みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

明日からカンボジア

2010-05-23 11:00:00 | Everyday is special
聖霊降臨の主日、おめでとうございます。

復活祭から50日目のお祝い。この日、教会の誕生を祝います。

さて、明日からカンボジアに行ってきます。
日本信徒宣教者会(JLMM)の日本人スタッフ5名のみなさんの黙想会のためです。現地の日本人シスター方も何人か参加されるとのこと。

スタッフの一人、高橋真也(まさや)君は米沢教会出身。今回、彼から黙想指導の依頼を受け、よろこんで引受けさせていただきました。
彼と出会うのも久しぶりですが、いつも「カンボジア便り」を送ってくれるので、とても身近に感じています。
その「カンボジア便り」も先日50通目を数えました。

彼は、いつも何事に対しても真正面から取り組んで、本当によくやっているなあと感心しています。もちろん、悩んだり苦労しながらのようですが、黄金に勝るたいへん貴重な体験をしているんだなあと思います。

その彼のインタビュー記事が「福音宣教」の2010年5月号に載りました。
「貧しさとゆるしの中で」という題で、聞き手はJLMMの事務局長の漆原比呂志さん。素晴らしい内容の分かち合いになっています。

カンボジアは、ぼくにとってはまったく初めての国。まずは、まさや君との再会を楽しみにしています(アンコールワット観光のおまけにも期待しています)。

というわけでして、今回はパソコンは持って行きませんし、インターネットの接続環境がよくわからないので、しばらくふぉと日記の更新やメールの確認ができないと思いますが、どうぞご心配なく。

写真は、先日のタガイタイの黙想の家にて。このようなフィリピン風あずま屋が、黙想の家の広大な敷地の中に点在しています。

タガイタイの黙想の家

2010-05-18 18:18:18 | Everyday is special
猛暑の続くフィリピンから、こんにちは。

おかげさまで、黙想会、無事に終了しました。
今回は、16名の男子修練者と3名の女子修練者のグループで、しかも世話係はぼくの他にはいなくて、どうなることかと心配しましたが、皆協力的で、取り越し苦労に終わり、ほっとしています。

男子16名のうち、インドネシア人が9名、インド人が5名、フィリピン人が2名で、フィリピン人以外は、20代前半の青年たち。女子は、2名がインド人で、あとの一人はフィリピン人。こちらも、フィリピン人を除いてふたりとも20代前半。

いっぺんに19人の父親になったような気分でしたが、なんとも頼もしい将来を見たように思いました。

ところで、今回利用した黙想の家は良き羊飼いのシスター方の施設。眼下に雄大なタアール湖を臨みます。これは巨大なカルデラ湖と思いますが、なんとも素晴らしい景色です。

また、夜は星空がきれいで、南方の空には見たことのない星座ばかりが並んでいました。

本当に素晴らしい6日間を過ごさせていただきました。
感謝の気持ちでいっぱいです。

写真は、中庭のマリア像とタアール湖(早朝)。



早朝の香部屋からの景色。



これは、夕暮れの聖堂。聖堂正面が大きなガラスの窓(壁)になっていて、素晴らしい景色を眺めながらミサやお祈りができます。

聖トマス大学

2010-05-11 17:00:00 | Everyday is special
きのうはフィリピンの大統領選を含む統一選挙でしたが、モロカイの聖ダミアン神父が列聖されてからの初めての記念日でもありました。

夕べは、ビールのない修道院でしたが、夕方の聖体礼拝の後、院長の神父さんが少し古い赤ワインを一本見つけて出してきてくれました。少し酸っぱかったですが、皆(14名)でちびちび乾杯してお祝いしました。こういったお祝いもいいものです。

さて、フィリピンには、アジアに現存する大学の中でいちばん古いといわれている聖トマス大学があります。創立1611年。1619年に教皇庁認可のカレッジとなり、1645年にユニバーシティーに格上げされました。

1902年には、教皇レオ13世によって「教皇庁立」となり、1947年には、教皇ピオ12世によって「フィリピン・カトリック大学」と呼ばれ、バチカンのグレゴリオ大学に次ぐ2番目の教皇庁立大学として認められました。

キャンパスは、1927年にイントラムロスと呼ばれる地区から現在の場所に移っています。

というわけで、聖トマス大学はフィリピン人の誇りであり、またアジアのカトリック教会の誇りであるとも言えます。

先日、この大学病院にお見舞いする人があり行ってきましたが、相変わらず素晴らしいたたずまいでした。

ところで、明日から新しい修練者たちの黙想会に行ってきます。今回は、男子16名、女子3名の大所帯。一気にたくさんの子どもたちの親になったような気分です。よい黙想会となりますように。(また、しばらくふぉと日記の更新やメールの確認ができなくなりますが、ご了解ください。)

上の写真は、大学の本館前の聖トマス・アクィナス(ドミニコ会の聖人)の像。



これは、言わば正門で、この先に、さっきの聖トマス像と本館があります。



夕暮れの本館。

誓願式

2010-05-09 14:30:00 | Everyday is special
フィリピンからこんにちは。
先週の木曜日は、マニラの日中の最高気温が41度だったそうで、さすがにたいへんでした。
夜も、そんなに気温が下がらないので、毎晩汗をかきながら寝ています。
が、おかげさまで、San Miguel(サン・ミゲール=聖ミカエル)というビールの助けもあり、元気にしています(もちろん黙想中は飲めませんでしたけど、聖ミカエルは、名実共にとても頼もしい守護の大天使です)。

黙想会は、とてもよい実りをもたらしてくれました。
そして、黙想に参加した9名の男子と1名の女子が、昨日よろこびのうちに初誓願を立て、公式に修道会の会員となりました。インド、インドネシア、フィリピンの若者たちです。

黙想中、個人面談で聞いてみたら彼らの両親がぼくと同じ世代で、ああ、こんなに大きな子どもが自分にいてもおかしくない年齢なのだ、と、あらためて思い知らされました。

将来の修道会の希望の星たち。
頼もしいです。
彼らのうちに神さまが始めてくださったことを、神さまご自身が完成させてくださいますようにと祈りました。

おめでとう。

ところで、フィリピンでは、明日大統領選を含む統一選挙。このところ何かと物騒な雰囲気なのですが、この辺は大丈夫。
で、きょうと明日は、レストランや小売店でのアルコール類の販売が禁止です。ところが、修道院のビールの買い置きがもうありません。
外国人のぼくは選挙には関係ありませんが、禁酒で参加することにします。

写真は、タガイタイのカルメル宣教会の黙想の家にて。これはパパイヤの花です。脇には小さな実がなり始めていますが、これが長さ30センチほどの大きなパパイヤになっていきます。

下の写真は、聖堂内部。