みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

オカリナコンサート2

2007-11-26 11:10:00 | Everyday is special
きのうのオカリナコンサート、とてもすばらしいものになりました。

オカリナアンサンブル「織音」の皆さんの演奏は、オカリナの優しくこころに響く音色でさまざまな曲を聴かせてくださり、なごみのひとときとなりました。

ぼくは、その中で、最初と最後の方で3曲伴奏させていただきました(水の心、ふるさと、As I Kneel Before You)。とくに一曲目の伴奏は、なんだかうまく指が動かずに、はじくはずの弦を飛ばしてしまったりして、あれ、緊張しているのかな、と思ってしまいましたが、後半では、会場の皆さんとオカリナに合わせて歌を口ずさんだりして、こころも指もほぐれてきてよかったです。

それにしても、オカリナの世界は奥の深いものがあるなあと感じました。宗次郎の演奏が有名ですけど、やっぱ生で聴くのがいちばんですね。しかも、大小さまざまのオカリナのアンサンブルは、豊かな広がりがあって、とってもよかったです。

聴きに来てくださった皆さん、どうもありがとうございました。
そして、織音の皆さん、おめでとうございました。そしてお疲れさま。
またの機会を楽しみにしています。

写真は、きのう配らせていただいた取手教会のクリスマス案内のカードに使った写真です。2005年1月、スキーの帰りに長野県信濃町の霊仙寺湖畔から黒姫山(正面)と妙高山(右奥)を撮ったもの。

ふぉと日記二周年!!

2007-11-21 11:25:25 | Everyday is special
おかげさまで、ふぉと日記が、11月11日をもって二周年を迎えました。

いつも見てくださっている皆さんに心から感謝いたします。

今年は更新する回数がめっきり減ってしまいましたが、それでも、こうやって2年も続いたことには、自分でもびっくりしています。

昨年の11月10日の日記にも書きましたが、自分自身がホッとするために書いていたので、ここまで続いたのかもしれません。

ここで少し、自分のことを書かせていただくと(って、ぼくの日記なのですけど)、今年は、写真を撮る気がちっとも起こらないという日々が一時期あったのですが、8月の、あの上高地での撮影を機に、また撮りたいという気持ちが湧いてきました。

うつ病の方の回復も、振り返ってみれば、年ごとによくなってきています。もう七割は回復しているでしょう。それで、いつになったら以前のように元気に働けるのか、と思ってしまうのですが、主治医の先生からは、そういう考え方自体を変えなくてはならないとのこと。以前のように働いたら、また元の病状に戻ってしまいますよ、と、クギをさされています。しかも、現在の高齢化と召命不足の修道会にあっては、構造的にうつ病を作り出すことになってしまっているのではないか、つまり、慢性的な人手不足の状況が変わらないと、いつまでたっても病気はよくならない、とのきびしい指摘もいただいています(あるいは、働き手が少ない状況に合わせた修道生活への切り替えも含めて)。

うつ病の回復は、完治ではなく、寛解といわれます。つまり、症状がおさまっている状態なのです。

しかし積極的には、うつ病の回復は、けっして元に戻ることではなく、“新しい生き方”をいかに見つけるかにかかっています。どこかの哲学者の言葉を借りて言えば、「自分が人生に何を望むか、ではなく、人生が自分に何を望んでいるか」を悟ることなのです。(この「人生」を「神」に置き換えてもいいですね。)でも、そこがむずかしい。しかも、自分には修道会や働いている教会のことがあります。

いま、自分は、このあたりでもがいているのだと思います。

これまで自然の中を歩き、写真を撮ることを通して、そんな自分を見つめてきたのだと思います。

♪そー♪れー♪はー♪さー♪てー♪おー♪きー♪

というわけでして、今年も、とあるシスターの持ち込み企画「みちあき神父のふぉと日記二周年記念」と題して、これまでのふぉと日記の写真や記事の中で、「わたしが選んだこの一枚」、「わたしが選んだこのことば」を募集したいと思います。

この記事のコメント欄で受けつけたいと思います。
お選びになったブログの月日とご感想を一言いただければと思います。
〆切は11月30日です。

どうぞよろしくお願いします。

上の写真は、伊那市高遠町の、高遠城址公園にて。信州高遠美術館は、この公園のすぐ脇にあります。

下の写真は、めでたく松本市市制100周年記念山岳写真展で入賞した上高地の「嘉門次小屋」の写真。ふぉと日記二周年のよいお祝いになりました。写真展も終わったので公開しますね。(写真展ではこのようにトリミングしました。画面をクリックすると、少し大きな画像になりますので、どうぞ。)


恩師の個展

2007-11-19 12:00:00 | Everyday is special
先週の木曜日の夕方から土曜日にかけて、故郷の信州に行ってきました。

じつは先々週から休日返上の忙しさが続いていたこともあって、今回の旅は、よい息抜きのひとときとなりました。

今回の旅の目的は二つ。ひとつは、中学時代の恩師、伊藤恒良先生の油絵の個展が、信州高遠美術館で開かれているので、この機会に久々に先生を訪ねること、もうひとつは、写真展の授賞式に参加すること。

伊藤先生は、美術の先生でしたが、中学時代の3年間、担任としてお世話になりました。とてもすばらしい先生で、自分にとっては「聖職」の鏡のような方です。

今回、先生は、館長を務めておられる地元の富県公民館の文化祭が17-18日に行われることになっていて、準備でたいへんお忙しかったのですが、美術館まで案内してくださり、恩師のあたたかさを感じました。

先生の絵は、地元の風景を中心に描かれていますが、どの絵にも、なんともいえないあたたかさが感じられます。

それは、雪を解かす、春の陽のあたたかさであり、同時に人のこころをあたたかくするものです。また、伊那谷の風景ですから坂が多いのですが、先生の構図は、坂の上から身近な里の家々を見下ろしながら、その先を見ると、また坂が上っていって、遠くに高い山が見えるという、ダイナミックなもので、見ているだけで視線が自動的に動いていきます。

先生は、古希を迎えられてますますお元気で、公民館の中を走り回っておられました。

ぼくは、本当によい先生にめぐり合えたのだとあらためて実感しました。感謝です。

そんな先生に、ぼくは個展開催のお祝いを差し上げなければならなかったのですが、先生の方から、写真展入賞おめでとう、と、お祝いをいただいてしまいました。それに、お土産も。

いつになっても、先生は生徒思いの先生だなあと思いました。

先生の個展は、11月1日から25日までやっています。お近くの方は、ぜひ見にいらしてください。(伊那市のホームページのお知らせはこちら。「伊藤恒良風景画展」)

ちなみに昨年、先生の絵が、伊那市高遠町の風景などをテーマとした絵画の全国公募展、第3回「信州高遠の四季展」(旧高遠町、実行委員会など主催)で見事金賞を取られました。今回の個展では、見られませんでしたが、地元の画家が金賞を取ったのは初めてとのこと。相当レベルの高い公募展だったようで、たいへんおめでたいことでありました。(その受賞の記事はこちらをどうぞ。「伊那毎日新聞」)

写真は、伊那谷の風景。遠くに見えるのは中央アルプスで、その向こう側が木曽谷になります。

オカリナ・コンサート

2007-11-15 10:00:00 | Everyday is special
オカリナ・アンサンブル「織音(オリオン)」コンサートのお知らせです。

11月25日(日)午前11時30分から、カトリック取手教会聖堂でオカリナのコンサートがあります。

オカリナ・アンサンブルの織音(オリオン)の皆さんは、取手市やつくばみらい市を中心に活躍されているグループです。オカリナ、と一口に言っても、サイズや種類がいろいろとあるそうです。どんなアンサンブルを聞かせてくださるのか、とても楽しみです。

曲目はいつくしみ深き、アヴェ・ヴェルム・コルプス、小さな木の実、旅愁、シェルト・リンドなど。約40分のコンサートだそうです。

じつは、2曲ほど、ぼくもギターで参加する予定。(練習しなくっちゃ。それにしても、今年は芸術の秋になったなあ・・・、と、しみじみ。)

入場無料。

どうぞお誘い合わせの上、いらしてください。

写真は、13日朝に撮った友部修道院のモミジ。きれいに色づいてきました。

写真展のご案内

2007-11-12 21:15:15 | Everyday is special
以前、ブログに載せたイワナの炉端焼きの写真が、今回、松本市市制施行100周年を記念して開催される山岳写真展『槍・穂高・乗鞍そして美ヶ原』(日本山岳写真協会松本支部と信濃毎日新聞社共催)で「嘉門次小屋賞」という小さな賞を受賞することになりました。松本生まれのぼくにとっては、喜びもひとしお。

写真展開催の都合で、受賞作品の公表は控えておりますが、上の写真がその嘉門次小屋の撮影現場で、受賞したのは、その炉端の端の板にカメラを斜め上に向けて置いて、適当にシャッターを切ったもの。

この写真を見た2番目の兄が写真展のことを教えてくれ、名前まで考えてくれて、とりあえず応募してみたのがその一枚。タイトルは「嘉門次小屋」。そのまんまです。

周りの作品は、本格的な山岳写真がそろっているようで、本格登山をしたこともないし、日帰りでちょこちょこっと撮ったような自分の写真が受賞することになり、恐縮しているところです。

友人からは、“イワナ”でタイが釣れたね、と言われています。たしかにその通り。でも、炭火のまわりでじっくりと焼きあがったイワナは骨までやわらかく、味も格別でした。もちろん、炉端で飲んだビールもうまかったなあ。

というわけでして、写真展は11月13日から18日まで松本市美術館にて。入場無料です。

お近くの方は、どうぞ見に行ってやってくださいね。(以下が案内状。クリックすると、少し大きく見られます。)




下の写真は、同じ日に上高地で撮ったもの。人懐っこいカモが近寄ってきてくれました。




濱尾枢機卿ご帰天

2007-11-10 10:00:00 | Everyday is special
ローマ教皇庁の濱尾文郎枢機卿が8日、肺がんのためご帰天されました。
77歳の若さでした。
たったいまFAXで届いたさいたま教区事務所からのお知らせによれば、葬儀ミサ・告別式は12日(月)正午から東京カテドラル聖マリア大聖堂にて、主司式は、教皇の代理として白柳枢機卿が執り行うことになりましたとのこと。

枢機卿さまには、ぼくが東京で神学生だったころ、何回かお会いさせていただいていますが、叔父の西本神父がお世話になっていたこともあり、いつも顔を覚えていてくださって、やさしくお声をかけていただいことを思い出します。

ローマでは、教皇庁移住・移動者司牧評議会議長として閣僚に入っておられ、退任されるまで本当に尽力されたのだと思います。以前、NHKのバチカンを紹介するプログラムでテレビ出演されていたのを覚えています。

そのような重要なポストにおられたような方ですが、じっさいにはたいへん気さくで、親しみやすい司教さん(枢機卿さん)でした。

濱尾枢機卿さま、これまで本当にお疲れさまでした。どうぞイエスさまの御許でゆっくりとお休みください。そして、地上を旅するわたしたちのために祈り、見守ってくださいますようにお願いいたします。

写真は、裏磐梯の柳沼にて。

楽しかった家族の日

2007-11-08 12:00:00 | Everyday is special
11月3日は、友部修道院で「家族の日」の集いがありました。

午前中は谷司教主司式による野外ミサ。取手からの4人の子どもたちが友部の友だちと侍者をして、司教さんからたくさん質問を浴びせられて大活躍。

お昼時からバザーが始まり、今回も、ぼくの写真(額付のとハガキ)も売っていただき、おかげでたくさん買っていただきました。(売り上げは、信徒宣教者会を通じてカンボジアの水上村支援に送らせていただきます。)

さて、この日のぼくのメインはバンド演奏。
米沢から来てくれたクレメンス・ブラザーズのTさん(ボーカル)とFさん(キーボードとパーカッション)といっしょにギターを弾きました。

バラが咲いた、若者たち、神さまがわかるでしょ、野に咲く花のように、主に愛されて、ひとりの小さな手、忘れないで、の各曲。

やっぱバンドはいいです。音を合わせるのがすごく楽しいです。アンプやスピーカー、マイクのセッティングや後片付けまで、全部楽しかったです。まったく自己満足の世界なのですが、これがいいのです、ハイ。

じつは、先週米沢に行った理由のひとつが、このバンドの音合わせ。初めて合わせた割にはうまくできました。

勢いに乗って、またやりたいなあ。

もちろん、いまや名物となったフラも素晴らしかったです。玉入れ競争や綱引きも、みんな楽しみました。

というわけでして、皆さんお疲れさまでした。感謝です。

先週の米沢からの帰り道、白布峠(シラブトウゲ)を越えて福島県の裏磐梯へ行きました。写真は、その峠の頂上付近から桧原湖を望んだところ。標高の高いところは紅葉は終わっていましたが、ススキが残ってくれました。

近況

2007-11-01 11:01:11 | Everyday is special
きょう11月1日は諸聖人の祭日。おめでとうございます。

今週は、所用で山形県の長井と米沢に行ってきました。

たまたま長井教会に行くことになっていた月曜日、ある信者さんの葬儀があり、D神父のお手伝いをさせていただきました。その方は、ぼくが米沢時代に、自宅療養されていたお宅で洗礼を授けさせていただいたこともあり、今回、とても不思議なご縁を感じました。

それも、たまたま持って行っていたギターとアンプが活躍し、聖歌の伴奏もさせていただきました。

聖歌が大好きだったおばあちゃん。洗礼を受けた後のまぶしい笑顔が忘れられません。いまは天国で天使たちの大合唱に声を合わせていらっしゃることでしょう。

というわけで、久しぶりに長井教会の皆さんと再会したわけです。
翌日は、何人かの方に連れられて小国町の飯豊山荘までドライブし、ブナ林を少し散策。紅葉を堪能してきました。

写真は、そのときのもの。山からの水がとてもきれいでした。

そして、3日は「家族の日」。県内の教会に所属する家族が友部修道院に集まり、楽しい一日を過ごします。

今年は、米沢からのメンバーと三人編成のバンド演奏を、飛び入りでする予定。ぼくはギター担当ですが、さてどんなことになりますやら、楽しみです(プログラムに入ってないので、できるかどうかもわからないのですが)。

ミサは10時30分から。どうぞご参加ください。