みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

北信五岳

2007-09-29 15:15:15 | Everyday is special
8月末、いつも長野に帰省すると、たいてい母を連れてドライブするのですが、今回も北信五岳(長野県北部の飯綱山、戸隠山、黒姫山、斑尾山と新潟県側にある妙高山の5つ)の間を巡るドライブをしてきました(斑尾山だけは、黒姫辺りから野尻湖の向こう側に望むだけですが)。

ここら辺りは、小学校時代からの遊び場みたいなもので、冬はスキー、夏はキャンプ、高校時代はバイクのツーリングに熱中したものです。

山の形だけは変わることなく、ああ故郷に帰ってきたなあ、と思わせてくれます。

上の花は、戸隠で見つけたマツムシソウ。下の花は、妙高にあった道端の小さな花。名前がわかりました。「現の証拠(ゲンノショウコ)」でした。


花の名前

2007-09-27 11:18:00 | Everyday is special
9月24日に、クレイグ神父の追悼ミサと納骨式が友部修道院で行われ、県内外から多くの方々が参加してくださいました。どうもありがとうございました。

さて、写真は8月下旬の上高地の花々です。

ぼくは、うつ病と診断されるまでは花の名前にはちっとも興味がなかったのですが、病になって、うつむいて自分の足元に目が行くようになったのか、ようやく花に興味を持ち始め、写真を撮るようになりました。

それでも、花の名前は、種類が多すぎてなかなか調べることが難しく、人に教えてもらったりすることの方が多いです。

ちなみに、以前朝日新聞に連載されて、いまは単行本になった『花おりおり』(全5巻)という本は、単なる図鑑的な解説でなく、さまざまな花にまつわる貴重なエピソードが書き添えられていて、とても好きな本です。それに、珍しい花の写真を、よくまあこんなに撮ったものだ、と感心させられるものが多々あります。
じっさいに自分で撮った花を、そういった本の中で見つけるとうれしくなりますが、なかなか見つからないものですね。

と、いうわけで、上の花は何でしょう?

次の2枚は、猪独活(シシウド)。





そしてこれは、男郎花(オトコエシ)、かな?


田島高宏さん出演のコンサート

2007-09-22 14:14:00 | Everyday is special
われら取手教会所属の田島高宏さんはプロのバイオリニストで、あの若さで2001年4月から3年間、札幌交響楽団コンサートマスターを務められた実力派です。

1995年12月、彼がまだ学生の頃、ぼくの修道会の終生誓願式にきてくれて、式後、ソロで弾いてくださいました。とくに、あの「G線上のアリア」は胸の奥底に響いたのをいまでも覚えています。

現在はドイツでの留学を終え、現地で演奏活動しながらがんばっておられる様子。

その彼が、10月23日、東京のトッパンホールで、ご自分のドイツのお師匠さんとコンサートで共演することになりました。
ぼくも、もちろん行きますよー。楽しみにしています。

と、いうわけでして、コンサート情報やチケットのお問合せ先はこちらから。
トッパンホール アンサンブル Vol.4
または、
トッパンホール


写真は、先月上高地で撮った「山母子(ヤマハハコ)」。

上高地の思い出

2007-09-19 11:11:11 | Everyday is special
上高地には、じつはそんなにたくさん行ったことはありません。

ぼくは長野県松本市で生まれましたが、幼稚園の頃長野市に移り住んだので、自然と遠くなり、物心ついてからは、2年ほど前と今回との2回しか行ったことがありません。

が、自分が多分3、4歳の頃、母方の叔父の西本至神父が松本に遊びに来たとき、母と叔父といっしょに大正池の辺りまで行ったことをうっすらと覚えています。
ぼくの叔父は、いつもいたずらが大好きで、曇って薄暗い林の中を歩いているとき、おどかされて泣いたことを覚えています。

そんなわけで、べつに登山が趣味であったわけでもなく、とくべつ上高地への思い入れはなかったのですけど、やっぱ行ってみるといいですよねー。

今度はぜひ泊りがけで行ってみたいものです。

写真は、明神橋手前にある嘉門次小屋にて。8月の末の平日でも多くの観光客で込んでいたのですが、囲炉裏の近くの特等席が空いていて、そこの名物の岩魚(イワナ)をいただきました。頭も骨も食べられるほどやわらかく、うまかったなあ。持っていったおにぎりもいっしょにおいしくいただきました。もちろん、ビールも飲みましたよー。

召命黙想会

2007-09-12 17:00:00 | Everyday is special
9月8-9日は、東京の小金井市桜町にある福音史家聖ヨハネ布教修道女会の修道院で召命黙想会があり、行ってきました。

この修道会は、1939年に47歳の若さで帰天した戸塚文卿神父が、カトリックの医師として設立した桜町病院を引き継ぐために、マザー岡村ふく(1899-1982年)が奔走し、1944年に創立された日本の修道会です。戦中のまさにたいへんだった時期に、このような修道会が生まれたことは本当にすばらしいと思います。

今回の黙想会の参加者は女性ばかり9名と、スタッフのシスターが4名、そして養成中のシスターが2名でした。

おかげ様で、自分にとってもよい黙想の機会をいただいいたと思います。

それにしても、戸塚神父が帰天したのは、ぼくのいまの歳と同じとき。いろいろと考えさせられます。いただいた「戸塚神父伝」と「岡村ふくの生涯」を読んでいるところです。

さて、写真は8月末、長野に帰省中に行った上高地です。長野市から上高地行きの直通バスがあり、日帰りで行ってきました。

河童橋に近いバスターミナルに11時ごろ着き、帰りのバスの出る3時半までの間、梓川の両岸を明神橋まで歩いて帰ってくるだけのことですが、十分に楽しめる散策です(片道普通に歩いて一時間半のコース)。
あいにく、山頂付近は雲がかかっていましたが、すがすがしい北アルプスの空気をいっぱい吸って、とても心地よい時間を過ごしてきました。

下の写真は、梓川に流れ込む小さな支流。


マザーテレサ帰天10周年

2007-09-06 17:50:50 | Everyday is special
きのうはマザーテレサが帰天されてちょうど10年。
東京のカテドラルでの追悼ミサに行ってきました。

2度も与えられたマザーテレサとの出会いは、やはり自分の召命にとって大きな支えとなっています。
10年前は、インドでの国葬に合わせて、神の愛の宣教者会の西新井の修道院で追悼ミサの司式をさせていただいておりましたので、今回は自分の叙階10周年に合わせて、初心を新たにしてこようと思ったのでした。

主司式は白柳枢機卿。脇には岡田大司教と、教皇庁大使のアルベルト・ボッターリ・デ・カステッロ大司教。

枢機卿さまにお会いするのは久しぶりでしたが、とても力強い説教には圧倒されるほどでした。マザーとの個人的なエピソードも、とても心に響きました。
少し風邪を引かれているようでしたが、この日のために体調を整えられていたそうです。今度80歳になられるとのこと。これからもお元気で私たちを導いてくださいと、心から思いました。

ところで、Time誌の9月3日号ではマザーテレサの特集が組まれました。そこでは、マザーが霊的な旅の中で、たいへんな「暗夜」を歩まれていたことが書かれています。あれだけの祈りの人であったからこそ、やはり並大抵の体験ではなかったようです。記事のタイトルは、"Mother Teresa's Crisis of Faith"(マザーテレサの信仰の危機)となっていますけど、読んでみると、やはり、彼女の霊性の深さは「聖人」と呼ばれるのにふさわしいと思いました。(そのTime誌の表紙はこちら)

写真は、信徒会館裏のペパーミント。下の写真は、先月別な場所で撮った鉢植えのサギソウ。