みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

聖週間

2010-03-31 21:05:05 | Everyday is special
年度の最後の日、いかがお過ごしでしょうか。

早いもので、今週は聖週間。明日からは、いよいよ「聖なる過越(すぎこし)の三日間」が始まります。

今日は、さいたま教区でも聖香油のミサが前橋教会でありましたが、残念ながらぼくは参加できませんでした。
聖香油のミサは、3種類の聖香油、すなわち、洗礼や堅信、叙階の秘跡に使う聖香油と、洗礼志願者の油と、病者の油が、司教によって聖別される式ですが、同時に、司祭の約束の更新が行われ、司祭職をお祝いするミサでもあります。

先日ぼくの叙階記念のカリス(ミサに使う聖杯)のメッキを頼んでおいたのが、きょう届きました。内側は金メッキで外側は銀色(ロジウムメッキ)のカリスですが、開けてびっくり玉手箱。少し侵食したり変色していたカリスが、新品の輝きになって戻ってきました。13年前に司祭に叙階されたときは、これだけ曇りも汚れもなかったのかなあ、いまはなんと変色してしまったものか、などと感慨深く手にとって見入ってしまいました(指紋が付くのもはばかれるほどの輝き)。
が、鏡のようなカリスに映ったのは、もちろん現在の自分の姿です。

これからも毎日ミサをささげていけば、自然とメッキもはげてくるカリスですが、大切なのは、もちろんその中身、ミサの中で祝われるキリストの御からだと御血、ですよね。

今年は司祭年。

あらためて、司祭としての自分を大切にしなければと思いました。

上の写真は、3月初めに結婚式の司式を頼まれて行ったカトリック麻布教会。初めて行った教会でしたが、六本木ヒルズも間近に見える場所に、とても落ち着いた雰囲気の中にたたずんでいました。

結婚されたお二人、あらためておめでとうございます。

下の写真は、友部の修道院近くのしだれ桜。ようやく咲き始めです。昨年のこの時期は、もう見頃でしたが、今年は、このところの寒さで昨年よりは少し遅くなっているようです。


春の天気

2010-03-24 21:10:00 | Everyday is special
こちら(茨城中部)では、夕方からみぞれが降りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
5月並みの陽気になったり真冬の寒さに戻ったりしながら、春は訪れています。近所の枝垂れ桜の枝も、桜色が濃くなって、つぼみも咲くのは今かと待っています。

この連休は、神奈川県川崎市あざみ野にある女子修道院での黙想会のために行っていました。

ここは、以前は横浜教区の小神学校があったところだそうで、それが閉じられて修道院になった頃も周囲には何もなかったと聞きましたが、今は立派な住宅街となっています。近くには、劇団四季の「四季芸術センター」もあったり、とてもいいところです。

たった2泊3日でしたが、忙しい日常から離れて、穏やかな時間を過ごしてきました。お世話になった黙想参加者やシスターの皆さんに感謝です。

上の写真は、修道院の前のグランドの土手に見つけた小さな春。



お世話になったオタワ愛徳修道女会あざみの修道院の聖堂。小さいですが、とても落ち着いた雰囲気です。



聖堂に飾られていた可愛らしい水仙。

沖縄あれこれ

2010-03-17 20:20:20 | Everyday is special
沖縄の黙想会は、沖縄で生まれた邦人会の「聖マリアの汚れなき御心のフランシスコ姉妹会」というシスターたちがやってらっしゃる与那原(よなばる)町の黙想の家で行われました。

この黙想の家は、とてもシンプルな建物ですが、雰囲気がとてもよくて、黙想に適した環境と思います。黙想指導者の部屋が最近改装されたとのことで、たいへん素晴らしいお部屋に泊らせていただきました(参加された司教さまよりもよい部屋で申し訳なかったです)。

お世話になったシスターの皆さん、どうもありがとうございました。

ところで、沖縄には10日ほどしか滞在しなかったのですが、短い期間の中でぼくなりに気のついたことを書き連ねてみたいと思います。

まず、市内を歩いていて実感したことですが、沖縄の運転する人は皆、歩行者を大切にするということです。道で遊んでいる子どもたちだけでなく、大人でも、横断歩道を渡ったり、道を横切ろうとしているものなら、皆かならず止まってくださいます。これは素晴らしい習慣と思いました。

それから、ぼくの住んでいる所と比べても全般的に物価が安いのですが、タクシーの初乗りが小型車で450円にはびっくりしました。

それと、走っている車は、軽自動車が多いことにも気づきます。カプチン・フランシスコ修道会の神父さんやブラザーたちの乗っている車もすべて軽です。島が小さいので、まあ、そんなに遠出するようなこともないからかもしれませんが、印象的でした。

それと、神父さん方の軽自動車に乗せていただきましたが、最近の軽自動車は、とても作りがいいですし、乗り心地もなかなかなものだと、あらためて思いました。次回ぼくの修道院で買うとしたら、軽自動車もいいかも、と思いました。

それから、那覇空港から市内を通って首里城までつながっているモノレール。これは新しくて、とても便利です。たった2両編成ですが、かわいらしいデザインがとてもよかったです。窓からの景色も最高でした。

沖縄。これからも機会があったら行ってみたいです。

上の写真は、与那原の黙想の家近くの役場前に咲いていたきれいなハイビスカス。


これが、シスターたちの修道院の敷地内にある与那原教会の聖堂。



これも役場前にあった木ですが、これは、沖縄の「紅葉」でしょうか。

お知らせ

2010-03-08 21:15:00 | Everyday is special
お知らせです。

まずは、「サムライたちの殉教」原画展。
絵の神保亮さんが、山形県芸術文化会議賞を受賞し、それを記念した原画展が開かれています。
場所は、山形市内の県文芸美術館第2ギャラリー(山形市七日町ナナ・ビーンズ6階)で、3月10日(水)午後4時まで。
すでに、2月26日から開催されていましたが、ふぉと日記でのお知らせが遅くなってしまいました。
お近くの方は、ぜひご覧ください。

また、雑誌「やまがた 街角」2010年2・3月号に、これを機に行われた著者の筒井義之さん、絵の神保さん、山形カトリック教会の広報担当の仲田亮子さん、進行役として、本誌発行人の大久保義彦さんによる座談会の様子が載っています。

そして、山形新聞には、2010年2月19日に筒井さんの文章「輝いたキリシタン」が載りました。

神保さん、そして関係者の皆さん、本当におめでとうございます。



もうひとつのお知らせは、愛用のカメラ関連で、ぼくの写真も展示されているGR BLOG写真展。ここに、2007年1月に選ばれたこちらの蔵王の樹氷の写真が見られます。
場所は銀座のど真ん中、4丁目交差点角にある三愛ビルの8・9階にあるRING CUBEにて。3月14日まで。
先日、東京に行く用があり、ついでに見てきました。いろんな写真があって、じつに面白かったです。みんな同じカメラを使っているのに、みんな違っていて、個性があって、見ごたえも十分。

と、いうわけでして、上の写真は、先月一人でひょっこり行った蔵王にて。左手にあるのが熊野岳になります。この日は天気がよく、月山や鳥海山まできれいに見えました。



普天間教会

2010-03-04 14:30:00 | Everyday is special
このところ、暖かくなったり寒くなったりしながら春が訪れているようです。

さて、黙想会中、半日を「砂漠の日」と称して自由時間を設けましたが、この時間を利用してカプチン・フランシスコ会のインド人の神父さん二人が、カトリック普天間教会に案内してくださいました。

このところ毎日ニュースや新聞で目にする「普天間」の名前ですが、宜野湾市にあります。まずは、普天間基地が見渡せる嘉数高台公園の展望台に連れて行ってくださいました。とても美しい公園で、ピンク色の桜の花がちょうど見ごろになっていました。

嘉数高台展望台は、たいへん眺望がよく、基地あたりもしっかり見えます。この日は雨模様で、訓練などの飛行はありませんでしたが、たしかに周囲には学校が見え、住宅地も広がっています。2004年に米軍ヘリが沖縄国際大学構内に墜落したことは記憶に新しいことです(詳しくは沖縄国際大学のホームページをご覧ください。こちらです)。さいわい夏休み中で学生や大学関係者、一般市民のけが人はなかったとのことですが、これで住民の皆さんの不安は一挙に大きくなったようです。

カトリック普天間教会は、ちょうど飛行機の離着陸のコースの真下にあるとのことで、日曜日のミサの説教中に飛ばれると何も聞こえなくなるので、お話を一時中断せざるを得ないと聞きました。

普天間基地の移設問題の解決ばかりでなく、基地の必要のない世界が一日も早く訪れますように祈りたいと思います。



嘉数高台(カカズタカダイ)公園内の展望台にのぼる階段を上から撮ったところ。桜がきれいでした。



遠くに何となく見えるのが普天間基地。



公園内にある「京都の塔」。両親の出身地(府)の名前なので、思わず近寄っていきました。



カトリック普天間教会の聖堂。



聖櫃の周りの飾りがユニークでした。弟子たちの手に持っているもので何となく誰かがわかりますが、はたしてどれが誰でしょう。