みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

ペトロ岐部ゆかりの地

2009-01-30 10:50:00 | Everyday is special
寒中お見舞い申し上げます。

おかげさまにて、昨日無事に10日間の黙想会が終わりました。今回も、聖霊の助けと皆さんのお祈りのおかげでよい黙想会となりました。ありがとうございました。

さて、12月にローマに行ったときには2度の日曜日があり、最初はラテラノ大聖堂に、次はジェズ教会に、それぞれミサに参加してきました。その二つの教会は、くしくも昨年福者になったペトロ岐部のゆかりの場所でした。

福者ペトロ岐部(1587-1639)については、さまざまな本が出ていますし、カトリック中央協議会のホームページにも「ローマまで歩いた不屈の人」の紹介文がありますので詳述はしませんが、1614年に日本から追放されてからマカオ、ゴアを経て、エルサレムを巡礼した後、ローマまで行って司祭になり、1630年に日本に戻ってきてからは潜伏しながら活躍し、最後は殉教したというすごい人です。

ペトロ岐部は1620年にローマで司祭に叙階されますが、その叙階式がラテラノ大聖堂であったとのことです。そして、叙階後すぐに念願のイエズス会入会が許されました。ジェズ教会は、当時のイエズス会の総本部の教会でした。

ジェズ教会には、イエズス会の創立者であるロヨラの聖イグナチオの墓が左脇の祭壇にあり、その向かい側の祭壇には、同志の聖フランシスコ・ザビエルの右腕が安置されています。

ペトロ岐部は、ここを訪れたはずです。

彼が、どのような気持ちでローマに着いて、司祭になり、イエズス会に入って行ったのか、思いを馳せるローマでの巡礼になりました。
(上の写真は、ラテラノ大聖堂の正面です。)


ラテラノ大聖堂内部


ジェズ教会(イエスのみ名の教会)


ジェズ教会聖堂


ロヨラの聖イグナチオの墓


聖フランシスコ・ザビエルの聖腕


ジェズ教会祭壇

大寒

2009-01-20 10:00:00 | Everyday is special
きょうは大寒。
でも、きのうから寒さがゆるんで、冬将軍も一休みでしょうか。

じつは、きょうは父の命日。早いもので12年が経ちました。仏教で言うと13回忌にあたります。あらためて、いろいろな思い出がよみがえってきます。お世話になった皆さん、その節はたいへんお世話になり、どうもありがとうございました。

さて、ふぉと日記も早くアッシジからローマに移りたいのですが、なかなか更新することができず、きょうもアッシジの写真です。

上の写真は、聖フランシスコ大聖堂前の広場です。下の写真は、その大聖堂の下の古い方の聖堂入り口。残念ながら聖堂内部は撮影禁止なので写真はありませんが、有名なジョットやそのお師匠さん、仲間たちによる壁絵が間近に見ることができて、素晴らしかったです。

きょうは、夕方からあるシスターの修道院で黙想会があり、足かけ10日間行ってきます。しばらくはふぉと日記を更新することができませんが、どうぞご心配なく。

皆さまも、寒中お身体ご自愛くださいね。


聖フランシスコ大聖堂

2009-01-13 21:00:00 | Everyday is special
巡礼というのは、カトリック教会でもとても大切にされている祈りのひとつです。
アッシジは、聖フランシスコが生きている間から有名になり、帰天後は多くの人々が訪れる巡礼地となりました。

この聖フランシスコ大聖堂は、聖人が帰天した半年後に土地が寄贈され、2年後には建設が始まったそうです。まず下の聖堂が作られていって、それに重なるように上の聖堂が建てられていったそうです。

大聖堂の奥が、巨大な修道院(コンベンツアル)になっています。

ここに一人の日本人司祭がおられると聞いていたので、12月11日の雨の日に、事前の連絡なしでお会いしに行ってみました。
それは、コンベンツアル聖フランシスコ会の平神父さまです。
失礼とは思いながらも、名前も知らずに会いに来た突然の来訪者を、神父さまは優しく受け入れてくださり、聖堂内を詳しく案内してくださいました。

そして、聖堂の奥から入って、普段は見ることのできない修道院の内部まで連れて行ってくださいました。

そうして、回廊に出たら、目の前に、息をのむほどの素晴らしい景色が眼下に広がっていたのです。思わずうなってしまいました。

その景色を目の前に、神父さまは、これからの修道会のあり方について、とても熱く語ってくださいました。

なんともぜいたくな一時を過ごさせていただきました。
そしてよい巡礼をさせていただいたと思います。

平神父さま、本当にどうもありがとうございました。

上の写真は、その回廊の角から修道院を撮ったものです。



このような長い回廊が続いています。


その回廊の間から見える風景。


修道院の内側。


そして、修道院を、ちょっと離れたところから見上げたところです。

松の内に

2009-01-05 22:00:00 | Everyday is special
あけましておめでとうございます。

旧年中は、このふぉと日記をご愛顧くださいまして、どうもありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

というわけでして、新年のあいさつが遅くなってしまいましたが、まだ松の内ということで、ローマの松の写真をどうぞ。「フォロ・ロマーノ」という遺跡群辺りで撮りました。ローマの松は、とても面白い格好をしています。

ところで、きょう1月5日は、ぼくの洗礼名のひとつである聖ヨハネ・ノイマンの記念日です。彼はレデンプトール会の会員で、アメリカのフィラデルフィアの司教でした。叔父の西本神父が、同じレデンプトール会なので、この名前をつけてくださいました。もうひとつの洗礼名は使徒アンデレ。ひとつながりで読めば「アンデレ・ヨハネ・ノイマン」となり、それだけで立派なヨーロッパ風の名前になってしまいます。(英語風に読むと、「アンドリュー・ジョン・ニューマン」となって、なにやらハリウッドスターのような名前に聞こえます。)

聖ヨハネ・ノイマンについては、2007年1月5日のふぉと日記に少し書きましたので、どうぞご覧ください。(こちらからどうぞ)