みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

叙階16周年

2013-04-29 19:30:00 | Everyday is special
きょうはシエナの聖カタリナの記念日。
そして、ぼくの司祭叙階記念日です。16年が経ちました。
(他にも、きょうが叙階記念日の神父さんたちが何人もいます。)

15年を過ぎると、やはりそれだけの年月が経ったのだなあと感じます。
それでも、まだまだ自分は成長していないなと思います。

春の、草花や木々の新芽を見ていると、また元気をもらいます。

神さまが植えられ、養ってくださる芽が、これからも健やかに育っていきますようにと願います。

上の写真は、姫リンゴの花。
秋になる実は小さいですが、花は、大きなリンゴの花と見劣りがしません。



これは、珍しいタツタソウ。高萩のお寺に咲いていました。



チオノドクサ。これも高萩のお寺に咲いていました。



チオノドクサは、いろいろな色の花があるようですが、これは、とても美しい青色でした。



これは、早くも咲いていたシャクナゲ。ピンク色がきれいでした。これも高萩のお寺にて。

早春の花たち

2013-04-20 18:00:00 | Everyday is special
きょうは真冬の寒さが戻ってきています。
桜前線の北上は一休みでしょうか。

さて、早春の野山に咲く花たちは、小さなものが多くて、とてもかわいらしいですね。

きょうは、これまで撮りためたものの中から、お気に入りのものを載せたいと思います。

上の花は、ニリンソウです。ひとつの茎から二本の花が咲いてきます。これも毎年見るのが楽しみな花です。



これは、イチリンソウ。ニリンソウに比べると、一回りも二回りも大きいです。今回初めて見ました。ニリンソウよりも日なたを好むのかな。とても元気に咲いていました。



これはヒトリシズカ(一人静)。林の中に本当にひっそりと咲いています。



これはチゴユリ。稚児のようにちいさな花で百合の形に似ているから名付けられたそうです。たしかに小さかったです。



これはアズマイチゲ。白い花で、今回初めて見ました。(探していたキクザキイチゲはなくて残念でしたが。)



これは、側溝の中に咲いていたフキノトウ。がんばって、立派に咲いていました。



そして、これはクマガイソウの新芽です。これから大きくなって、バレリーナのように葉を広げて咲いていくのが楽しみです(高萩のお寺の花壇にて)。

高萩の姫かたくり

2013-04-13 18:00:00 | Everyday is special
このところ冬の寒さが戻っていますが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、茨城県の高萩という美しい名の市の山奥(下君田)にかたくりの郷があります。
ここは、姫かたくりという、一回り小ぶりのカタクリの花で知られています。
地元のニュースでも紹介されたので、昨日の午後、さっそく行ってみました。



ここは標高500メートルほどに位置するそうです、空気がひんやりとして、まだ花が開ききっていないものが多かったです(日中でも10度程度でした)。



少しでも陽が当たると元気に見えます。



5000平方メートルの林に広がっています。



春のこの時季は、いろいろな花の便りを聞くと見に行きたくなってしまうので、とても忙しいです(うれしい忙しさ)。



この日は、人もまばらで、ゆっくりと過ごすことができました。帰りには、地域のコミュニティーセンターで甘酒をご馳走になりました。



シダ類の若芽。これから元気に開きそう。



生命が躍動している感じです。


里山の美しい風景の空気を吸いながら、無心で花と向かい合って写真を撮っていると、とても心がいやされます。
感謝の気持ちがわいてきます。

このかたくりの郷では、きょうと明日、姫カタクリ祭が開かれています。(入園料300円)

カタクリの花

2013-04-05 18:00:00 | Everyday is special
エイプリルフールの記事はお楽しみいただけたでしょうか?
まずはいっらしゃらないと思いますが、万が一、善良な読者の方で信じてしまわれることのないように、くれぐれもお願いいたします。

エイプリルフールのウソは、考えてみればなかなか難しいですね。
どこかの市議で、宝くじに当たって寄付をした、などとウソをブログに書いて物議をかもしてしまった人がいましたが、エイプリルフールでは、ウソだと分からないようなウソは禁物です。

また、あの『五体不満足』の乙武洋匡さんが、やはりエイプリルフールで「手足がはえてきた」とツイートして、何やら大変な反響を呼んだそうですが、分かるようなウソをつきながら皆で楽しむようにするのは本当に難しいと思います。
必要なのは、発信する側も受信する側もそうですが、ユーモアのセンスですね。

ふぉと日記のウマシカ・ニュースは、自分自身が元気のなかった時に、まずは笑いを、ということで始めたように思いますが、まぁ、のんきにのほほんと読んで笑っていただけたらと願っています。

ということで、これまでのウマシカ・ニュースの過去を振り返ってみたいと思います。


2009年のウマシカ・ニュース

2010年のウマシカ・ニュース

2011年のウマシカ・ニュース

2012年のウマシカ・ニュース


いま読み返しても、なんともバカらしいなあと思います(よくこんなことを書いている暇があったものだ)。


写真は、前回と同じ日に撮ったカタクリの花。



カタクリの花は、京都府出身の母が長野に住むようになってから、とても好きになった花のひとつです。



古くは「堅香子(かたかご)」と呼ばれていました。



コマクサと同じように、発芽から開花まで7~8年はかかるといいます。



野山に春一番に咲く花の中で、とても気高さというか気品があるように見えます。

今年のウマシカニュース

2013-04-01 12:00:00 | Everyday is special
ニュースその一)

バテカン放送局から今回の教皇選挙にまつわる裏話が入ってきました。

教皇選挙の「コンクラーベ」とは、ラテン語で「鍵がかけられて」という意味があり、システィーナ礼拝堂に枢機卿たちが閉じこもり、祈りのうちに選挙が行われることで知られています。
今回の選挙では、参加枢機卿115名中アジアからは10名の枢機卿が参加しましたが、そのうちの一人がフィリピン人のアントニオ・タグレ枢機卿でした。

彼は、「チト」の愛称で親しまれていますが、じつはみちあき神父の神学校時代の恩師でもあります。
そして、「みちあき神父のふぉと日記」の熱烈な愛読者であり、今回のコンクラーベ中も、宿泊先の部屋に戻ったときには、いつも閲覧していました。
その彼が、親しい枢機卿たちに、これは面白いですよと、「みちあき神父のふぉと日記」の名前を小さな紙片に書いて渡していました。

すると、コンクラーベの第二回投票で、どうしたことかその紙切れが教皇選挙の用紙に紛れ込み、なんと、開票の時に「みちあき神父」の一票が入ってしまったとのことです。

コンクラーベで、初めて日本人の名前が読まれた瞬間でした(多分)。

それから、枢機卿たちの間で「みちあき神父のふぉと日記」が有名になり、システィーナ礼拝堂に通じる廊下に、急きょみちあき神父の写真が飾られることになったとか。

では、みちあき神父の談話です。

「え?本当ですか?!それは光栄です!しかし、コンクラーベでぼくの名前が読み上げられたなんて、カトリック教会は大丈夫なのでしょうか?!でも、緊張の空気が一瞬でもゆるめることができたのなら、この上ない幸せです。これからも精進して、いい写真を撮っていきたいと思います。」(オイ、そっちかよ!)

チト枢機卿は、思わぬ教え子の活躍に目を細めたそうです。(ちなみに、その投票用紙は黒い煙と化してしまい、証拠はなくなってしまったのですが。)



ニュースその二)

バテカンからの速報です。

新教皇フランシスコは、これまでの教皇の公邸には住まず、「カサ・サンタマルタ」というバチカン内の少し離れた宿泊施設の一室に住むことを選びました。
しかし、部屋には何も飾る絵がなかったことから、何かアジア的なものを、ということで、チト枢機卿に聞いてみたところ、みちあき神父の新しい作品を、ということになりました。

では、その部屋に飾られることになったみちあき神父の新作を、チト枢機卿のコメントと共に紹介いたしましょう。



愛田よつをを思わせるような素晴らしい作品です。教皇フランシスコは、とても謙遜な方で、「教皇」と言うよりも一人の人間・司祭としてのご自分を大切にされているので、ぴったりのメッセージになっています。



これも素晴らしい作品ですね。「神父だもの」とはまったく異なった意味を持っています。つまり、「神父だもの」のメッセージは、すべての神父に共通しますが、これは、みちあき神父にしか通用しません。みちあき神父だったら「何でもあり」のようなユニークさ、あるいは奥深さを持っていますね。



ちょっと分かりにくいですが、これは、雪の日は雪の中を「スモー(相撲)」ではありません。「スキー」です。どんな天候でも、好きなスキーをするみちあき神父の熱心な姿勢が見えてきます。さすがに雨の日のスキーは幻滅だと思いますが。



これも素晴らしいですね。有名な相田みつを先生の「雨の日には/雨の中を/風の日には/風の中を」の書が頭に浮かびます。一見パクリのようにも見えますが、違います。「雪の日には」という一句を省くことによって、晴れた日も曇った日も、雪の中に身を投じていくという、雪に対する真摯な姿勢と愛情が見えてきます。「道(どう)」と言ってもいいでしょう。もちろん「スモー道」ではありませんよー、「スキー道」です。ま、どーでもいいですけどー。



と、いうわけでして、以上、今年のエイプリルフール(4月馬鹿)のウマシカ・ニュースでしたー。(どうぞ大目に見て、笑ってやってくださいな。)
ちなみに、相田みつを風の書ですが、これは実際に書いたのではなくて、iPod/iPad(iPhone)用のアプリで「みつをメーカー」というフリーソフトで作りました。メッセージを入力するだけで、とっても簡単にできちゃうんですよー。ものすごくバカらしいけど面白くて、はまってしまいました。
あ、それと、フィリピンのチト枢機卿さまがぼくの恩師だというのは本当です。今回彼がコンクラーベに出席したとき、フィリピン中が、彼が教皇になるのではないか、と話題がもちきりでした。

いちばん上の写真は、先日友部の北山公園で撮ったカタクリの花。今年も咲いてくれてありがとう。