みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

イエス・キリストの誕生日

2013-12-25 00:00:00 | Everyday is special
今日は、クリスマス。
子どもたちは、サンタクロースからのプレゼントを楽しみにしていることでしょう。

が、この日はイエス・キリストの誕生日です。
本来なら、イエスさまの方が誕生日のプレゼントをもらうはずではないでしょうか。

“Little Drummer Boy”(=太鼓たたきの小さな男の子)という歌があります。
その歌詞は、ある貧しい少年が、お金がなくてイエスさまに何も誕生日のプレゼントを買うことができないけれど、イエスさまの前で自分の得意な太鼓を心を込めてたたいてお祝いする、という心温まる内容になっています。

「感謝の献げ物をささげて主に歌え。竪琴に合わせてわたしたちの神にほめ歌をうたえ。」
(詩編147:7)

太鼓の音色を聞いた幼子イエスは、最後に微笑みます。

さて、 わたしたちは、イエスさまに何を献げましょうか?


上の写真は、めずらしい添い寝の聖母子。



これは、米沢時代に撮った写真(2005年2月)。雪の玉で作った小さな灯ろうです。


かわいらしいLittle Drummer Boyの人形劇のあるHPを見つけました(英語ですが)。
日本語訳の歌詞もあります。
こちらからどうそ。

こまくさ保育園の思い出

2013-12-14 17:00:00 | Everyday is special
真冬の寒気がに覆われて、北国はたいへんな雪の季節となりました。

フィリピンの台風の被害に見舞われたイエズス・マリアの聖心会の修練者の家族は、おかげさまで無事であることがわかりました。
ご心配とお祈りくださった皆さまに感謝いたします。

同地域の出身のみこころ会の会員は、その修練者の他に4名いますが、いずれの家族、親戚も無事でした。
が、高潮で家がいくつか被災したとのことで、一日も早い復興を願い、いただいた義援金なども送りました。
ありがとうございました。

さて、前回は、旧こまくさ保育園で上演されたクリスマス・ページェントのお話を書きましたが、あれからいろいろと当時のことを思い出していました。

考えてみれば、1999年に年長さんだった子どもたちは今年19才から20才になっているのだ、と気がついて、時間が矢のように飛び去って行くのを感じました。
(みんな今ごろはどうしているのかな。)

保育園の園長をしていた頃は、保護者の皆さんとも、とてもよいつながりを持つことができました。
とくに、役員のお父さんたちとは、懇親会をしたり、夏祭りの片付けの後、いっしょに飲んだり、いろいろと楽しかったのを覚えています。
保護者会で皆さんと出会うのも、楽しみの一つでした。

本当にお世話になりました。

職員の皆さんのことも、思い出していました。
当時はまだ認可外施設でしたので、職員の皆さんには、いろいろな苦労をかけてしまいました。
が、どんな困難も、みんなの力で乗り越えていったように思います。

一人ひとりに感謝しています。

その後は、園長となってくださったシスター方のおかげで、何年か前には山形市の認可された保育園となり(マリアこまくさ保育園)、立派な園舎も建ち、がんばっています。

神さまの見えない助けを思わざるをえません。

本当に感謝です。

また、そのうちに保育園を訪ねてみたいと思います。


写真は、先月撮った珍しいメタセコイヤの紅葉。
赤茶色に染まって、とてもきれいでした。






クリスマス・ページェント(主役のいない聖劇)

2013-12-06 08:00:00 | Everyday is special

今日は聖ニコラオの日。サンタクロースのモデルとなった聖人の記念日です。以前のヨーロッパのある地域では、この日に子どもたちにプレゼントが贈られたそうですね。

さて、この時期、あちこちの幼稚園や保育園ではクリスマスの聖劇が練習されていることと思います。

ぼくも、以前、山形の旧こまくさ保育園の園長であった最初の年、いろいろと苦心しながらがんばっていたのを思い出します。 その中で、思い出に残っているのは、1999年の12月に開かれたクリスマス会での聖劇。 マリア役とかヨセフ役とかの、いわゆる主役のいない台本を作り、みずから演出しました(その年は年長さんの人数が多くて大変でしたが)。 羊やロバたちにも台詞を与えて、みんなで踊ってイエスの誕生を喜び合う、というものです。 振り付けは、当時の保育士の先生方です(これがまたよかった!)。 照明の台本も書いて、踊りの曲はすべてCD(主に「クリスマス・ビート」から)にしました。

上演の日、子どもたちは最高の演技をしてくれて、本当にすばらしい舞台になりました。 自分自身でも感動したのを覚えています。

その後は、この台本は日の目を浴びることがなく、これまで来てしまったのですが、よい思い出なので、ここに載せてみたいと思います。

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クリスマス・ページェント 1999

こまくさ ほいくえん

〈とうじょうじんぶつ〉(全38名)

かたりて(4) 

てんし(12)

ひつじ(6) 

ひつじかい(6)

はかせ(5)

らくだ(5)

 

―かいじょうは、できるだけ くらくしておく。

ぶたいのちゅうおうに、だい。そのうえに、マリアのぞうとろうそく2ほんが のっている。おんがく(CD「しずけき」)

 

かたりて1    むかし、むかし、「なざれ」というむらに、マリアさんという おんなのひとが いました。あるひのこと、かみさまのおつかいが、マリアさんに あいにきました。

 

(てんしたち、ひだりてからでてくる。てんしたちとマリアにしょうめい。マリアのぞうにむかって)

 

てんし1(2)    (ゆっくり)マリアよ、おめでとう。

てんし2(2)    あなたは もうすぐ おとこのこを うむでしょう。

かたりて2     マリアさんはまだ、ヨセフさんとけっこんしていませんでした。どうしてそんなことがあるのでしょうか。

てんし3(2)     (やさしく)マリアよ。うまれてくるあかちゃんは、かみさまのところからきて せかいのひとを しあわせにするのです。かみさまに、できないことはありません。

かたりて3     マリアさんは、はい、わかりました。では、かみさまの おかんがえどおりに なりますように、と いのりました。

かたりて4        てんしたちは、これからおこる すばらしい できごとを いわって、みんなで おどりを はじめました。

 

てんしのおどり「天の愛」

  

おどりがおわったら、おんがく(CD「アヴェ・マリア」)

 

―おんがくがはじまったら、てんしたちは たいじょうする。

―マリアのぞうを、みぎておくにかたづける。

  

かたりて1     そのころ、じんこうちょうさがあり、マリアさんとヨセフさんは、べつれへむのまちに でかけていきました。

かたりて2        もうじき、あかちゃんがうまれるので、ヨセフさんは、マリアさんをいたわりながら たびをしました。

かたりて3        マリアさんとヨセフさんが べつれへむというまちについたとき、やどやがいっぱいで、とまることができませんでした。

かたりて4        そのばんは、やっとさがした うまごやに とまることになりました。

 

―かたりのあいだに、ひつじかいたちと、ひつじたちが ぶたいにでてくる。ぶたいのちゅうおうには、たきび(せっと)がある。ひつじたちはすわる。

 

かたりて1     そのころ、べつれへむのまちはずれでは、ひつじかいたちが、よどおし ひつじのばんを していました。

 

ひつじ1         めえ、めえ、しずかなよるだなあ。

ひつじ2(2)    めえ、めえ、おほしさまがきらきらしている。

ひつじ3          めえ、めえ、こんやは、なにかがおこりそうだなあ。

ひつじ4(2)    めえ、めえ、きっと、なにかがある

ひつじたち(ぜんいん) めえ、めえ、めえ、めえ。

 

ひつじかい1(2)        ひつじたちが、さわいでいるけれど、どうしたんだろう?

ひつじかい2(2)        そうだね。こんやは、ほしのひかりが いつもとちがうようだし……。

ひつじかい3(2)          みんなしずかに……おや? なにかがきこえる。

 

(てんしたち、でてくる)

 

てんし4(3)     きょう、べつれへむで、すくいぬしがおうまれになりました。

てんし5(3)     このかたは、ひとびとから きりすととよばれるでしょう。

 

ひつじたち        めえめえ。ずっと まっていたことが ほんとうになったんだね。

 

ひつじかいたち      さあ、みんなで おどりながら あかちゃんの すくいぬしに あいに いこう!

 

ひつじかいとひつじたちのおどり「ディン・ドン・ディン」

 

(おどりのまえに、てんしたち たいじょうする)

 

かたりて2     てんしの おつげをきいた ひつじかいたちは、おどりながら いそいで、あかちゃんのいる べつれへむのまちに むかいました。

 

(おどりのあと、ひつじかいたちと、ひつじたちは、たいじょうする。)

 

ひつじたち(ぜんいん) めえ、めえ、めえ、めえ。

 

(ひつじかいとひつじがいなくなったら、たきびをかたづける)

 

―ぶたいのよこから、つえをてにした5にんのはかせとらくだたちが、ぶたいのまえにゆっくりむかう。そして、あたりをみわたしながら、ぶたいのうえにあがる。

 

おんがく(あるいているあいだCD「リトル・ドラマー・ボーイ」をながす。ぶたいにのぼってからフェードアウト。)

 

らくだ1(2)       だいぶ とおくまで あるいてきたね。

らくだ2(2)        いったい いつになったら すくいぬしの ところに いけるんだろう。

らくだ3(2)        はかせたちなら、きっとすぐ つれていって くれるよ。

 

はかせ1         すくいぬしは、もう うまれたのかなあ。

はかせ2         (うえをゆびさして)ほら、うえを みて。わたしたちを あんないしてくれた、あのほしが、かがやいている。

はかせ3         すくいぬしがおうまれになった!

はかせ4         このせかいに へいわが やってきたんだ!

はかせ5         さあ、すくいぬしの ところに いそいでいこうよ!

 

 はかせたちと らくだたちの おどり「歌え!生まれた王に!」

 

おどりがおわったら、そのまま のこってすわる。

ぶたいをくらくする。

 

かたりて3        こうして、ひつじかいとひつじたち、また、はるばるやってきた、ひがしのくにのはかせたちと らくだたちは、べつれへむのうまごやにつくことができました。

かたりて4       そして、かみのこ、イエスさまのおたんじょうを、おいわいしたのです。

 

―かたりてがはなしているあいだに、ぶたいちゅうおうにだいをおき、マリアのぞうと そのまえに あかちゃんイエスの にんぎょうを おく。そして てんし、ひつじかい、ひつじもでてきて、ぜんいんが マリアとイエスのまわりをかこむ。

かいじょうのでんきをはんぶんくらいつける。

 

かたりて(ぜんいん)        うまれたばかりのイエスさまのまわりに みんながあつまりました。さあ、みんなで うたを うたいましょう。「あめのみつかいの」です。

 

がっしょう「あめのみつかいの」カトリック聖歌集121を 2ばんまで さんかしゃ みんなで がっしょうする。

 

―うたがおわると、かたりてぜんいんが ぶたいちゅうおうにでて ならぶ。

 

かたりて(ぜんいん)   みなさん、クリスマス おめでとうございます。

かたりて(1と2)   らいねんは、イエスさまがうまれて2000ねんになります。

かたりて(3と4)   かみさまの しゅくふくを いっぱい うけて、よい いちねんとなりますように。

かたりて(ぜんいん)   では、さいごに このよろこびを おどりにしてみましょう!

           

 ぜんいんのおどり「楽しいクリスマス」

 

―おどりがおわったら、ぽーずをきめる。

 

(はくしゅがあったら、ならんで おじぎをする。)

―おしまい―

 

(作・演出 ちはらみちあき、 振り付け 旧こまくさ保育園職員)