みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

レイク・タホ

2011-09-24 21:00:00 | Everyday is special
暑さ寒さも彼岸まで、とは本当によく言ったものですね。
それまでは冷房が必要なくらいだったのに、いまは朝晩肌寒く感じます。
きっと北国では、もう暖房器具に火を入れているかもしれませんね。

さて、カリフォルニアの写真がまだ続きます。

前回の記事で、ネバダ州のリノに行ったことを書きましたが、その帰り、少し回り道をして、レイク・タホ(Lake Tahoe)に寄ってきました。
ヨセミテよりも、もう少し北に位置する、大きくて美しい湖です。

この近くにスコーバレーというスキー場があり、1960年(ぼくの生まれた年!)に冬期オリンピックが開かれた場所で有名です。

今回は、寄り道しただけなので、じっくりとは観光できませんでしたが、その美しさを十分堪能してきました。



これは、北のリノ側からやってきたところの展望台。大きな湖です。



これは、南の端のエメラルド・ベイ。個人に所有されたプライベートビーチですが、いまは一般に開放され、誰でも入ることができます。



エメラルド・ベイのプライベートビーチ。水がきれいです。



カモも寄ってきてくれました。



途中の遊歩道に咲いていた花。



この日は、395号線に出てから南下して、ビショップ(Bishop)という小さな町に一泊しました。

ぜんぜん大丈夫?

2011-09-16 20:30:30 | Everyday is special
日本からこんにちは。

先日フィリピンから無事に帰ってきたのですが、修道院に着いた途端に熱が出て、しかもかなりの高熱だったので、もしや、またデング熱か、とあせりましたが、三日後には平熱に戻ったので、安心しました。きっと疲れが出たのでしょう。
フィリピンで滞在していたケソン市では8月、デング熱が流行っていて、しかも子どもの感染者が多く、入院先の病院は一杯、と、連日のニュースでやっていました。

さて、このところよく耳にしますし、いまでは自分でも普通に言ってしまう言葉に、「ぜんぜん大丈夫」があります。
これを最初聞いたアメリカ人の神父さんは、
「ぜんぜん大丈夫は、ゼンゼン大丈夫じゃない!」
と、おっしゃっていました。

たしかに、日本語教室では、「全然」の後は打ち消しの言い方が続くと教えられているようですね。たとえば、「全然問題がないです」とか。
でも、以前は、肯定、否定の両方の表現に使われていたそうですね。明治大正期の文学作品に、肯定文が続く用例もあるとか(夏目漱石『坊っちゃん』など)。
手もとにある『大辞林』を見ても、それは書いてあります(いろんな辞書を引いてみるのもおもしろいです)。

言葉の流行りとか変化は、いつの時代にも嘆かれることが多いようですが、やはり、言葉は生きている、ということなのでしょうね。廃れるものは廃れますし(昔風に「ナウい!」と言っても、いまは理解されないかも)。

今回久しぶりにアメリカに行って感じたのは、流行りの表現でした。
たとえば、英語でHow are you?と聞かれたら、I'm fine.と答えると教えられていますが、今回ぼくの出会ったアメリカ人は皆、I'm good!と答えていました。これも、流行りなのでしょうね。

それから、何か質問されたときに、YesとかOf course(もちろん)とか言う代わりにAbsolutely!(絶対に/全然!)と答えている場面をよく耳にしました。これが、あちらの「ぜんぜん大丈夫」なのかな。

あ、そうそう、‘Google it!'という表現もおもしろかったです。インターネットのグーグルで検索してみろ、という意味ですが、これは、日本でも流行りつつありますね。「ググる」とか「ググってみたら」とかね。

というわけでして、話は長くなりましたが、ぼくの体調は今、ぜんぜん大丈夫です!(バロメーターのビールが美味しいので!!)

写真は、前回カリフォルニア滞在中にお隣のネバダ州リノ(Reno)で働いているみこころ会の神父さんを訪ねて行ったのですが(6月)、その途中、州道395号線沿いにあったモノ・レイク(Mono Lake)。
とても珍しい湖で、岩が樹氷のように立っています。











遠くに見えるのは、もちろんネッシー、ではありません。


ヨセミテの旅―ヨセミテ滝

2011-09-02 10:00:00 | Everyday is special
フィリピンからこんにちは。

日本に台風12号が近づいているようですね。
台風は、フィリピン近海で生まれるものが多いですが、この台風は、フィリピンに近づくことなく、太平洋をそのまま日本に向かいました。
被害が少ないことを願っています。

さて、こちらでは、あまり外に出かけることがなく、今回はほとんど写真を撮っていません。
そこで、まだまだ残っているカリフォルニアの写真を載せていきたいと思います。

カリフォルニアのヨセミテ国立公園は、深い谷間に位置していて、両側に、滝がいくつもあります。
そのなかで、このヨセミテ滝は、公園の中央にあり、雄大な景観が間近に見られます。

ヨセミテ滝には、上の滝と下の滝があり、がんばれば上の滝まで登れるのですが、今回は、もう気力と体力と時間がなかったので、下の滝の見えるところまで行ってきました。

そこは、もう観光客でいっぱいでしたが、滝と向かい合うと、不思議とその景色の中に吸い込まれていきます。



そこにいるとずぶぬれになってしまうので、長居はできません。それから、ビジターセンターに戻って、少し買い物をしてから宿泊先にに戻りました。
そして、何やらもう十分という気がして、もう帰ろうと思ったものです。
滝の水も川の水も、低いところに流れていきます。
水の流れと同じように、ぼくも山から下りて、自分の住む日常に戻ろうと思ったのでした。



これが、ヨセミテの谷の風景。神に感謝。