真のお手伝い程度をやらせていただきますからと何とかお断りしようと思ったのですが、美味しい食事を食べさせていただいた後は断るわけにもいかず、弱ったなあと思っておりました。そして、ローマに行く直前に、ついに執筆依頼が来たわけです。

と言っても、ぼくの担当は12月は10、17、21日の3日分だけなのですが、雨宮神父さまのご期待に応えるものが書けたかどうか、まったく自信はありません。

しかも「今日のみことば」もミサの説教も、聖書のメッセージを忠実に伝えることが第一の目的ですから「自分の思いを読み込まないように」注意しなければなりません。
つまり、書き手(説教者)が自分の言いたいことを主張するために都合のよい聖書の個所だけを利用してしまい、読者(聴き手)が本来聖書の主張することを味わう際の妨げになるようなことがあってはならないのです。

何とか原稿を書いて雨宮神父さまに送りましたが、久しぶりに聖書学の教授にレポートを出すような学生の気分になりました。

それでも、いつも自分の説教は書くことはしていなかったので、しっかりと聖書を読んで、書いて準備するよい練習の機会を与えてくださったようにも思います。

このように書いては、お金を払って読んでくださる読者の皆さんに申し訳なく思いますが、ぜひ、この機会に「今日のみことば」を購読してくださればと思います。

というわけでして、お申し込みはこちらからどうぞ。

写真は、前回行ったサン・ピエトロ大聖堂の一番奥。ちょうどミサがおこなわれるところでした。

ローマから

2008-12-03 05:30:00 | Everyday is special
ローマからボン・ジョルノ!

12月1日から修道会の仕事で管区長と一緒にローマ市内の本部修道院に来ています。
じつは、ぼくはローマもイタリアも初めてです。仕事とはいえ、喜んでいます。暇を見つけては巡礼の散歩をしたいと思っています。ここからバチカンへは、歩いても40分ほどです。

ところで、こちらの一日のスケジュールですが、イタリア的(シエスタのあるラテン系?)とでも言うのでしょうか、こちらの修道院ならではのものとなっています。

7:15 ミサ(朝の祈りも組み込まれています)
8:00 朝食
9:00 会議
10:30 休憩
11:00 会議
12:30 休憩
13:00 昼食
15:30 会議
17:00 自由時間
19:45 晩の祈り
20:00 夕食

3回の食事の中で朝夕は簡単で、昼食がいちばんの食事です。テーブル・ワインも置いてあります。やはり、お昼寝が必要になりますね。

今週は土曜日まで会議。どれも大切なことを話し合います。よい実りをもたらしますように。

というわけで、着いた翌日は自由でしたので、さっそくサン・ピエトロ大聖堂に行ってきました。やはり大きかったです。写真は、その中のピエタ像。ミケランジェロ作。